2019/07/20 02:09

幸せになる「国際結婚」のすすめ

みんなの生活
特定非営利活動法人 多文化家庭支援センター
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(事務局長 エインズワース 千明)
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国際結婚と言えば、単純に若い人たちの一種のあこがれを誘っているかもしれません。
‘言葉や文化の壁を越えて、愛する人と結ばれる。’ハリウッド映画を見ているようですね。
異文化と出会い、異文化に魅了され(恋に落ち)、愛さえあればすべてを乗り越えられると信じて、今や多くの人たちが国境を越えてゴールインしています。(愛だけが理由でない場合もありますが)
しかし、熱く燃えた炎もいつかは冷める時が来るのです。そして多くの人たちが、国際結婚には、愛だけでは乗り越える事のできないハードルが、実はゴールインの後にたくさん待ち構えていたという事を知るようになるのです。

新婚の熱が冷めた後のハードルというのは、当然ですが国際結婚でなくてもざらにある話しです。ただ普通は、理想と現実のギャップに行き詰まったカップルの周りには、家族とか親戚、あるいは近所の人やおともだちなどが周りにいて、既に同じような経験をしていて、どのようにしてそのハードルを飛び越えていくかをさり気なく指南してくれていたりするのです。

ところが国際結婚の場合は、身近に同じ境遇の人が少ないばかりか、言語や文化の違いというハードルの乗り越え方まで指南してくれるような人など滅多にいないので、そのハードルが実物以上に大きく見えて、現実にのしかかって来る事も多いのです。


私達MCFは、国際結婚は世界平和を作り出すための最短最良の方法であると認識し、二つの文化と共生するように生まれてきた子供達の可能性に大きく着目しています。ですから、この多文化家庭を支援する事にわたしたちは、全力を挙げて取り組んでいきたいと思っているのです。


幸せになる国際結婚を実現するためには、まず「幸せな国際結婚」のイメージをしっかりと描いていく事が大切です。多くの人たちが異国の異文化に触れた刺激や感動で、結婚という目標に向かいゴールインする事を夢に描いていますが、その後の幸せな国際家庭の生活については、実はあまりはっきりとしたイメージを持っていないようです。

「国際結婚」はゴールではなくて、出発です。国境を越える事によって、私達の人生はその住む場所もスタイルも可能性が大きく広がり、幸せという形が今まで知らなかった物を含めて無限に膨らんでいくのです。

一つのたとえを紹介しましょう。私が夫と始めて会った頃、二人で、ニューヨークの街を散歩しました。
彼は街の小さな果物屋の前で見た事もない一個のフルーツを買ってくれました。「これは素晴らしいフルーツだよ。栄養価も高いし、とってもおいしいんだ。僕の一番好きな食べ物の一つだよ」
今から20年以上も前の事です。日本にはアボガドというフルーツはまだあまり輸入されておらず、見たことも聞いたこともありませんでした。

ホテルに帰ってお友達と一緒に食べようとしたら、フルーツというくせに油っぽくて、甘くもないし、ジューシーでもありません。「なんか、醤油をつけて食べるといいって、聞いたことがあるわよ。」と誰かが言うので、醤油をつけてみましたが、まずい。塩をふってみても、どんなにしてもまずいのです。「こんな味、日本では考えられないわね」等と口々に文句を言いながら捨てるわけにもいかず、このアボガドを好きになることがこの人の文化を受け入れていくことの一歩なのかもしれないと言い聞かせながら食べたのです。

あれから20年。
アボガドは私のお気に入りの食べ物になりました。アボガドをつかった料理のレシピもたくさん増えました。たっぷりアボガド入りのガーデンサラダは家族全員の好物です。その食卓を囲む時に味わう喜びは、国境を越え、文化を越え、嗜好の違いを越えて得ることのできた幸福の味わいです。あのまずかったはずのアボガドが、なんともいえない幸せな家庭の一こまを作っているのです。


たかがアボガド一つで、多文化共生と国際結婚を語るとは大げさな。という人たちも居るでしょう。でも、国際結婚で創り上げていく幸せな家庭というものはこのような小さな葛藤を乗り越える積み重ねであり、共に喜び、共に味わいながら行く生活の積み重ねなのです。

次回はもう少し「幸せな国際家庭」のイメージを膨らませるお話をしてみたいと思います。

国際結婚を考える