2024/04/20 16:06

インターンシップを終えて活躍する留学生達

国際人

インターンシップを終えて活躍する留学生達

台湾出身の劉イェシンさん(左)、中国出身の趙シンさん(右)は、この4月から大阪に本社がある宅都ホールディングで正社員として働き始める。

 

2015年の夏に4週間の日本賃貸住宅管理協会(JPM)主催の留学生インターンシップに参加した2人は、受け入れ先の企業で、インターンシップ修了後もアルバイトをしながら、不動産関連の業務を覚え、この4月の入社を迎える。

 

日本人の人口減少を迎える不動産業界では、最近増えつつある外国人観光客やビジネスマン、投資家のためのサービスに参入を検討する企業が急増している。国際化が遅れている不動産業界では、人材の国際化も急務だ。

 

JPM主催の留学生インターンシップが、就活で悩んでいた、趙さんには大きな転機になったという。とても誠実な性格の趙さんは、その性格が逆に災いして、積極性に欠けていた。非常に流暢な日本語を話し、日本の社会への理解も深い彼も、積極性が求められる不動産業界でのインターンシップは、自分の殻を破る大きな挑戦だった。しかし、年上の劉さんのサポートもあり、自分から新しい環境に溶け込もうと努力をし、どんどん自分のやれる業務が増えてきた。そして、インターンシップの終盤では、外国人や留学生にもっと部屋を提供するための提案をするまでになった。

 

就職祝もかねて、久しぶりに大阪で会ったが、元々、能力の高い趙さんは、積極性も加わって、貫禄さえ、感じられる程に成長していた。来年も後輩が沢山入社する予定だそうだが、

これから、来年入っている後輩のためにも、数少ない不動産の専門家として頑張って欲しいと思う。

今年、7年目を迎える、日本で唯一、業界団体で取り組む「留学生インターンシップ」では、不動産関連の仕事に就く学生さんも増えてきている。人口が減っていく日本社会のなかでも、外国人観光客やビジネスマンはこれからも増えて行くことが予想される。

新たなマーケットに取り組む不動産業界。これからも留学生や外国人スタッフが活躍出来る仕事のひとつであることには、間違いはない。(グローバルコミュニティー 編集長 宮崎計実)

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https://www.yokosojapan.net/article.php/editor_r1001_ja