津軽三味線で世界の人たちと交流していきたい スタントメソッドを学んで NO.19
授業の中で悟った母の想い スタントメソッドを学んで NO.18
スタントメソッドを学んで no.19
窪響(クボヒビキ)さん
早稲田大学国際教養学部4年
津軽三味線で世界の人たちと交流していきたい
学内の広報誌のスタント教授のインタビューを見て、こんな情熱のある教授もいるんだと思っていたが、2年になって、スタント教授の授業を取る事にした。『人生とは何か?』とか『逆境でもあきらめない姿勢』など考えさせられることもたくさんあった。日本で苦学された教授のあきらめない姿勢は本当に多くの学生を勇気付けたと思う。こんなに裸で学生と向き合う教授は中々いないと思う。ある日の授業で、自分のセールスポイントを語ることがあったが、自分は思い切って、『高校入学前からやっている三味線を弾いて、生活をしていきたいという夢を語った。』国際教養学部の学生としては、かなり変わった夢には違いないと思う。しかし、クラスのみんなやスタント教授は自分の夢に理解を示してくれた。そして授業の中で、三味線を披露する時間まで作ってくれた。これには本当に感激した。自分のやっていることが、周りのみんなに認められるほど、モチベーションの上がることはない。
アイルランドへ留学した時も、三味線が現地の人とのコミュニケーションにとても役に立った。パブや公園で演奏していると、食事をご馳走するので家で演奏してほしいといわれたり、現地のテレビにいつの間にか出演していたりと、三味線を弾く自分の周りで色々なことが起こった。三味線のお陰で本当に有意義で楽しい留学生活を送ることが出来た。自分の将来の道にも決心がついたように思った。
自分の決心が固まると、以前は先輩に遠慮気味だった自分も、学校の津軽三味線のサークルでリーダーシップを発揮し、新入生の指導にも力を入れた。入部した時は、5名だった部員も、そのうち40名近くにまで大きくなってきている。演奏するもの楽しいが、自分が教えた人たちがどんどんうまくなっていくのを見るのも大きな喜びだ。
卒業したら、大人向けの三味線スクールで教えながら、生活をして、今までどおり、色々なステージに立って演奏をしていきたい。今、外国人の人も津軽三味線を習う人が増えている。留学生にも教えることもあるが、この楽器は、色々な民族の楽器と一緒に演奏したり、また、吉田兄弟のようなロック調にもアレンジが出来る。とても奥深い楽器だ。折角覚えた英語も生かして,外国人の演奏者との共演も続けて行きたいと夢を語ってくれた。
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