大阪・関西万博アルメニアパビリオンで話題のIT教育「TUMO」を紹介! 
  
 
2025年4月から10月まで開催されている大阪・
パビリオンのテーマと展示内容 
アルメニアパビリオンのテーマは「Pillars of Today & Tomorrow(現在と未来を支える柱)」で、歴史や文化、
「TUMO」の教育モデルを世界に発信 
  
 
  
 
このパビリオンでは、
TUMOはAIを活用した個別最適化された学習パスや、
展示では、TUMOの学び方や、
特に注目されているのは、日本初・アジア初のTUMO拠点「
 
アルメニア発「TUMO」とは? その独自性 
アルメニアで生まれた「TUMO(ツーモ)」は、
  
 
  
 
TUMOの学び方の特徴 
TUMOの最大の特徴は、学び方が「オンライン学習」と「
1:オンライン教材を使い、自分のペースで学ぶ(全体の約60%) 
セルフラーニング活動の具体的な特徴 
TUMOの学習は「セルフラーニング活動(Self-learning activities)」と呼ばれる短くインタラクティブな課題から始まります。例えば、プログラミングなら「簡単なゲームを作ってみる」「変数やループを使ったミニ課題」「ロボットを動かすための基本的なコーディング」など、実際に手を動かしながら学ぶ内容です。
各活動は5~20分程度で完結し、動画やイラスト、クイズ、ミニプロジェクトなど多様な形式で構成されています。学習者は自分のペースで好きな順番で課題に取り組めますが、各分野の基礎から段階的にスキルアップできるよう、ほとんどのセルフラーニング活動が「次のワークショップやプロジェクトの前提条件(Prerequisite)」になっています。
コーチの役割 
TUMOのコーチ(ファシリテーター)は、学習者が課題に詰まったときにヒントを与えたり、進み方をアドバイスしたり、モチベーションを高める声かけを行います。コーチは一方的に教えるのではなく、学習者が自分で考えて解決できるようにサポートするのが特徴です。
選択肢の豊富さ 
TUMOには数百種類のセルフラーニング活動が用意されており、アニメーション、ゲーム開発、3Dモデリング、音楽制作、Webデザインなど多岐にわたります。
このように、TUMOのセルフラーニング活動は「自分の興味やペースで、実践的にIT・クリエイティブスキルを積み上げ、コーチのサポートを受けながら段階的に成長できる」点が大きな特徴です
2:ワークショップ 
TUMOのワークショップは、セルフラーニングで身につけた基礎知識をもとに、仲間と一緒に実際に手を動かしながらプロジェクトに取り組む、実践型の学びの場です。
ワークショップの特徴 
	
	参加者同士が集まり、対面で協力しながら課題やプロジェクトに取り組みます。
	 
	
	例えば、アニメーション制作のワークショップでは、グループで一つの短編アニメを企画・制作したり、プログラミングのワークショップでは、チームで簡単なゲームやアプリを開発したりします。
	 
	
	3Dモデリングや映像制作、グラフィックデザインなど、TUMOが提供する14分野すべてでワークショップが用意されており、各分野ごとに3段階のレベルがあります
	 
 
3:Learning Lab(特別セッション) 
TUMOのLearning Labは、世界のトッププロによる特別授業を通じて、参加者が最新の知識や実践的なスキルを身につけられる貴重な機会です。仲間と一緒に刺激的なプロジェクトに挑戦し、グローバルな視野と自信を養うことができます。
具体例 
	
	GoogleのエンジニアによるAIプログラミングの特別授業
	 
	
	Pixarのアニメーターによるキャラクターアニメーション制作ワークショップ
	 
	
	世界的なゲーム開発会社のクリエイターと一緒にゲームの企画・開発を体験
	 
	
	Adobeのデザイナーによる最新デジタルツールの使い方講座
	 
 
この三段階のステップを通じて、 
他のオンラインIT教育との違い 
一般的なオンラインIT教育は、
TUMOは「リアルな場所」で仲間と一緒に学び、
	
		 
	
		
			
			比較項目
			 
			
			TUMO
			 
			
			一般的なオンラインIT教育
			 
		 
		
			
			学習スタイル
			 
			
			オンライン+対面ワークショップ+特別授業
			 
			
			オンラインのみ
			 
		 
		
			
			対象
			 
			
			主に中高生
			 
			
			幅広い年齢層(大人向けも多い)
			 
		 
		
			
			料金
			 
			
			無料
			 
			
			有料が多い
			 
		 
		
			
			学びの深さ
			 
			
			初心者から中級まで体系的に
			 
			
			独学が中心で理解が浅くなりがち
			 
		 
		
			
			仲間との交流
			 
			
			あり(ワークショップで協働)
			 
			
			ほぼなし(個人学習が中心)
			 
		 
		
			
			世界的企業との連携
			 
			
			あり(特別授業)
			 
			
			ほぼなし
			 
		 
	 
 
TUMOは「自分で学び、仲間と挑戦し、世界のプロから学ぶ」
まさに“リアルとデジタルが融合した学びの場”です。
群馬県で日本初の拠点「TUMO Gunma」が誕生 
  
 
2025年夏、群馬県高崎市の「Gメッセ群馬」4階に、日本初・
	
	対象は中高生。3Dモデリングやゲーム開発、
	 
	
	利用は無料。家庭の経済状況に関係なく、
	 
	
	小学生向けの施設「tsukurun」も併設。
	 
 
世界とつながる学びの最前線 
  
 
アルメニアパビリオンの展示を通じて、TUMOは「
世界中の若者に向けて新しい学びのモデルを発信しています。万博を訪れた人たちは、アルメニアの歴史や文化だけでなく、未来を担う教育の可能性にも触れることができます。
  
 
ウクライナ出身の大学生ミレーナさんは、TUMOの特徴を自身の体験とともに語ってくれました。やる気さえあれば現状の学力に関係なく、誰もが14のプログラムを自由に、好きな時に無料で学び、自分の興味を伸ばせること、例えば、プログラミングと、映像作成、アニメーションなど、自由に興味に応じてプログラムを進められます。また、学習の進め方など、必要に応じて助言を求められるコーチの存在も大きく、大学進学後もTUMOで学んだことが役立っていると話していました。
アルメニアで教育を受けた経験がないミレーナさんでも自由に参加できて、自分の将来を描ける技術を身に着けることは、とっても有益な体験だったと話してくれました。経験豊かなコーチの支えや、様々な経験を持つ人たちと共に学べる環境はとっても刺激的で、18歳を過ぎても、まだまだ学びが多いと、TUMOに通っているそうです。
  
 
アジア初のデジタルクリエイティブ人材育成施設「TUMO Gunma」が、2025年7月、群馬県高崎市に誕生します。アルメニア発の世界標準プログラムを導入し、中高生が最先端のデジタル技術や芸術を無料で学べる場として注目されています。 
親の収入や学力に関係なく、誰もが未来を切り拓く力を身につけられるTUMO Gunmaは、群馬県の「デジタル県」構想を牽引し、地域から日本全体へ新たなデジタル人材の波を広げる拠点となることでしょう。 
―― GLOBALCOMMUNITY 編集長 宮崎計実