第59回国際学生会議の成果発表会 高齢化社会の問題をアジアの学生と考える

  • 2013年October 7日(Mon) 01:20 JST
イベント

 高齢化社会の問題をアジアの学生と考える

第59回国際学生会議の成果発表会
 
 
 
国際学生会議(ISC:International Student Conferenceの略称)
1954年に発足、今年で59回目を迎える、日本国際学生協会(ISA)が主催する学生会議で、世界各国の学生が5つのテーブルテーマについて、グループのメンバーを変えずに約一週間泊まり込みで議論を重ね、成果を英語で発信するというものだ。色々な国の学生も集まるので、ウェルカムパーティーや研修旅行、各国文化紹介、日本文化体験など、親睦を深めるプログラムも充実しているのが特徴。

実行委員長の和田将彦さん(関西学院大学3年)に誘われ、9月1日、大阪市で開かれた、第59回国際学生会議の成果発表会に行ってきた。途上国での児童労働、食料難の解消、ジェンダー問題、また、日本のいじめや高齢化社会への対応などについて、世界各国の学生が1週間の泊まり込みで熱い議論を交わした。その中でも、今回は、『高齢化社会を考える』というトピックで話し合った学生たちにお話を聞いた。
 
 
まず、どうしてこの話題を選んだのか聞いてみた。
 
日本人学生
*最近身内がなくなり、高齢化ついて考えて見たくなった。
*フィリピンやベトナムは孤独死などの問題はないがどのように対応しているのか知り、解決策を探りたかった。
*アジアの国々では、地域社会での人のつながりが、身寄りのない高齢者をサポートしているという。その点を学びたかった。
 
 
海外の学生
*自分の国、フィリピンでは日本のような孤独死はなく、家族が祖父母を面倒見るのが当たり前になっている。家族の大切さを話したかった。
*ベトナムでも、介護などは、家族の問題で、老人が一人で住むこともない。日本を知る上でも、この問題を日本人の若者と一緒に考えてみたかった。

上記の様に高齢化社会の問題の中でも、特に『孤独死』への問題意識は、皆一様に強く感じているようだった。リーダーの平間美冴さん(東京外国語大学2年 写真左下)は、流暢な英語でみんなの意見をまとめてくれたが、この問題は、学生にはかなり難問だ。家族のあり方、地域社会への貢献など、関心はあっても、独身でしかも学生の身分で、どういう答えを出していいか、フィリピンやベトナムの学生の話にもヒントを得ながら、少しづつ解決の糸口探しているようだった。
 
学生さんたちの議論の中でも、いくつになっても人生を楽しむ欧米の高齢者や、親族縁者や地域社会が力を合わせて高齢者の面倒を見るフィリピンやベトナムのいいところを参考にしようという意見もあった。医療技術が進み、人間の寿命が伸びるとこの問題は、世界中に波及して行く。しかし、議論がされている割には、大人の社会の中でも、具体的な解決策が提示されているとはいえないだろう。
その状況で、学生さんたちが、あえてこのような問題を議論しようと試みたことは大変意義のあることだと思う。
大切なことは、彼らが家族の大切さや地域コミュニティーの重要性を再認識し、自分たちが高齢者になった時は、人に頼るのではなく、生涯現役で人生を楽しもう気持ちに切り替えることである。そうすれは、時間と共にこの問題も解決していくかもしれない。
何歳になっても、社会参加ができる環境を作って行くことが重要だ。そのためにも、彼らの様な問題意識の高い学生さんが一人でも増えることを願っている。
 
第59回国際学生会議の公式HPです。
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