2024/10/10 01:08

3:危機を乗り越えたところに大きな飛躍がある

みんなの生活

 

3:危機を乗り越えたところに大きな飛躍がある


3月11日、東北地方を中心とした東日本が大地震に襲われました。既に、多くの方々が体験された通りですが、こんな困難な状況の中でも、世界では、日本人の勤勉さを称える報道が相次いでいます。ある報道でも、帰国難民と化した会社員が疲労で階段に座り込みながらも、階段の中央を開ける配慮を示していることに、驚いていたといいます。ある意味、日本人気質の素晴らしさというものが、こうした形で、国外に発信されたのは、何とも皮肉な話ではありますが、それでも、やはり思うのは、日本人は協調性の高い、粘り強い国民ということです。そして、それこそが、日本人本来の持つ強さということです。

元々、日本人は農耕民族でした。それは、江戸時代まで人口の8割近くが農民であったことからも伺え、その影響は、私たち日々の生活至るところに垣間みることが出来ます。例えば、日本の祝日。春分の日、秋分の日は元より、元日、子供の日、勤労感謝の日も、元々、五穀豊穣を祀る神道祭事に始まっています。日本では祝日を祝祭日、祭祀を行う日と言っているのもこのためです。敬老の日も、高齢者の知恵を借りようと農閑期に合わせて、その日取りを決めるなど、まさに、日本人の生活習慣の土台には農業がありました。そして、そこに、古代宗教観たる神道のコンセプトが組合わさったため、先にも挙げた世界有数の日本人気質が誕生したのです。これは、神道だけでも、農業だけでも成り立ちません。この両者が組み合わさってこそ、初めて機能するものになるのです。それは、単純に多くの途上国が、未だ第一次産業に従事しながらも、日本とは異なる国民性を有していることからも伺えます。

そして、これこそが、まさに日本人であり、協調性、忍耐強さを合わせ持つ所以なのです。残念ながら、今回の震災では、多くの被災者を生みました。それでも、こうした日本人の頑強な精神を呼び起こせば、必ず再興できる筈です。Japan as only one
 

(神社人運営者 株式会社カルチャージ代表 東條英利 )


東條英利氏・・1972年生まれ埼玉県出身、株式會社カルチャージ代表取締役。東條英機の直系曾孫にて、第18代目当主。日本独自の社会公益事業モデルを 模索し、神社並びに神道の存在に着目。神社を通じたカルチャー・ツーリズムを提唱し、新たな地域コミュニティと文化エンターテイメントの再生を目指してい る。

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