2019/02/19 05:28

いつまで経っても変わらないもの

みんなの生活
 
先日、北京から日本に出張に来ていた弟と一緒に、久しぶりに昔よく行った合鴨のつけそばを食べに行ってきました。11年間日本で生活したことのある弟の念願でもあったのです。

池袋の駅の近くにあるそば屋で、二人で豊島区役所の近くに住んでいた時によく行っていた店。小さくて飾り気のない佇まいですが、合鴨のつけそばとおばちゃん店員たちは最高!

弟は来日する度に行きたい、行きたいと呟いていたのですが、時間の都合が付かず、毎回残念な思いを抱えて帰国の途についていました。

そして、今回、5年ぶりに念願叶って懐かしい味を堪能することになったのです。

5年経っても、味も人も変わっていない。
なぜかほっとしてしまう我が家に帰ったような暖かい雰囲気。本当に身も心も癒される気がしました。

そばをすすりながら弟が、
「作っている方も変わってないね」と言うので、
「味が変わってないってこと?」と聞き返したら、
「いや、声が同じだから」ですって。

厨房の中はまったく見えないけど、時折聞こえてくる「はいよー!」とか、「有難うございましたー!」の元気なおじさんの声。そういえばそうでした。

何年経ってもずっと変わらないものを作り続ける、変わらないサービスを提供し続ける、これは日本の大きな魅力の一つなのかも知れません。

何もかもが次々と目まぐるしく変化していく今のこの時代だからこそ、こうして変わらないものに人は安らぎと尊さを覚えるのでしょうか。

人も成長し年老いていきますが、なにか変わらないものを持っている人は魅力的ですね。変わらない情熱、変わらない正義感、変わらない優しさなど…。

結局、そばは弟が4枚、私が3枚を平らげ、最後は蕎麦湯で鴨汁を薄めてしめる。大満足でした。

食後、弟は日本の専門書籍を買いに池袋のジュンク堂書店に、私は品川で用事があったので、池袋駅の東口交差点でバイバイ。

日本出張の収穫にまた一つうまい実りを加えて帰っている弟の後姿を見送りながら、私は嬉しくも、ちょっと名残惜しくて、交差点の赤信号を前に目がうるるんでした…。

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張景子さんプロフィール・・北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・
元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー 
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表  立教大学 兼任講師
日中・日韓・日中韓3国の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務
東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演

張景子さんのエッセイ集



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