2024/03/29 19:07

被災地の人たちに大切なことを教わりました

国際人
 
 
レイクランド大学・ジャパンキャンパス 学生紹介  NO.11
 
福永啓人さん
 
被災地の人たちに大切なことを教わりました
 
8月号で紹介した、宮城出身の今野さんを支えて、すぐにボランテイアに行くことを決意したのが、震災1ヶ月後。友達の家族などが被災して大変な思いをしていることに目をそらすことは出来なかった。『頭より体が動くタイプ』と福永さんはいう。現地の宮城県石巻市に行ってまず、現状の厳しさを知った。とにかく出来ることはしようと精一杯活動した。
昼は瓦礫の片付け、夜になると体育館で避難している人たちの生活が少しでも楽になるようにと雑務をこなした。大事には至らなかったが、足に釘が刺さって病院に入院したこともあった。
1週間の予定が終了した時、何かしら、人の役に立てたという気持ちになったが、体育館で無邪気に遊ぶ子供たちにまた会いたくなった。実は、将来は小学校か幼稚園の教員になりたいと思って子供と遊ぶボランテイアの活動をしたことがあった。被災地の体育館で無邪気に遊ぶ子供たちを見て、自分の将来の目標も固まったと思う。
 
2回目のボランテイアに、同じ体育館を訪ねたとき、彼等が、『帰ってきてくれたの?』といった。私がこんなに必要とされている。本当にうれしく思った。引っ込み思案の性格だったが、ボランテイアで知り合った、福岡や静岡の人たちと仲良くなって今でもやり取りをしている。インタビューの最後に、福永さんは言った。『ボランテイアに行ったのは確かに私ですが子供たちの笑顔に逆に癒され、被災地の皆さんに大切なことを教えてもらいました。』
 
前回ご紹介した今野さん