2019/06/26 17:18

中国映画鑑賞会に行ってきました。

イベント

 

ケイ語学教室、東京中国文化センター、東方通信社、日中児童交流協会が合同で主催した

中国映画鑑賞会に行ってきました。壮大メロドラマです。

 

雲水謡 ★★★★★
 
台湾の男女が台湾の歴史的事件2.28によって、大陸と台湾に引き裂かれ、離れ離れになりながらも、ひたすら相手を思い続けた悲しい恋愛物語です。
中国美形男優5本の指に数えられる陳坤(chen kun)と、台湾の徐若暄(彼女は10年くらい前まで日本でもアイドルとしてビビアン・スーの名前でバラエティで活躍していた子)主演の2006年の作品。1940年代後半の台湾の街並みや郊外の雰囲気、対照的に現代の香港や台北、上海のコ洒落たバー、そしてチベットの青い空が印象的。全体的に叙情的に美しい作品に仕上がっています。

これまでは大陸人の立場から、中台で離れ離れになってしまった男女を描いた確かにいくつか作品はありました。でも、本作品は台湾人の立場から描かれています。台湾男性が台湾2.28事件を 契機に中国大陸に逃れ、台湾に残された女性が恋人を待つという映画です。そういう意味では、中台間の新しい側面に光を当てた時代背景を象徴した作品だと思 います。台湾政治を批判することなく、微妙な問題はさらりと流しているところも、中国問題初心者には見やすい映画ともいえるかもしれません。

ストーリーは
第二次大戦が終結して蒋介石国民党が台湾に逃れてきた1940年代後半の台湾。医者を志す青年陳秋水陳坤が扮してます)は、家庭教師先のお嬢さん(徐若暄です。セーラー服姿のビビアン・スーが本当に高校生のようにあどけなくて可愛い!)に恋をします。やがて、二人は愛し合い、将来を誓うようになりますが、台湾2.28事件の勃発で、新民主主義なる共産主義を支持していた陳秋水は台湾を逃れ大陸に避難せざるを得なくなりました。再会を誓い合う二人。でも、朝鮮戦争が勃発し、中台関係がますます不安定となる中、大陸と台湾、両岸に分かれた二人の再会はさらに困難な状況となり、消息さえ掴めなくなってしまいます…。そしていつしか、陳秋水は彼を純真に慕う看護師の女性の愛情を受け入れて…。

姐姐, 他一直在等你, 是我不让他等了。对不起。
今生今世,他要见不着你。来世我一定陪着他去见你。
(お姉さん、彼は今までずっと、今でもずっとあなたを待っているわ。彼にあなたを諦めさせたのは私です。ごめんなさい。この世では、彼はあなたにもう会うことが叶わないかもしれないけど、来世では、私が必ず彼をあなたのもとに連れて行きますからね…。)

上記は、李冰冰演じる陳秋水を慕う看護師がついに彼と結婚する夕べ、テーブルに二人の杯にもう一つ彼の台湾の恋人分の杯を加えて、彼女に姐姐とこう呼びかけ誓います…。

ストーリーは、
王碧雲徐若暄演じる台湾のお嬢さん)の姪(梁洛施)が演じてます)が作家を目指して彼らの中台両岸に隔たれた恋愛物語を綴っていく形で進行していきます。タイトル「雲水謡」は、離れ離れになった二人陳秋王碧の名前にちなんで付けられました。


ちなみに、台湾2.28事件とは?
1947年2月28日に台湾台北市で発生し、その後台湾全土に広がった、当時はまだ日本国籍を有していた本省人(台湾人)と外省人国民党蒋介石政権と一緒に大陸から逃れてきた中国人)との大規模な抗争を指します。約40年もの後、戒厳令の終了と政府側の遺族への謝罪によりようやく終結しました。台湾人はこの事件を台湾大虐殺と呼んでいます。
きっかけとなったのは、1947年2月27日、台北市で闇タバコを販売していた台湾人女性に対し、取締の役人が暴行を加える事件でした。これが発端とな り、翌2月28日には台湾人による市庁舎への抗議デモが行われます。しかし、憲兵隊がこれに発砲、抗争はたちまち台湾全土に広がることとなってしまいまし た。台湾人は多くの地域で一時実権を掌握しましたが、国民党政府は大陸から援軍を派遣し、武力によりこれを徹底的に鎮圧しました。

http://www.suisui.ne.jp/~gsk/eiga-yunshuiyao.html より