2019/04/19 21:50

「日本型移民政策の提言」

イベント
「日本型移民政策の提言」
東京都新宿区の在日外国人情報センターで、在日外国人向けのメデイア向けに
「日本型移民政策の提言」として記者会見が開かれた。
「日本型移民政策の提言」について話す
外国人政策研究所 坂中所長
この提言は、外国人材交流推進議員連盟(会長・中川秀直元幹事長)により、6月20日に
福田康夫首相に提出され、首相は「真剣に受け止めたい」と述べたといわれる。
政府は移民政策の具体的な検討に入ったということだ。


この提言を中心になってまとめた人物が「外国人政策研究所」の坂中所長だ。
坂中氏によると、日本が50年後には1,000万人の移民を受け入れる必要があるということだ。留学生の皆さんには奨学金の更なる充実や学生寮の建設など国がサポートし、
卒業後は、入管法上の『定住者』の資格を付与する考えも提案している。
すなわち、日本の大学を卒業すればビザの制限なしに自由に仕事が出来る
可能性があるということだ。

この提言の核となる『育成型移民政策』は外国人の若者たちを時間をかけて日本の国が育てていこうという考えがベースとなっている。

坂中氏のように明るい未来を切り開くきっかけを一生をかけて作ってくれた人がいる。
しかし、制度だけで、日本は『移民にやさしい国』になることが出来るのだろうか。
坂中氏の提言どおりの社会を作っていけるかどうかは
私たち一人ひとりの思いにかかっている。

必読の本 紹介

入管戦記 著者(坂中英徳氏)
第4回パピルス賞〈人文・社会部門科学書部門〉受賞
『入管戦記』
坂中英徳氏 プロフィール:

1945年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程終了。1970年法務省に入省入国管理局入国在留課長、名古屋入国管理局長、 東京入国管理局長などを歴任2005年3月退官、現在、外国人政策研究所所長、脱北帰国者支援機構代表

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー反骨の官僚「ミスター入管」が、自らの体験を率直に語る。国境に臨む「門戸」に立つと見えてくる、この国の珍事件、怪事件、難事件の真相。そして、入管から見えた日本の真実と未来とは…。

1971年の春、25歳の私の目の前に、ひとりの少年が立っていた。少年は、14歳の誕生日を迎えたばかりだった。私のところにくる前日の夜、突然、両親から、「おまえは日本人ではない」と告げられ、「在留」の手続きのため大阪入国管理事務所を訪ねてきたのである。――私は行政官として、私の前に立った14歳の少年のために何ができるのか、そのことだけを考え、政策を展開し、その実現に努めてきたように思う。――<本文より>

この本を読むと本当に著者が25歳に時に経験した気持ちをどんな状況においても一途に貫いてきたことが分かる。在日外国人を取り囲む環境について書かれた本だが、日本人が外国人の人たちとどのように付き合っていくかを考えるヒントとなる必読の1冊だ。