2024/04/19 08:09

新しい発見が多かった実地観光勉強会

イベント
第1回目の通訳ボランティアガイドの実地勉強会を皇居で行いました。
東アジア国際学生フォーラム(LEAF)他、いろいろな国際交流団体などより
日本人学生とアジアの留学生が集まりました。
この勉強会の趣旨は実際の観光ガイドを受けながら、日本人の学生と留学生がお互い同じ観光体験をして各国の歴史や文化を共有して、学生の視点でよりよい観光のあり方を考えていこうというものです。

東京シティガイドのベテランガイドの人たちの協力で、皇居内を英語で案内していただきました。まず始めに皇居の歴史を教えていただきましたが、外国人に日本の文化や歴史を伝える時の注意点もいろいろと同時に教えていただきました。
東京に住んでいても初めて皇居を訪問した学生もいるので知っていそうで知らないことをたくさん教わりました。


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江戸時代の皇居周辺 の地図を広げて江戸城があった頃の皇居についての説明を受けました。将軍の住んでいたところが現在では天皇の住まいになっていることも海外の留学生には驚きのようでした。

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いよいよ英語での皇居ツアー開始

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外国人観光客の多いのには本当に驚きました。
ガイドを受けるうちに留学生たちに日本の歴史や文化を伝えることが重要ではないかと思いました。
また、江戸時代の東京(江戸)はとても環境にもやさしい街だったということもはじめて知りました。


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ベテランガイドの小島さんと深谷さんによると、自分とは違うバックグランドを持った人たちに日本の歴史や文化を伝えるのは難しい事ではあるが、自分で創意工夫していくうちにとても楽しく取り組めるようになったということでした。またよく見る植物、特に花について勉強しておくとどの観光地に行っても役に立つということでした。


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お城の跡は残っていませんが、その跡地は大きな公園になっています。
皇居の中は本当に広いですね。

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日本庭園での記念撮影。かなり歩くので健康にもいいですね。(笑)

2時間に渡り皇居を分かりやすく英語で案内して頂いたボランティアガイドの皆さん、本当にありがとうございました。
観光知識だけでなく、案内を受けた人の『ありがとう』という言葉が何よりうれしいという人間的にもとても素敵なお二人でした。

今日の勉強会でいかに自分たちが日本の文化について知らないか、あるいは知っていても説明できないかを実感しました。
次回の実地観光勉強会の予定は、スペシャルゲストをお迎えして明治神宮で行います。
詳細については予約制になっていますのでまずはこちらよりご登録ください。詳細をメールにてご案内させていただきます


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砂利道などでも進める車椅子

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生ゴミを一切出さない皇居庭園内のレストラン
環境問題や障害者の方への配慮など目立たないところでも日本のホスピタリティーを感じました。


この本は読んでおきたい!!

A LOOK INTO JAPAN  (文化・風俗編) 日本絵とき事典



JTBパブリッシング; 改訂30版 定価:977円

ポケットタイプなのでどこでも持っていけるし、たくさんイラストが使われていて、
単なる読みものとしても飽きのこない日本文化紹介の事典です。
ガイド初心者としては何か気になったときに自分で調べたり、そのまま外国人の友達に
見せながら説明もできる優れものです。

環境先進国江戸

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PHP研究所
鬼頭宏 上智大学教授 著 定価:693円

人口が横ばいだった18世紀初頭から19世紀前半の日本。この間、人々の生活は着実に向上していった。生活の向上は環境破壊を招くことが多いが、当時の人 々はそれを許さず、限られた資源を有効に使い回す「循環型社会」を築き上げたのである。モノが壊れたら修繕して使い、使わなくなったものはリサイクル。そのための専門業者が町を行き来するといった、環境にやさしい社会システムが、そこにあった。(PHP出版HPより)

環境先進国江戸

国際交流の団体で活躍する学生たちがリーダーとして参加

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東アジア国際学生フォーラム
(Linking East Asian Future、LEAF)の林君、関口君

この観光勉強会の中心的な学生団体(LEAF)は、日本・韓国・中国の学生が中心になって、東アジアの未来のために観光、経済、政治、文化などいろいろな側面で学生同士のフォーラムを日本・韓国・中国で開催している。そのLEAFが特に力を入れているのが、学生メンバー同士の交流だ。

みんながそれぞれ他の国のメンバーのことを真剣に考え、一緒に活動をしているのがLEAFの特徴だ。アジアの国の人々の理解に努めている彼らは日本に住むアジアの留学生のこともとても気に掛けている。この勉強会を通して、お互いの文化を尊重できる本当の仲間を増やしていくのが彼らの大きな目標の一つだ。

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普段はAISECという学生インターンシップのNPOで活動する山本君。海外から来る大学生の日本でのインターンシップの受け入れ先を開拓するのが彼の活動だ。彼は特に自治体への受け入れを推進しているが、担当者との話はうまくいっても、最終的には断られることが大半だという。
日本からはAISECを通して多くの学生が海外でインターシップの活動をしている割には、日本側の企業や自治体での受け入れがなかなか進まないきびしい状況だ。理解のある企業経営者や自治体の長の方が、彼らの活動を積極的にサポートしてくれることを願う。

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普段は、早稲田大学内での国際交流サークルを運営している古屋君。
早稲田大学には2000名以上の留学生がいる。彼らが楽しい学生生活を送れるような環境を作ることが彼の目標だ。また、出身校の開成高校のESSクラブと早稲田大に通う留学生が交流できるプログラムの企画も進めている。大学に入って留学生と関わるようになって、自分も世界が広がった。後輩にもその体験をしてもらいたいというのが彼の願いだ。

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高島平プロジェクトという高島平団地の住民と大東文化大が協力して進めている活動の広報をしている新井君。UR団地の住民と地域の大学が、少子高齢化対策の切り札としてはじめた活動だ。団地内に留学生と日本人学生がシェアーするかたちで住み、地域の高齢者との世代間交流、留学生との異文化交流を通して、新しいコミュニティー作りをしている。カフェサンクという集会所も学生と地域住民が協力して運営しており、留学生の語学教室や地域住民が教える書道教室なども人気だ。

マスコミでも何度も取り上げられいるのでご存知の方も多いであろう。
ローバースカウト出身の彼は、色んな仲間を募って屋久島や富士山に行ったりと観光に関してもとても積極的だ。夏は留学生を誘って富士山に登るらしい。