2024/03/29 02:10

日本語教師体験記

みんなの生活
日本語を学び 日本語を教える
Vol.4 加藤みゆきさん
▲たくさんの仲の良い生徒たちに囲まれる加藤さん(一番中央)

Profile
養成講座修了後、台湾で1年間日本語を教える。帰国後、民間の日本語学校で非常勤をしながら、大学院で日本語教育を専攻、専任となる。現在は、大学付属の専門学校と独立行政法人の日本語教育機関で数十カ国の留学生を対象に日本語を教えている。
‐日本語教師になったきっかけ‐

学生のころから、英語に興味があり、日本語教師になる前は、あるメーカー企業で海外輸出向けの技術マニュアルを作成する仕事をしていました。しかし、その頃から、ふと自分はアジア人であること、日本人であることを意識するようになりました。もともと言語にも興味がありましたし、また、何かアジアの人々と関われる仕事がしたいと思うようになり、会社勤めをしながら、近くの公民館で開かれていた日本語教室でボランティアとして日本語を教え始めたんです。それから、すっかりハマってしまってしまいました。


‐日本語教師のやりがい‐

やはり人の成長過程に携われることでしょうか。日本語が上手になっていくことはもちろん、日本に留学する学生の多くは10代後半から20代前半の年齢層の学生です。この時期に海外で生活するというのは人間形成においても、今後の人生設計においても大きな影響を与えると思います。そのような瞬間を人として共有できるというのはとても貴重な体験だと思います。また、私たち教師は日本語を教えるということを通して、学生からも多くのことを教えられます。


‐将来の夢‐

将来の夢、というか、今後どのような日本語教師になりたいかということになりますが、日本語教師になったばかりの頃は、どうやって教えるかということばかりにとらわれていました。つまり、自分の知識を増やし、知識の伝達をする、教師主導型の教育だったような気がします。楽しい授業、おもしろい授業を心がけていましたが、それもやはり教師だだけがパフォーマーだったに過ぎなかったと思います。今は、教師が前面に出るのではなくファシリテーターになり、学生間の協働を促し、いかに学生主体の教室作りができるのかということに興味を持っています。


‐日本語教師を志す人へのメッセージ‐

教師にもいろいろなスタイルがあり、いろいろな個性があっていいと思います。しかし、私が今まで接してきた教師の方々で、向学心があり、好奇心旺盛で、人間が好きで、相手を思いやり行動できる人にすばらしい先生が多かったような気がします。日本語教育は雇用的にまだまだ不安定なところがありますが、やるからにはプロ意識を持って、また、人と関わっていることを常に意識してほしいと思います。
日本語を学び 日本語を教える
Vol.4 加藤みゆきさん
▲たくさんの仲の良い生徒たちに囲まれる加藤さん(一番中央)

Profile
養成講座修了後、台湾で1年間日本語を教える。帰国後、民間の日本語学校で非常勤をしながら、大学院で日本語教育を専攻、専任となる。現在は、大学付属の専門学校と独立行政法人の日本語教育機関で数十カ国の留学生を対象に日本語を教えている。
‐日本語教師になったきっかけ‐

学生のころから、英語に興味があり、日本語教師になる前は、あるメーカー企業で海外輸出向けの技術マニュアルを作成する仕事をしていました。しかし、その頃から、ふと自分はアジア人であること、日本人であることを意識するようになりました。もともと言語にも興味がありましたし、また、何かアジアの人々と関われる仕事がしたいと思うようになり、会社勤めをしながら、近くの公民館で開かれていた日本語教室でボランティアとして日本語を教え始めたんです。それから、すっかりハマってしまってしまいました。


‐日本語教師のやりがい‐

やはり人の成長過程に携われることでしょうか。日本語が上手になっていくことはもちろん、日本に留学する学生の多くは10代後半から20代前半の年齢層の学生です。この時期に海外で生活するというのは人間形成においても、今後の人生設計においても大きな影響を与えると思います。そのような瞬間を人として共有できるというのはとても貴重な体験だと思います。また、私たち教師は日本語を教えるということを通して、学生からも多くのことを教えられます。


‐将来の夢‐

将来の夢、というか、今後どのような日本語教師になりたいかということになりますが、日本語教師になったばかりの頃は、どうやって教えるかということばかりにとらわれていました。つまり、自分の知識を増やし、知識の伝達をする、教師主導型の教育だったような気がします。楽しい授業、おもしろい授業を心がけていましたが、それもやはり教師だだけがパフォーマーだったに過ぎなかったと思います。今は、教師が前面に出るのではなくファシリテーターになり、学生間の協働を促し、いかに学生主体の教室作りができるのかということに興味を持っています。


‐日本語教師を志す人へのメッセージ‐

教師にもいろいろなスタイルがあり、いろいろな個性があっていいと思います。しかし、私が今まで接してきた教師の方々で、向学心があり、好奇心旺盛で、人間が好きで、相手を思いやり行動できる人にすばらしい先生が多かったような気がします。日本語教育は雇用的にまだまだ不安定なところがありますが、やるからにはプロ意識を持って、また、人と関わっていることを常に意識してほしいと思います。