2019/07/16 03:48

清水yukaさんのハワイ大学留学リポート from hawaii

国際人

Aloha! こんにちは。ハワイに1年間、交換留学生として留学している清水悠加です。日本人には、常夏の楽園ハワイというキャッチフレーズで、観光地や新婚旅行として親しみのあるハワイですが、ハワイで勉学に勤しむということは、なかなかない貴重な経験だと思います。私の住むマノアという町は比較的雨が多く、天気の変化が激しく、傘が手放せないのですが、虹の町と呼ばれるように、手の届きそうなほど近くで大きな虹を見ることが出来ます。

 

ハワイの最大の特徴は、何と言っても文化の多様性です。1860年代の砂糖産業の発展に伴い、不足している労働力を補うために他国から南太平洋諸島をはじめとする、ポルトガル人、ノルウェー人、中国人、日本人、フィリピン人などがハワイに移住してきましたことが始まりです。例えば、スパムにぎり、ふりかけアヒ、ワサビと海苔で和えたポキなど日本食の要素を取り入れたグルメや、日本語を含めた様々な言語が混合したピジン・クレオールという言語など、日本の影響を受けて形成されたものが一つの文化として存在しています。また、1959年に50番目の州としてアメリカへの併合を果たしたという歴史から分かるように、アメリカ文化も存在しつつ、もちろん、他民族が移住してくる以前にハワイで生活していた原住民の文化もあります。従って、このように様々な文化が共存しているハワイでは、他国の文化に寛容で、興味を持つ人が多いように感じます。特に、日本人の先祖を持つ2世、3世、4世などのローカル達は、日本文化や日本語に熱心な人が多いです。日本人らしい容姿であり、苗字も日本人でありながら、日本語より英語を流暢に話す人もいますが、自分は日本人だから日本をもっと知りたいし、日本と繋がっていたいと話す彼らの姿は、とても印象的でした。

「日本人」留学生であり、更に、茶道、日本舞踊などの日本文化のお稽古をしたり、Politics of Multiculturalism, Food in Asian Politics, Bilingual Educationという授業をとったりしているために、日本の文化や、日本人としての意見を求められることが多々あります。明治神宮のガイドボランティアで培った知識に助けられることも度々あります。しかし、例えば、「アメリカでは失恋した時に、バケツサイズのアイスクリームを食べるのだけれど、日本人はどうするの?」、「できるだけ、なるだけ、の違いって何?」、「なんで日本人は返事に困ると笑うの?」、「日本人がパールハーバーを観光地として訪れることをどう思うか。」など、答えるのに苦労するような質問もたくさんあります。「日本」として一般化するのも難しいですし、意外と個人的経験から思い起こし、結びつけるのも大変です。日々、日本人としてのアイデンティティーを強く感じています。

個人的な経験として、日本と他文化の異なる考え方や行動に驚くことや戸惑うこともたくさんありました。例えば、生活面では、食の嗜好がはっきりして、時に偏っていることです。具体的に言うと、ベジタリアンの多さや、グルテンフリーであるために、パスタやパンを一切食べなくても、フレンチフライやクッキーは食べても良いなどです。更に驚いたことは、レストランが、個々人の好みに合った無茶苦茶な注文を聞き入れてくれることです。ハンバーガーショップでバンズをレタスに変えてくれと頼んでいるお客さんだけでなく、それに普通に対応する店員さんにもびっくりしました。学校では、授業中にお菓子やお昼ご飯を徐に取り出し、むしゃむしゃと食べ始めることや、先生を呼び捨てで読んだり、先生の意見を批判したりすること、また、自分の専攻を何回もころころと変える人の多さに初めは目を見張りました。しかし、自分が不思議に思ったことや、違和感を口に出すことで、新たな発見をしたり、妙に納得したりして、徐々にすんなり受け入れていくことが出来ました。「何で?」、「どうして?」などの疑問を対話につなげることがお互いの理解につながることを学びました。

 

様々な、日本とは異なるユニーク文化に触れると共に、日本と、そして自分自身を再認識する毎日ですが、それらを良いとか、悪いとか、比較したり、評価したりするのではなく、全てを理解出来なくても、異なりに興味を持ち、相手に寛容でありつつ、コミュニケーションを図ろうとするひとりひとりの意識や姿勢がハワイでの多文化共生を可能にしているのではないでしょうか。