2024/04/30 06:12

エンターテイメントの力で大阪関西万博を盛り上げたい

みんなの生活

5階建てのGALA壁面には、アジアの5人のアーテイスト(タイ、カンボジア、フィリピン、マレーシア、台湾)の描いた作品が描かれている。

TEAMEXPOの取組を通じて大阪関西万博をエンターテイメントの力で盛り上げようとコロナ禍も地道な努力を重ねてきた、『音楽の力で子供たちの未来を守る』一般社団法人Care with Music代表、GALA RESORTの代表の坂口聖氏(左)と副社長の皆村ローレンス氏(右)にお話を聞いた。

コロナ禍で、実質的な営業活動が出来なかった時は、外国人観光客の人たちがいつ戻ってきてもいいように、残ったスタッフは集中して英語の勉強をしたり、SNSなどで音楽の魅力をミュージシャンの協力を得て発信したりしながら、状況が元に戻るまで地道な準備をしていた。

そのことが功を奏して、外国人観光客の人たちが戻って来た際は、すぐに以前と同様のサービスを提供することが出来た。

企業や業界のイメージアップのためにも、採用面談や社員教育にも力を入れ、現在は、30名以上のアルバイトを含め、社員、専属のDJ、ミュージシャン総勢で100名近い人たちで一つになって、ナイトクラブのサービスを提供している。

ナイトクラブの仕事に関してはネガテイブなイメージを持たれていることもあるが、音楽やエンターテイメントを通して、人を幸せにする素晴らしい仕事だと私たちは誇りを持って仕事をしてほしいと思ってる。そのためにも、社員教育には、特別なリーダー研修なども含め、力を入れており、その姿勢が社会的な活動にも結ぶついている。

また、ナイトクラブのある地域のゴミ拾いや『こども食堂』への支援活動を通じて、より公共に役立つナイトクラブの経営を進めてきた。

16歳まで養護施設で暮らした坂口代表の経験から、基本的な生活に関しての支援が、今すぐ必要な子供たちが、まだ、たくさんいることを知ってほしいという思いがある。一般社団法人も立ち上げ本格的に社会貢献活度も開始した。GALAのスタッフの人たちもその活動に協力することで、社会的な活動の意義を実感し、自然と人間性を高めることにも役立っているようだ。

外国人観光客の割合は?また、告知にために力をいれていることは?

顧客全体の約6-7割は、外国人観光客が占めており、また、日本にすでに住んでいる外国人の方々のリピーターも多い。そのために、英語の出来るスタッフの採用に力を入れている。また、LGBTの人たちへの理解を進めて、国籍や性別を意識することがなく、一緒に音楽を楽しんでもらえるように、スタッフがお客様同志のコミュニケーションもサポートしている。

リピートして来店されたり、いい書き込みをしてくれる人も多く、それは、スタッフのモチベーションアップにも繋がっている。SNSの告知も積極的にDJやアーテイストの協力を得ながら発信をしているが、やはり一番大きいのがお客様の口コミだ。そのためにも来場された方々が『安全に』『気持ちよく』楽しんでもらえる接客に努めている。

アルバイトはどんな人たちがスタッフとして働いているのか?

外国語が得意なメンバー、人生体験として期間を決めて働く若者も多く、GALAで一緒に仕事をして、国籍、性別にこだわらず、純粋にお客様が音楽を楽しめるようにする仕事の楽しさを体験してほしい。特に外国語を使って、色々な国の人たちと交流することに興味のある人であれば、やりがいのある仕事だろう。面接は厳しいが、ぜひ、挑戦してほしいと思う。 

大阪関西万博で行いたいことは?

米国を中心に広がり、全世界でHIT CHARTの7割を占め、若者文化を牽引する『HIPHOP文化』を中心に、音楽の力で、『平和で貧困のない世界』を作れる可能性があることを大阪関西万博で示したい。

まだまだ、行政サイドには理解がされていないところがあるが、米国では、大企業の経営者以上の財力と影響力を持つアーテイストも多数現れているし、日本のZ世代でも、その力を使って、いい日本社会を作ろうと真剣に考えている優秀な人たちも現れてきた。その人たちにも関わってもらって、音楽のジャンルを超えたイベントの可能性を信じて、大阪関西万博でも、世界中の人たちが、民族、国籍、性別を問わず、お互いを認め合って、気持ちよく存分に自己表現が出来る場を作っていきたい。

TEAMEXPOなどの場も有効に使って、想いを一つに出来る団体、個人の人と繋がって、おそらく一生に一度のイベントとなる2025年の大阪関西万博を盛り上けていきたいと思う。

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音楽の力で道頓堀から平和と平等を https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/1562

音楽の力で、こどもたちの未来を守る https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/1581

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GALA RESORT 大阪府大阪市中央区宗右衛門町7-9 東京都市開発宗右衛門町ビル

大阪難波のど真ん中、グリコの看板にも近い、日本初のビル1棟5階建てのNight Club。大阪のナイトライフの中心的存在となっているGALA RESORTはビル全体で1500人収容可能。フロアごとにHIPHOP、EDM、K-POP、HOUSE、TECHNO、TRANCEなどのDJがステージで最新のサウンドと照明で観客を魅了。世界的な有名アーティスト、DJも毎月登場し、日本を訪れる外国人観光客やリピーターも多い。

GALA RESORT https://osaka.gala-resort.jp

一般社団法人Care with Music https://care-with-music.jp/

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既存の価値観をひっくり返す、成り上がり、下克上の文化『HIPHOP』

 

音楽業界全体のHIPHOPの割合は、時間や地域によって異なるが、近年のトレンドとしてHIPHOPが急速に成長しており、多くの国や地域で主流のジャンルとなっている。特にストリーミングサービスの普及やソーシャルメディアの影響力の増大により、HIPHOPのアーティストがより広範囲にリーチできるようになった。 アメリカでは、ビルボードチャートでのHIPHOPやラップの曲がしばしば上位にランクインし、音楽業界全体の収益の大部分を占めている。他の地域や国では、より多様なジャンルが人気を博しており、HIPHOPの割合がそれほど高くない場合もあるが、国際的な音楽シーンでは、HIPHOPがますます重要な位置を占めており、その影響力は増している。


日本とアメリカのHIPHOPの違いは、文化的な背景や歴史、言語、そしてアーティストの経験などに影響されている。いくつかの主な違いを挙げると、

文化的背景と歴史:

アメリカのHIPHOPは、1970年代からの黎明期を経て、黒人やラテン系アメリカ人のコミュニティから生まれた。そのため、アメリカのHIPHOPは、社会的な抑圧や経済的な困難、人種差別などのテーマをより深く掘り下げる傾向がある。

日本のHIPHOPは、1980年代後半から1990年代にかけてアメリカから影響を受けながらも、独自の発展を遂げた。日本のHIPHOPは、日本社会の特異性や若者のアイデンティティ探求、個々の経験などが反映されている。

言語:

アメリカのHIPHOPは、英語で表現されることが一般的。そのため、リリックやラップの文化が英語圏の表現の中心となっている。

日本のHIPHOPは、日本語で表現されることが一般的。英語を使ったラップも一部のアーティストによって行われている。日本語のリリックは、日本独自の言葉遊びや文化的な要素が反映されることがある。

テーマとメッセージ:

アメリカのHIPHOPは、しばしば貧困、人種差別、社会的不正義などのテーマを取り上げ、また、自己表現や個人の経験を通じて社会問題を掘り下げることがある。

日本のHIPHOPは、日本社会や若者の現状、個々のストーリーや経験に焦点を当てることが一般的で、アメリカの影響を受けつつも、独自の視点やテーマを持っている。

Z世代に人気の日本のHIPHOPアーティスト

百足 & 韻マン - 君のまま

アメリカの大学では、「ヒップホップ学(Hip Hop Study)」と銘打った講義が2000年代の半ばから増え、歴史、言語学、人類文化学などの観点からの研究も盛んだ。ヒップホップ・カルチャーがアメリカおよび世界に与えた影響は多岐に渡るため、学術的に整理することが必要になってきた。

 また、多くのストリーミング・サービスなどが出現し、レコード会社との契約がなくてもアーティスト活動ができるようになり、2010年代半ばから、契約をせず、正規のアルバムではないミックステープだけで、グラミー賞を受賞したチャンス・ザ・ラッパーのようなアーティストも出現した。50年の歴史のなかでもっとも混沌としているが、今後さらに、「古い価値観をひっくり返す」ヒップホップ的な姿勢がアーティストに必要になってきている。