これからの国際結婚を考える
10月30日(日)、東京にて、フォーラム「外国人との共生を考える~国際結婚家庭からの提案~」が行われた。
グローバル化が進み、私たちの生活の中で外国人の方と接することが多くなってきたが、日本は外国人から見てどのように映っているのか?また、外国人にとって住みやすい環境になっているのか?東京においては新たに結婚する10組に1組が国際結婚であり、その家庭は日本人と外国人の共生の「最前線」であると言える。
フマユン・A・ムガール 多文化家庭支援センターのメンバー
(Humayun A. Mughal)氏
『イスラムは日本を変えるか?―国際結婚はグローバル化の切り札』の著者、フマユン,ムガール氏をゲストにお迎えし、アメリカ、イ ギリス、パキスタン、フィリピン、オーストリアの国際家庭と共に、日本に於ける様々な体験が話し合われた。参加した日本人の中からは国際結婚をした外国人 が日本で一生懸命に努力してきた歴史を聞く事ができ感動しましたという声が多く聞かれた。今後は、多文化家庭の生活向上をめざした全国的なレベルでの連絡 協議会などが作られていく事が望まれる。
多文化家庭支援センター(MCF)では、国際結婚家庭のサ ポートを専門的に行ってきたが、今年は長年準備をしていた多文化家庭支援アドバイザー養成講座をスタートした。年間約4万組の国際結婚のカップルが誕生し ているが、在留資格、師弟の教育、多言語家庭でのコミュニケーション、文化の違いによる夫婦間のトラブルなど、特有の問題を解決するには、国際結婚の現実 を知る専門のスタッフの要請が急務だった。国際結婚の人たちが暮らしやすい環境を作ることが、日本の社会の国際化にも繋がる。日本の国際化の最前線を地道 に支える重要な活動に注目していきたい。
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