2019/02/24 06:10

多文化出産1-出会い-

国際人
 私が病院勤務を離れ、数年たちます。思い起こすと本当にいろいろな出産に出会い、その経験が、今日、外国人女性とその家族の出産サポートの活動を行う根底となっています。1回目の今回は、多文化な出産との出会いと支援へのきっかけについてお話します。
 私が新人助産師としてはじめて勤務した病院は、外国人の出産が月の分娩数の約3分の1を占めている特徴的な施設でした。しかし新人の私は、外国人女性への対応は時間がかかるため面倒で、ニガテな印象をもっていました。地区の特徴からアジア人の来院が多く、なじみのない中国語や韓国語などを話す外国人女性は、「わかりあえない人」と、いった偏見さえもっていたように思います。

 そんな毎日でしたが、多くの外国人女性の様子にすこしずつ疑問や関心をもつようになりました。彼女たちは、わたしが出産に関して考えたこともないことを話したり、見たこともないようなことを行ったりして、そしてそのあと「安心した表情」をみせるのです。・・・・びっくりしました。正直言って驚きと嫌悪と興味と感心と・・・・本当にいろいろな感情が湧き出るような体験をしました。そのとき、自分の経験や考えの幅の狭さにやっと気づくことができました。実はそれに気づくまでに何年もかかりましたが・・・・。しかしその貴重な体験があったからこそ、オーストラリアに渡り「異文化看護」を学ぶことができ、そして現在の活動につながったのだと思います。
ポルトガル語・ダガログ語・韓国語・英語・
中国語版の出産サポート資料
どの国でも普遍的にある「出産」という出来事は、文化によって多様な価値観でとらえられています。様々な出産があるのは、その文化によって大切にしている部分が少しずつ違うためです。自分が大事にしていることがあるならば、同じようにほかの国の人も大切にしていることがある、ということなのです。

次回からは私が出会った多文化な出産をご紹介していきます。さまざまな出産を通じて、「多文化」について一緒に考え、そして「共生」していくことにつながればと思います。

多文化医療サービス研究会(RASC)
http//www.rasc.jp