「平和のためのコンサート」ブラジルパビリオンにて

ブラジル、韓国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、イスラエル、イランから計25人の音楽家が集う「平和のためのコンサート」が、10月5日大阪・関西万博ブラジル館(ブラジル貿易投資振興庁運営)で開催された。
参加者には戦争中の国出身や戦禍で家族を失った若者も含まれる。ブラジルからはレシフェ拠点の社会プロジェクト「オーケストラ・クリアンサ・シダダン(OCC)」のメンバーが出演。
これだけのメンバーでのコンサートを目の前で聴ける貴重な体験であった。バラエティーに富んだ選曲で、あっという間の1時間だった。演奏者皆さんの平和への想いが伝わってくる心が温かくなる演奏であった。
「オーケストラ・クリアンサ・シダダン(OCC)」は、判事ジョアオ・ジョゼ・ロシャ・タルジノ氏が2006年に創設し、6〜21歳の恵まれない若者約450人に音楽教育や医療支援を提供している。
2010年には国連が優良事例に選び、2015年ユネスコスクールにも加盟。音楽家たちは万博公演前に9月30日韓国、10月4日広島でも演奏し、10月8日にはバチカンでの公演も予定される。
プログラム
エイトル・ヴィラ=ロボス
ブラジル風バッハ 第4番 前奏曲(序奏) W264, 424
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1043
I. ヴィヴァーチェ
II. ラルゴ・マ・ノン・タント
III. アレグロ
ハン・テス
ザ・ビューティフル・ネイション
イタイ・ダヤン
ラプソディ・オブ・ザ・ネイションズ
アストル・ピアソラ
フーガと神秘
メドレー(編曲:ニウソン・ロペス)
マルコス・ヴァリ:サンバ・ヂ・ヴェラン
ゼキーニャ・ヂ・アブレウ:チコ・チコ・ノ・フバ
レビノ・フェヘイラ:ウルティモ・ジア