2019/03/21 16:48

フルキャスト 平野氏 インタビュー

特集
国に対し、文化に対し、尊敬の念を持って相手を見ることを忘れないことが大切。
人材派遣会社を設立し、15年で年商で900億円野球場まで持つフルキャスト平野会長インタビュー
【訪問先】
フルキャスト平野会長
【インタビュアー】
中 国:招 恵敏さん
日 本:斉藤舞南美さん
学生の間では、バイト紹介のイメージが強いフルキャスト。実は、起業からわずか15年目で年商900億円の大企業へ進化を遂げているすごい会社なのだ。この急成長の立役者である平野会長に話を聞きました。
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日本人学生と留学生があの大企業フルキャストの平野会長にインタビュー!!!
【インタビュー】

招ー人材派遣会社では、人と人が接するのが大事とかんがえられますが、人付き合いを円滑に行うコツのようなものはありますか?

平野氏ー相手の気持ちを考えるということですね。何事にも、思いやりを持って接する。それは、仕事でもプライベートでも。円滑になるには、相手と打ち解けることが大切だと思います。

招ー人間関係、とくに国が違う場合、信頼関係はどう築いたらいいと思われますか?

平野氏ー信頼関係というのは、たとえば約束を守ることなど、万国共通だと思うんです。時間を守るとか。それらは基本的なことですね。文化が違えば違うほど、相手の自分と違うところを、悪いところに目くじらを立てるのではなく、良いところを見つけてほめていく。

招ー社長は、人間性を高めるのが大事とおっしゃっていますが、具体的にはどうすればよいのですか?

平野氏ー経験をすることですね。いろんなものを見て、いろんなことをする。いろんな国に行ってみる。いろんなひとに接してみる。人間というのは、自分の生きてきた中で培った経験でしか考える幅が無いんです。僕も今まで出会った人、こと、場所の積み重ねで考えています。だから経験が広がれば、その分考え方も広がると思いますよ。

斉藤ー私は今年から大学生です。経験を積むのが大事だというのはわかるんですが、何をしたらいいかわかりません。どうしたらよい
のでしょうか。

平野氏ーそうですね。経験といっても、実はいろいろなものがあるんです。とにかく、どのような形でも人生としての修羅場を潜り抜けることが必要だと思います。なんか修羅場というとすごいと感じちゃうかもしれません。生か死か、みたいなね。でも、そんなことではなく、日々に経験のなかで、例えば友達関係やアルバイトや勉強であっても、自分が物事を考えて判断し、決断する場面に多く出くわすのも、修羅場なんです。ゼミ・サークルの幹事役をかってみる。これも修羅場の一つなんですよ。会費は?場所は?みんなにどう伝える?色々考えますよね。学園祭の委員長とか。プレッシャーになっていい経験だと思う。その積み重ねが大事なんです。考えなければいけない場面、決断しなきゃいけない場面。人を引っ張らなきゃいけない場面などに出くわす必要があると思います。

斉藤ーアルバイトを今年からやろうと考えてます、友達はチェーン店で働く子ばかり。でも、知り合いはそんなバイトでは成長できないというんですが。

平野氏ー例えば、マクドナルドでもモスでも、成長できると私は思っています。経験をつめないバイトなんか無い。ウエイトレスでも、色々なお客さんが来るけども、どうしたら全ての人に満足していただくか考える。そうすれば、時給以上に経験できるんです。「1時間いれば、時給1000円もらえる」と考えては成長しないんです。時間の切り売りと考えれば、暇で給料高いのがいいですからね。「1時間でいくら」ではなく、「何をしたらいくらもらえる」という考えになればいい。考え方が大事なんです。

招ー就活の時、留学生が気をつけるべき点はなんでしょうか?
平野氏ーまず、私は人間として日本人と外国人を区別していません。法律とかは手続き的な部分は別として、「同じアジア人であり、同じ地球人である」という考えが根底にあるんです。しかし、それを前提で、もし何かあえてアドバイスをというならば、自国の誇りをもって就活してるとは思うんですが、よりそのよさを伝えることですかね。留学生だからできることってありますよね。自国と日本の文化や言葉の壁を埋めていくことができるとか。自分で留学生であるが故のメリットしっかりと訴えることです。それをプラスに転じている人は採用したいと思いますよね、経営者ならば。

招ー日本人は働きすぎと言われますが、社長は体を鍛えるのも大事とおっしゃっています。どのようなバランスでやればいいのでしょうか?

平野氏ー
私の場合、スポーツは趣味ですからね(笑)でも、何事にも100%でやる人がすばらしいんじゃないでしょうか。昔は「仕事に100%打ち込め!」とかいうのがあったみたいです。でも、本当に仕事100%の人は、遊びも100%なんですね。仕事を要領よくやる人は、遊びもそう。時間の使い方とか見てるとすぐわかるんです。どちらが良くてどちらが悪いというのは無いですね。そういう人が経営もうまいと思います。

招ー貴社の目標は?

平野氏ー世界一愛される会社を造ることですね。フルキャストで働いてよかったと思ってもらう会社にしたいです。働いてくれているスタッフが、友達に「どこの派遣会社がいいかな?」といわれたときに「フルキャスト」と自信を持っていってくれるような。人々の気持ちを大事にし働いてる人が光り輝ける会社ですね。

招ー社長の座右の銘は?

平野氏ー「初心忘れるべからず」ですね。最初持っていた気持ちや志しというのは、時間や変化とともに忘れていくものなんです。一番初めにどういう気持ちで起業したとか、仕事をはじめたかというのを常に忘れないことが大事だと思います。
【インタビュアー】
中 国:招 恵敏さん
日 本:斉藤舞南美さん
【感想】
招ー緊張しました!

斉藤ー私も。でも、大学に入っていきなりこんなすごい方とお話できるなんて、とても良いチャンスを頂いたと思います。平野さんに言われたように、積極的にアルバイトなどでも責任のある仕事をやっていけるようがんばります。

招ー私は、今就職活動をしているので、とても参考になりました。「コミュニケーションの基本は相手を思いやること」というのは、絶対にその通りだと思います。就職活動も結局は、企業とのコミュニケーションですよね。

斉藤ー確かに。私はまだそういうこと全然わからないけど、自分のことを相手に伝えるっていうのは、大変ですよね。私も、大学が始まって、友達を作れるか不安だったけど、もう大丈夫だと思う。

招ーそうですね。このインタビューで二人も仲良くなれたし。今日のインタビューは本当に良い思い出になりました。ありがとうございました!

フルキャストグループ CEO 平野岳史氏

【プロフィール】平野岳史氏フルキャストグループ CEO1961年神奈川県生まれ神奈川大学経済学部卒業後、金融関係の会社に就職。1987年に家庭教師派遣ビジネスを始める。そして、1990年軽作業のアウトソーシング事業を開始。2005年には、県営宮城球場の命名権を取得し、フルキャストスタジアム宮城とした。現在17社を抱える大企業となっている。