2019/04/23 18:52

観光は平和の象徴、観光産業は21世紀の最大の産業

国際人
60年にわたる観光教育の歴史のある、立教大学観光学部の豊田学部長にお話をお聞きしました
観光の重要性についてお教えください

観光は文化的な側面と経済的な側面を持っています。文化的な側面のひとつは、他の地域を訪れてその地域を知り、地域の人たちと交流することによって他の文化の理解を進めることです。いろいろな国どうしの交流がもっと盛んになって、お互いの国を訪問すれば戦争がない平和な世界になるという考えもあります。経済的には、観光産業は非常に裾野の広い産業で、世界の国内総生産(GDP)
の約10.%に相当するいうデータもあります。
また今後は世界の国々の交流が進み、観光産業は21世紀の最大の産業になるといわれています。日本の国としても今後本格的な取り組みが今以上に必要になってくるでしょう。

本に海外からの観光客を増やすには何をすればいいと思いますか?

日本にはすばらしい観光資源がたくさんある割にはPRがまだ進んでいないところがありますね。日本独自の、人をもてなす文化などは本当にすばらしいと思いますが、観光PRに関しては地域全体でもう少し、統一的な取り組みが必要かもしれません。たとえば地域の景観の問題などは、個々に対応しても限界があります。また、他の観光が盛んな国と比べると他の民族の人たちを国内にうまく受け入れながら観光振興にも役立てることもまだまだ進んでいません。日本に住んでいる人が日本は住みやすいと感じるようになればおのずと海外からの観光客も増えるのではないかと思います。

観光を勉強している学生たちにどのようなことを伝えていますか?

他の地域や国の文化を尊重することを伝えています。人間はどうしても、意識しないと自分とは異質のものを低く見たり、受け付けなかったりすることがあります。そのためにもいろいろな国を訪ねてその国の人たちと交流することはとても大切ですね。その経験を重ねることによって偏見をなくしていくことが重要なことだと思います。



先生のお話は本当に多岐にわたり、ディズニーランドの魅力を研究する講義や、学生たちが中心になって関わっているユニークな地域振興のお話などもありましたので次号も引き続き、豊田先生のお話を掲載させていただきます。本日はどうもありがとうございました。


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立教大学教授/観光学部長 豊田 由貴夫氏

東京大学/東京大学大学院卒業
亜細亜大学助教授を経て、1996年より立教大学勤務。
主要著作:
『シンシン-パプアニューギニアのフェスティバル』(共著)、Fringe Area of Highlands in Papua New Guinea(共著)
主な担当科目:地域研究法(文化人類学)、開発と文化、観光地域研究特論、専門演習


学生らしい視点が生かされたユニークなマップが好評。

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立教大学では、武蔵野銀行との産学連携協定のもと、特に新座キャンパス(埼玉県新座市)に展開する3学部(観光・コミュニティ福祉・現代心理)の個性と固有のナレッジを活かし、市民生活における個々の具体的な課題を、課題のある現場で解決していくという取り組みを行っている。 観光活性化プロジェクトの第1弾として、観光学部の学生が中心となって幸手市の歴史や観光資源についての現地調査を行い、収集した情報をもとに3種類 (歴史編・美食編・家族編)の「まち歩きマップ」を作製した。
(大学プレスセンターニュースリリースより)