2019/02/24 05:37

アジアエンパワーフォーラムに参加した国際交流学生団体

国際人

 

アジアエンパワーフォーラムに参加した国際交流学生団体

LEAF Linking Asia For The Future 日中韓・東アジア国際フォーラム


LEAFは、日中韓を舞台に年に一回のフォーラムを開催している団体であり、成立して今年で3年目を迎える。学生が集って議論をし、ともに活動を行うことで、絆を深め、東アジアに共通する根本的な問題の解決をはかることをねらいとしている。毎年、各分科会では経済、文化、教育をテーマに、講師を招いて学生の討論を深めている。先日代替わりをし、次代LEAFを引き継いだばかりの大石さんは、来年度の活動はネットワーク、アクションを軸に、さらなる活動の幅を広げるとともに、話し合うだけでなく、社会に向けての発信も行いたいと今後の展望を述べた。

Team8

 

筑波大学において、日本学生と留学生で構成されたTeam8は発足して今年で2年になる。その活動は留学生との交流をはかったり、フリーペーパーを発行したりと様々である
が、特に留意したい点は、イベントを通したその場限りにおける交流ではなく、もの作りや料理といった共同作業を行い、その後につながる持続性をもった関係を留学生と日本人学生との間に築いているという点だ。Team8の代表を務める草刈緑さんは、さらに地域との交流も深め、ゆくゆくは外国人としてではなく、一市民としての交流が行われるようにしたいと述べた。今後は、筑波大学に在籍する留学生のニックさんが代表を引継ぎ、WEBとイベントの2本立てを図ることで、大学外にも活動を広め、さらなる飛躍を目指す。



ALSA JAPAN

1996年に発足した、法学生を中心に活動している団体である。その活動は主に国内活動と国際活動に分けられ、前者では、週に一回の討論、後者では一年に一回、ALSAに加盟している11の国と地域とでの交流会・勉強会を行っている。企画、運営も学生で行っており、学生のうちから確かな協調性を身につけ、相互の信頼を築くことで、将来に繋がる場の提供を行っているといえるだろう。今後も国際問題に対する幅広い視点の獲得を志し、さらなる活動を期待したい。

 

Global Community 観光ボランティア

この団体は、外国人が多く訪れる、日本の歴史・文化をあらわす明治神宮を拠点に、英会話をしたい、日本文化を発信したいと思う様々な学生たちが集って活動している団体である。実際には、ベテランのガイドさんから英語で実際の案内をうけたり、明治神宮を訪れた外国人相手に観光案内体験をしたりしながら、通訳ボランテイアが初めての学生でも気軽に参加できるようになっている。代表の谷岡さんは、ただ単に英語を用いるだけではなく、英語習得のその先にあるものに重点をおき、触れ合った外国人・留学生とのその後の繋がりも大切にしている。来年度にはその活動を全国に広めていきたいとの展望を述べた。

アジトモ50

「それぞれ異なったアジアの地域に友達を50人つくろう」というコンセプトのもと、日本も含めたアジア51地域が参加する、アジア最大のフェスティバルを開催する団体である。その背景には、各国・各地域に友達をつくることで、他人事を自分事として問題をとらえる意識を持たせようというねらいがある。その記念すべき第一回が、今年度10月1日から2日間に渡って開催され、30地域以上からの参加があり、当日は50ブース以上の出店、6万人もの人々を動員した。来年度は7月30日と31日、代々木公園で行われるということで、アジアという地域のまとまり、意義について考えるよりよい場になるであろう。

日中学生会議

1986年から成立している伝統をもつ団体である。長い歴史を持ちながらも、代が変わるごとに毎年新しい試みがなされており、今年度第29回は『語りあう「心」、魅力ある「私たち」未来を切り拓く学生のシナジー~』というスローガンのもと、8月8日~25日に渡って中国で開催された。各分科会では核心に触れるような深い話し合いを行い、学生ならではの熱い討論を通して日中間の友好を深めることができたそうだ。今年度の報告会も終え、現在は第30回の実行委員も決まり、来年度に向けて着々と活動を行っている。記念すべき第30回は日本で行われるそうで、参加者の募集も行っている。

(文:阪本美菜子 津田塾大学)

各学生団体の発表は、どれも学生らしく理想に燃えたすばらしいプレゼンテーションだった。今後は、それぞれの国際交流の学生団体がアジアエンパワーメントフォーラムを通してお互いに協力し、日本に住む留学生ともっと連携することで、よりパワーアップして『アジアの未来・自分たちの将来』に対して社会的に発信していってほしいと思う。おとなの社会は、組織が出来上がりすぎて、利害関係の調整など本来大切にしなければいけないことを見失っていると思う。もうそろそろ、自分達の力で日本の社会を変えていこうという気概のある学生達が主役になる時代ではないだろうか。



国際医学生連盟 日本(IFMSA-Japan)

世界的な医学生の組織IFMSAには基礎交換留学、臨床交換留学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の常設委員会があり、様々なプロジェクトやワークショップを世界各国で運営している。Asia Community Health Projectは、フィリピンやインドネシアで現地の医学生と協力しながら、公衆衛生の向上のための活動をしている。ボランテイア精神で、途上国の為に役に立ちたいと考える学生達の発表は、すでに立派な医師や看護士の姿に見えた。さすがに医学生の団体だ。医療の分野で学生時代にこのような体験をしていれば、将来、日本の国に海外から多くの医療人材が入って来たとしても立派に協力して、活動してくれると思った。彼らがなぜか大人に思えたエピソードがある。それは、今回の医療学生たちをサポートした小池さんとのやり取りで強く感じた。彼には、学生特有の浮ついたところがない。病院でインターンをしているみたいで、医療現場の厳しさを目の前で見ているのだろう。その彼に指導された下級生達はおのずと医学生であることの社会的意義を感じながら学生生活を過ごしているのだと思う。医療に関わっている人たちがとてもまぶしく見えた。