2019/04/23 18:52

多文化な出産②

イベント
    イギリスにて
-日常からうまれる認識―
助産師:藤原ゆかりさん
イギリスの学会にて
今月は、先日学会でイギリスに行き、私自身が「外国人」として異文化な体験をしてきましたので、今回はそのお話をさせていただきます。

イギリスに行ったのはTrans-cultural nursing societyの学会に参加することが目的で、今年はロンドンからバスで約2時間の美しいビーチをもつリゾート地ボーンマスで開催されました。この学会では、同じ異文化看護のエリアにいる様々な国の人々と意見交換をすることができ、とても充実した時間をもつことができました。

 私はその経験とともにボーンマスやロンドンで強く感じたことは、日本人との認識の違いです。電車に乗ったとき、5人がけの椅子に座っている人全員が、背景も民族も違うことが明らかでした。でもそのことを特別視し、ジロジロと見る人はいません。日本だったらどうだろう・・・と考えさせられました。イギリスでは日常的にいろいろな背景を持つ人々と接触する機会を持ちます。それは生活の一部となり通常のこととして認識されていくのでしょう。

 日本に帰ってきてみると日本は日本人が大多数であることが日常の姿だと改めて感じました。しかし現実は、いまや外国人が日本の労働力の一部を支え、社会を一緒に構成しています。違いがあることに驚くことは決して「悪い事」ではありません。そう感じたことをどのように受け止めていくか、そして人々をどのように受け入れていくかを考える次のステップが大切なのです。外国人が日本に一緒に住んでいることを「意識して」知る機会をもつことが、日本における日常からうまれる外国人との共生への認識をもつ、第一歩になるのではないでしょうか?