2019/12/06 08:11

走るアーティストが語るパラリンピックの魅力

国際人
パラリンピックをめざすアスリート 陸上の山田和雅さん
同時に、皆見龍一郎のペンネームで小説家としても活躍中
パラリンピックの魅力について

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『パラリンピックのアスリート、というのは、どこかに障害がある。それがパラリンピックの参加条件だ。』パラリンピックの魅力はそのアスリート自身が持つ人間的な魅力といっていいだろう。タイムや芸術性を比べるとオリンピックとは比較にならない。しかし、障害者のアスリートはいろいろな形の障害を克服したり、挫折を繰り返したりしながらみんな自分らしく成長していく。体当たりで困難にぶつかっていく姿が、人に感動を与えるのだろう。その点でパラリンピックはオリンピックにひけをとらない。

アスリートとか小説家とか肩書きは重要ではない

「山田和雅」らしく、生活を楽しんで生きていきたい。高校時代は確かに陸上一筋だった。
少しでもいいタイムを出すことにすべての神経を集中した。余裕がなかったので怪我もした。やっとの思いで迎えたアテネ大会の選考会。しかし、残念ながら実力を出せなかった。
とにかく、むなしかった。何のために頑張ってきたのか。その後3年ほど本格的なトレーニングはしなかった。できなかったのだ。
しかし、半年ほど前から本格的な練習を再開した。今後は自分らしく、陸上を楽しむことにした。今考えていることは、どうしたら気持ちよく走れるか?どうしたらきれいに走れるか?どうしたら自分にうっとり出来るのか?それ以上のことは考えていない。
すると、肩の力が抜けて、なんということもなく、12秒台が出た。一時はあれほどもがき苦しんでいた自分の壁だった記録のラインをいともたやすく越えた。それは、自分のためではなく、自分を応援してくれている人たちの存在を感じながら走れたからだろう。
『愛』は『心』を『受け入れる』と書く。まさに応援してくれている人の気持ちを受け入れた瞬間に『思いがけない力』が働く。

表現者としての私、小説を通して、動画を通して。

親を安心させたい、いじめたやつらを見返したいという気持ちではじめた陸上競技。
しかし、運よくすばらしい指導者や周りの人たちの応援に恵まれ、障害者アスリートとして認められるようになった。自分の存在感を示すことは思ったよりも早く出来た。
2008年 著書「オレンジ」で日本文学館新人賞をもらった。
知り合いのカメラマンの方と一緒に写真展も開いた。
自分の走っている姿を収めたショートフィルムも製作して、アルバイトを
している高田馬場のカフェ BEN’s CAFEで上映した。
ラジオの番組でも進行役として、アジアの国の留学生とともに番組を作った。
留学生の視点を理解し、新しい世界もどんどん広がった。
これからも自分の感性を大切に、どんなことも自然体でチャレンジしていきたい。


トップアスリートであり、期待の新人小説家でもある山田さん(ペンネーム皆見龍一郎)は実体験を通して、障害者スポーツの魅力を伝えることの出来る数少ない人物だ。
皆見龍一郎・公式ブログ.  http://blog-minami.seesaa.net/

プロフィール:山田和雅氏

パラリンピックをめざす陸上選手 
T44クラス100m、200mの日本記録保持者
山田さんは七歳のとき交通事故で右脚を切断。
15歳から18歳まで陸上を続け、数々の世界大会に出場している。
トップアスリートでありながら自分流の何でも楽しむスタイルで
皆見龍一郎のペンネームで小説家としても活躍。
2008年 著作「オレンジ」が日本文学館新人賞に入賞。

最高の感動を、あなたに。
十七歳の大きな才能の記念すべきデビュー作。


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巨大なイメ-ジで10代のハートにのし掛かってくる大人の世界に、ある者は走り、ある者は耐え切れずに押し潰される。17歳の著者が、高校生たちが経験するそんな「葛藤」と心の成長を描く。
大切な10人の友達にすぐに本をすすめた(17歳 学生)
登場人物が青空の広がる学校の屋上にいる場面で言う、「とりあえず生きてみようよ」というセリフに、私達大人は様々なものを感じてしまう(54歳 教師)
著作:花 一揆(現在は皆見龍一郎に改名)出版社: 日本文学館