『日本の食』の海外進出を陰で支える元留学生

  • 2018年May 7日(Mon) 22:38 JST
国際人

『日本の食』の海外進出を陰で支える元留学生

Daniar Wulansari さん(インドネシア)

Profile:国費留学生として来日、専門学校から管理栄養士を目差して近畿大学に編入。

2017年春に卒業し、現場での店舗管理の6ヶ月の研修を終え、現在は外食チェーン本部で、海外出店関連の部署でマーケテイングの仕事についている。大学時代は、応募倍率10倍の『KINDAI GIRLS』という大学所属のアイドルチームに所属。大学の広報や入学式などで唯一の留学生として活躍した。

 

Q:近畿大学は、いろんな意味で有名になりましたが、『KINDAI GIRLS』の活動は楽しかったですか?

A:勉強ももちろん、大切ですが、私は多くの友達を作って、日本の生活をより楽しみたいと思い、仲のいい先輩のすすめもあり、KINDAI GIRLSに応募しました。ダンスの練習などを通して、いろいろな人と関わることができてとても楽しいいい思い出になりました。入学式では、7000人の前でダンスや歌のパフォーマンスをしました。

 

Q:栄養士を目差して留学する人はまだ珍しいですね?

A:はい、留学生は私を含めても数人でしたね。昔から、食べものに興味があって、食に関わる仕事がしたいと思い、栄養士になりました。卒業生は、病院とか教育機関などで就職する人も多いですが、私はもっと、おいしい食べ物の研究をしたいと思い、外食チェーン本部に就職しました。周りの皆さんに助けられて、6ヶ月間の現場で研修を何とか終え、今は、いろんな国でどんな味が好まれるかを調べて、商品開発の提案資料を作る仕事をしています。私は、主にASEANの国を担当していますが、それぞれの国において、味覚や嗜好はとても特色があります。まさに、自分がやりたかった仕事に今、就いているのでとってもやりがいもあるし楽しいです。

 

Q:就職して一番苦労したことは何ですか?

A:メールでのコミュニケーションですね。日本語は知れば知るほど難しい言葉だと思います。間接的な表現方法はやはり日本語独特なものがあり、慣れるのにとても苦労しました。

大学時代も、今もほとんど、日本人ばかりの環境でしたので、人間関係は別に問題はありません。先輩も同僚も理解があってとてもやさしいです。

Q:今はとても充実した社会人生活をしているようですが、あえて、何か会社に求めるとすれば、何ですか?

A:私には、同期の社員が約100名、そのうち外国人も10名いました。関連の部署の人とはやり取りがありますが、他の部署にいる外国人の社員とも交流できる機会がもっとあれば、いいと思います。日本社会で同じように働く外国人としてお互い参考になることがたくさんあると思うからです。日本人の先輩、同僚もみんなとても親切にいろいろなこと教えてくれますが、やはり同じ立場で働いている外国人の社員の意見はとても参考になります。先輩から多くを学べるし、後輩にも助けになれると思います。

 

Q:先輩留学生として現在就職活動をしている留学生にメッセージをいただけますか?

A:日本語の勉強はとっても大変だと思いますが、学生時代から、できるだけ多くの日本人、外国人と接して、自分の立場、特性などを考えることが大切だと思います。それと、就職したい会社のことをもっと調べることもとても重要です。孫子の言葉にもありますが、『敵を知り己を知れば百戦危うからず』です。

とても気さくで、誰とでもすぐに友達になれそうなダニアルさん。私の実家の近くで住んでいたと聞いて驚いたが、関西弁もうまくて、東京の本部でもみんなにかわいがられて楽しく仕事をしているようだ。日本の外食産業は今どんどん海外での出店をすすめているが、その事業を、栄養士としてダニアルさんのような元留学生が陰で支えている。(文:グローバルコミュニティー 宮崎計実)

 

 

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