2019/04/19 03:17

学生達の自由な発想を取り入れた不動産フォーラム

イベント

 学生達の自由な発想を取り入れた不動産フォーラム

 
第1回日本賃貸住宅管理協会(日管協)フォーラム2013が、東京神保町の日本教育会館で行われた。日菅協は、留学生インターンシップなど、外国人の暮らしやすい環境作りもしている団体だが、今回は、色々な分野での活動も紹介された。
 
   
 
13のセミナーが、行われたが、どの会場も満席御礼。国際交流研究会は、『外国人対応ノウハウ公開!!急増する外国人向けの賃貸住宅の管理のコツ』と題して荻野委員長が、今こそ、絶好のタイミング!!と外国人への積極対応を会員の不動産業者に呼びかけた。
 
加速する人口減少時代を迎え、外国人の人たちにもっと日本に移り住んでもらう必要がある。不動産業者が抱えている空室は、400万戸を超えている。しかし、外国人の人たちへのサービスは、十分になされているとは言えない状況だ。
2020年の東京オリンピックも決まり、日本があらためて世界の脚光を浴びている。2020年までに留学生の数を30万人まで増やそうという内閣府の計画もあり、外国人への入居サービスも本格化するであろう。
 

 
後半は、"ずっと住み続けたい賃貸住宅"学生コンテストの優秀作品のプレゼンと表彰式が行われた。素晴らしい作品ぞろいであったが、グランプリには、応募総数78点の中から工学院大学の西尾甚一さんの新宿の高層住宅に農地を取り入れるという、壮大なプランが選ばれた。その他の入賞者も甲乙付けがたい素晴らしいものだった。
 
 
沖縄の伝統を取り入れた多文化共生ハウス
 
 
外国人との共生をテーマとした作品もあったので、作者にお話を聞いた。
ひんぷんハウス 小さな島で大きな暮らし』と題した作品を作ったのは、大阪工業技術専門学校2年の奥間麻薬さん。沖縄出身の彼女は、沖縄のひんぷん (琉球建築の民家における典型的な様式で、玄関などの前に立つ、つい立のような壁) を家の間仕切りとして使い、住人が気軽に交流しやすいコミュニティーハウスを作ろうと提案。
このアイデアを思いついたのは、沖縄で見ていた米軍基地の頑丈なフェンスが、とても冷たく外界を遮断しているイメージを受けたからだそうだ。沖縄は、色々と複雑な問題もあるが、異文化を受け入れる寛容的な文化がある。
 
ひんぷんは、壁ではあるが、完全には建物を取り囲むのではなく、間から中が垣間見れる。人の温かみを感じながら生活をするにはちょうどいい。彼女の外国の人たちとも仲良くやっていきたいという、気持ちがうまく表現されていたように思う。
沖縄では、多文化共生は、本州よりも身近で切実な問題であろう。
 
今回の発表は、家単体というより、街自体をデザインするようなものまであり、
学生ならではの自由な発想で想像力を書き立てる素晴らしいものだった。
いつの日か、学生さんたちの夢の賃貸住宅が現実のものになることを願っている。
 
公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会HP  http://www.jpm.jp/