2019/06/20 05:46

世界人材育成機構 留学生就職セミナー

イベント
世界人材育成機構、鈴木主席講師による留学生就職セミナー

世界人材育成機構(WTTO)の企画提案による『留学生就職セミナー』が11月12日、國學院大学にて行われました。当日は、WTTOの主任講師の鈴木賞子氏が、日本企業がどんな人材を求めるのか、就職を取り巻く環境はどうなのかを詳しい事例紹介などを交えながら、つめかけた留学生に熱く語った。
はじめに…日本における留学生の就職活動

日本での学びの成果として日本企業に就職したい留学生の皆さんは、日本の学生と同じように就職活動をしなければならないのだということを理解しておく必要があります。留学生だからと言って特別扱いはしてくれません。

留学生の強みは日本語以外に母国語が話せるということです。すなわち2ヶ国語を話せるということです。そして留学生を採用する企業は留学生が単に言語が話せるというだけではなく、ビジネスをしたい国の文化や習慣を理解し、間に立って取引に貢献してくれるという期待もあります。現在、留学生を採用したいという意欲を持っている企業は全体の80%あると言われています。しかし採用の意欲はあっても実際の採用数は少なかったり、相変わらず留学生にとって日本企業への就職は「狭き門」です。人事担当者に意欲があっても実際に採用数が少ない理由として、配属現場の理解不足で体制が整わないことや、職場でのコミュニケーションの問題があげられています。

 しかし動かなければ結果は出ません。情報収集をして準備をして活動を通して様々なことに気づき、それを就職活動に活かして行けば良いのです。就職活動は人それぞれ違います。人と自分を比べることなく、たくさんの人の力を借りながら活動しましょう。

企業が留学生に望むこと

 まず考えなければならないのは日本で就職する「理由」です。本国に帰国して就職する方法もあるはずです。しかし、「なぜ日本で就職活動をするのか」「なぜ日本企業に就職するのか」と同時に「どのような仕事をしたいのか」を明確にすることです。就職は自分の人生設計や生き方・生活に大きく関わってきます。ただ「帰国するのが嫌だから」という理由で就職することは難しいでしょう。
 大学に学びに来た目的を思い出して下さい。きっと日本語を勉強して日本企業に就職をして様々な「キャリア」を身につけて、いつかは帰国してその経験をいかしたいと思っている人が多いのではないでしょうか? 目的や理由を明確にすればきっと就職活動にも熱が入ってくるはずです。

企業が留学生を採用する理由として、

①国籍を問わず、広く優秀な人材を確保したい
②仕事上、外国語を話せる人が必要③海外への進出・事業展開で、その国に精通した人が必要、などが挙げられます。


実際に留学生を採用した企業では、「採用した効果」として、


①新鮮な人材が入社したことによって職場に活気が出てきた
②社員が国際的・幅広い視野を持つようになったともいわれています


就職活動を取り巻く環境

ここ2年ほど続いた学生にとって有利な就職環境も、経済不況(円高、原油高、株安、サブプライム問題、リーマンブラザーズの経営破綻、など)によって、企業の採用意欲も薄れて来ました。
すでに、2009年入社に関してここのところ企業の内定取消も発生しています。大手企業にも来年の採用凍結や採用数減少を早々と明言しているところも出てきました。しかし、全体的に長い目で見れば、日本企業はまだまだ人材不足です。団塊世代の大量リタイアなど、今後はどんどん人が不足していくことが予想されます。
大手企業ばかりが就職先ではありませんので、実力のある中堅企業にも目を向けることが大事です。
企業は「人間力」で採用します。人間力とは「人間性(持ち味)」とその人が持っている「能力(身に付いていること、できること、蓄積された力)」です。企業も自社にとって良い人材を採用したいので面接を重視して、採用します。
このような状況では、自分の持っている「人間力」をいかに伝えられるか、が大事です。企業もしっかり学生を見て、学生もしっかり企業を見て決める、「選ぶ」「選ばれる」という意味では、就職活動は、企業と学生は平等です。自信を持って面接にのぞみましょう。

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鈴木氏は学生に就職指導をする一方、200社以上の企業担当者と密にコンタクトを取りながら、企業側の採用の指導も行っている。留学生の立場に立ちながら、企業の変革をも促している非常にまれな人事コンサルタントだ。

今年の就職活動は留学生のみならず、日本人の学生にとっても厳しくなることが考えられる。しかし、鈴木氏のように、企業に積極的な留学生採用を促す活動をしている個人や団体も数は少ないが存在する。その団体のひとつが、今回のセミナーを企画した世界人材育成機構(WTTO)だ。政財界や大学などの教育機関に影響を持つ理事のメンバーも皆さんを応援している。日本企業の排他的な体質を変えていくためのセミナーや勉強会も今後予定しているので、将来的には留学生の皆さんが就職できる企業ももっと増えていくであろう。そうでなければ、日本が留学生にとって魅力のないままの国で終わってしまう。

多くのアジアからの留学生が日本を嫌いになって帰国していく。
そのことに危機感を持って地道に努力している日本人がいることも覚えていて欲しい。
あなたたちと一緒に、日本の社会を変えていこうという人たちの輪も広がりつつあるのだ。




世界人材育成機構  ・・外国人労働者の地位の向上、外国人留学生の評価システムの確立とその育成、事業環境の維持と発展、行政機関や他の市民団体などとのコラボレーションを継続遂行していくことが可能になると考えて設立するに至りました。

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鈴木賞子氏プロフィール
成蹊大学客員教授。就職アドバイザー。1981年中央大学経済学部卒業。2001年中央大学総合政策研究科総合政策専攻博士前期課程修了。建築資材メーカーの 人事として職種採用され、採用と人材育成業務にあたる。その後就職情報会社に転社し、多岐にわたる業種の採用PRのディレクションなどに携わり、企業と学生の内情に精通する。1993年に独立。学生には就職アドバイザーとして、企業には採用アドバイザーとして活動。現在は、行政機関依頼の就職支援をはじめ、全国の大学でキャリア(就職)アドバイザーとしての講座を担当している。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)の就職講座で内定率95%を達成。年間300本以上の授業や講演、新聞などの連載を精力的にこなす。毎年、就職相談 や模擬面接などで2000人以上の学生にアドバイスを行い、講演を通して現在までに20万人以上の学生に影響を与えたと言われている。わかりやすい的確な アドバイスには定評がある。新聞・雑誌・テレビなど数多くのメディアにも登場。



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鈴木賞子/著
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