2025/06/23 23:39

編集者より

ウォールアート・フェスティバル

編集者より
ウォールアート・フェスティバル・イン・ニランジャナスクール
(WAF in NIRANJANA SCHOOL)

~インドの片隅にある小さな村の学校から、世界へ広がる芸術祭~
2010年2月20・21・22日、インドにて開催決定!

ウォールアート・プロジェクト
2010.1.22.

私たち「ウォールアート・プロジェクト」は、インドでも最貧困州と言われる
ビハール州のスジャータ村で、学校の壁などを利用したアートフェスを開催します。
識字率48%という教育発展途上の村で、
一生懸命に勉強する子どもたちの学校から発信する
「ウォールアート・フェスティバル・イン・ニランジャナスクール」。
2010年2月、スジャータ村は、
アートの震源地、ひとつのパワースポットとなります。

オフィシャル・ウェブサイト
http://wafes.net/

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Q 『ウォールアート・フェスティバル・イン・ニランジャナスクール』って
どんなスタイルの芸術祭ですか?

A インドの学校の白い壁に直接、絵を描いて、訪れた人に鑑賞してもらう芸術祭です。ウォールペイントで注目されている日本人とインド人、ふたりのアーティストがビハール州、スジャータ村に滞在しながら、インスピレーションを得たことをそのまま壁に向かって、壁画を描いてゆきます。その壁はたとえば学校の教室かもしれないし、階段の踊り場かもしれない。もしかしたら、通学路でみつけた石かもしれません。
【フェスティバル開催日程】 2010年 2月20、21、22日
【場所】 Niranjana School:Sujata Village, Bodhgaya, Bihar,India pincode824231


Q 壁画を描くふたりのアーティストは、どんな人たちですか?

A 日本から参加するのは、淺井裕介さんという28歳の新進気鋭の作家です。描くことを至上の喜びとし、インドネシアで行われた「Kita!!」展(2008年4月)において現地で採取した4種類の土を使った横幅30mにも及ぶ「泥絵」シリーズを制作したり、横浜に道路用の白線を使用して全長180mもの植物の絵を、地元の小学生と制作するプロジェクト(2008年7月)を行なってきました。 
http://www.arataniurano.com/artists/asai_yusuke/
これは昨年の「赤坂アートフラワー」という展覧会で描いた作品です。採取した泥を使ってさまざまな色分けをして描いています。

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インドからのエントリーは、スリージャタ・ロイ(Sreejata Roy)さん。
http://parkdpuri.blogspot.com/2009/01/as-artist-with-particular-interest-in.html

やはり世界を舞台に描いている滞在型の作家。インド、ニューデリーの荒れた公園の壁に、子どもたちといっしょに絵を描いて、注目されています。
これがそのときの作品です。

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Q なぜ、このふたりのアーティストなのですか?

A 土色をしたスジャータ村にあるニランジャナスクールにとても似会う画風であり、アートとしての完成度が高く、子どもたちにアートの力を存分に伝えてもらえるからです。そして幸いなことに、ふたりとも、子どもたちとのワークショップを手掛けてきています。今回も、いっしょに描くことを楽しみにしています。このフェスでも、子どもたちのとのワークショップも予定しています。


Q なぜ、ニランジャナスクールで開催するのですか?

A まず、ニランジャナスクールはどんな学校かを説明します。この学校には現在幼稚園から7年生(14歳)までの生徒が通っています。1999年にスジャータ村出身の青年シッダルタ・クマル氏が、地域の発展を願って立ち上げた現地トラストです。2006年、日本の東京学芸大学の学生団体「fools」の50人が、白い鉄筋の校舎をプレゼントしました。汗水たらして、バイト代を800万円貯めてインドに学校を建てたというアクションは、今も学芸大学で語り継がれています。それは、将来先生になろうとする学生たちが自主的に行なった、心躍るストーリーのひとつなのです。
 2006年に校舎が建ち、学校に通っていなかった子どもたちも通い始め、今ではそこで300人ものの生徒たちが学んでいます。寄宿舎には20人の孤児たちが共同生活をしながら、通っています。スジャータ村の教育事情とニランジャナスクールのことが2009年5月にNHKBS1の「今日の世界」で放映されましたので、ご覧いただけるとわかりやすいと思います。
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http://www.youtube.com/watch?v=9ArD8HBkxOA

けれど、それだけの学校を維持していくためには大変な費用もかかるし、さまざまな整備が必要です。世界各国からランダムな形で寄付が集まっていますが、できれば、インド現地の人間でしっかりと学校運営することが目標でもあります。そのために、この学校でたくさんの子どもたちが学んでいることを、世界の人々に知ってもらうことからはじめようと、このプロジェクトが立ちあがりました。根っこのメンバーは学校を建てた「fools」の流れを汲む学芸大出身者と、彼らの行動にコミットしてきた人たち。インド人の学校スタッフや村人とチームを組んで着々とプロジェクトを進めてまいりました。このフェスに訪れたアート好きな人たち、旅好きの人たちが、こんな学校があることを伝えあって、村人たちも学校っていいねと思ったり、ひとりでもたくさんの子どもが学べるといいと願ったりしてもらいたいと思っています。ひとりひとりが思うこと、それがムーブメントになっていく。その芯の部分をまず作るのが、このフェスの目的です。
そのために、先に紹介させていただいたように、一線で活躍中のアーティストを招くことを主眼にしました。この芸術祭は、持続可能な支援のひとつのモデルケースでもあります。
ニランジャナスクール http://www.npws.org/

Q プロジェクトを主催しているのはどんな人たちですか?

A ニランジャナスクールを支援し続けている日本の団体ニランジャナセワサンガ(NPO認可取得中・代表 山中章代)を母体として、その中の有志が集まってプロジェクトを進めています。「現地を主体にした持続可能な支援は何か?」と考え、学校を建てた学生団体「fools」メンバーのひとりが、あの白い壁を何かに使えないだろうか、と提案したことがスタート地点でした。
ニランジャナセワサンガには現在130人以上の会員がいます。その中で、発信することで世界の子どもたちのことを伝えたいと思ってきたライターのおおくにあきこが一母親の立場で学芸大の学生と出会い、このプロジェクトが進み始めました。現在、日本では代表も務める、おおくにあきこ、現地インドでは、留学中であり、ニランジャナスクールのボランティアコーディネーターを務めている浜尾和徳が中心となってプロジェクトを推進中です。
 ニランジャナセワサンガ http://npws.org/jtop.html

Q このプロジェクトに参加するボランティアはいますか?

A 日本で広く募集しています。今現在(12月10日)日本からは学生を中心とする10人のボランティアがフェス当日に向けて旅立つ予定で待機しています。これからもまだまだ増えそうです。そして、インドでは、ビハール州ブッダガヤの美術学校の生徒たちがキャンペーンの一環としてフライヤー作りを進めています。また、アート担当、メディア担当、エマージェンシー担当・・・など、さまざまな役割分担が決められ、来年以降、インドの人たちが自分たちで芸術祭を推進していけるようなシステム作りも同時に進んでいます。 


Q このプロジェクトを後援、協賛する団体や企業はありますか?

A 日本における国際交流基金がアーティスト、スタッフの渡航、滞在費をサポートしています。さらには、日本の企業がアーティストフィーやキャンペーン費、運営費をサポートしています。通信関係のインドと日本の合弁企業、輸入会社など、さまざまな企業への働きかけが今まさに行われているところです。

アイルランド - 技術革新の島/Ireland – the Innovation Island

編集者より
編集部よりのおすすめイベント
アイルランド - 技術革新の島/Ireland – the Innovation Island
開催日程: 2010年2月3日(水)19時00分~21時00分(開場18時30分)


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世界の知識を広め・知識を共有することをめざす「エンデバー・ジャパン」では、アイルランドに関する英語セミナーを下記の通り開催します。米国ケネディー家のルーツでもあり、3月17日のパトリックディでも知られる、アイルランドの国民性・歴史・文化について、アイルランド政府商務庁日本代表のアン・ラニガンさんが、楽しくわかり易いビジュアルを使い、楽しく平易な英語でお話されます。他では聞けないアンさんのお話に是非ご期待ください。皆さまのご参加をお待ちしています。

エンデバージャパンオフィシャルサイト

お申込み・ご質問は、 jkccc872@ybb.ne.jp 川内和子さん までご連絡ください。

イベント名:「アイルランド - 技術革新の島/Ireland – the Innovation Island」
開催日程: 2010年2月3日(水)19時00分~21時00分(開場18時30分)

会場:港区労働福祉会館 (第一洋室) 住所:東京都港区芝5-18-2
アクセス:JR田町駅西口より徒歩3分あるいは都営三田線・浅草線三田駅より徒歩1分
講師:Ms. Anne Lanigan〔アン・ラニガンさん〕

当日参加した感想

アイルランドについての知識は、正直あまりなかったのですが、以下の5点には驚きました。

1:アメリカの人口の約4000万人が自分の祖先はアイルランド系だと思っている
2:いろいろな国に支配された歴史がありながら他の国を侵略したことがなく、一人当たり日本の10倍の予算を途上国の発展のために使っている。
3:ケネディ大統領・ビートルズなど、IRISHのスピリットを大切に時代を変えるほどの活躍をしている人が大勢いること。
4:幼稚園から大学まで教育に関しては一切無料であること。そして、若い人たちが起業すること美徳とするチャレンジする文化を持っているところ。
5:旅行雑誌  LONELY PLANETの調べで、世界一フレンドリーな国にアイルランドが選ばれたこと。


アイルランドをもっと知るには?この本を読もう。アメリカのことやヨーロッパのこともアイルランドを通してみると新しい発見があります。

アイルランドを知れば日本がわかる

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http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200901000158

司馬遼太郎の見るアイルランド
司馬遼太郎の見るアイルランド

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街道をゆく〈30〉愛蘭土紀行 1

日中児童交流協会の設立記念パーティー

編集者より
日中児童交流協会の設立記念パーティー
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日中児童交流協会の設立記念パーティーが1月9日、東京 渋谷の東急インで
行われた。マスコミ関係者や多くの日中の交流に関心のある人たちが集まった。
上海万博もいよいよ、5月から始まり今後は子供たちの交流も進んでいくであろう。この時期にまた、将来を支える中国と日本の子供たちの交流をサポートする団体が出来たことは本当にすばらしいことだ。

今後の日中児童交流協会の活動予定

教育サポート事業(学校に行けない児童への支援、学校建設支援)
・小学生訪日団への支援(中国小学生の日本でのホームステイ及び小学校体験入学への支援)
・中国留学の紹介・推薦、外務省派遣の高校生交流・青年交流の推薦
・小中学校における異文化交流の授業に留学生の派遣
・日本語会話講習会の開催(中国における小中学生向け講習会等の開催)
・児童訪日団経験者等の相互親睦および当会活動への理解・協力の促進
・訪中交流活動への支援(当会会員および活動協力者の訪中を支援し、当会活動への理解を深める)
・会報発行などの広報活動および会員相互の親睦・啓発活動
・修学旅行等を通じた、定期的な日中間の児童訪問
・子供テレビ番組の制作及び児童に関する新聞紙の編集に関連した、日中間媒体の訪問交流
・活動関係者の懇親交流(上記の各種活動を円滑に行うための、中国側協力者および関係者との懇親交流)
・その他日中児童の交流あるいは相互理解に資する活動、およびその支援者を拡大するための活動

今後の活動予定は下記のホームページをご覧ください
 日中児童交流協会 公式ホームページ

段躍中日報 “日中儿童交流协会”在东京成立/

日本でがんばる外国人の仲間たち

編集者より
 
日本でがんばる外国人の仲間たち
 
日本での就職活動に成功した中国人の8割は朝鮮族?

私が日本にいる朝鮮族の人たちに関心を持ったきっかけは、以前に働いていた外国人専門の人材紹介会社で独自に調査した結果、就職が出来た中国人登録者のなんと8割が朝鮮族だったという発見からでした。
そして、元ムジゲ編集長の文英花さんと出会い、彼女の朝鮮族のコミュニティーへの思いを知り、ますます興味が沸きました。

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 長白山ネット ・・長白山(韓国・北朝鮮では白頭山)は、中国吉林省・延辺朝鮮族自治州の最南端から北朝鮮にまたがる山です。その雄大にして明媚な大自然と、古くから朝鮮民族・満州民族の聖地として崇拝されて来た歴史の深さが魅力で、訪れる人々が近年急増しています。

いろいろな国の留学生や外国人の人たちの就職面談をしたことがありますが、在日中国朝鮮族の人たちは、比較的日本社会にうまく適応して、地道にがんばる人が多いと思います。自己主張が少ないもの彼らの少数派で生きてきた生活の知恵かも知れません。

中国・韓国・日本どこに行っても少数派で、微妙な立場であるにもかかわらず、日本語・韓国語・中国語の運用能力を武器にうまくそれぞれの国々に溶け込んでいます。
日本・韓国・中国の人たちがより密接に協力していく時代には、その3カ国の言葉を自由に話す、在日中国朝鮮族の人たちは、不可欠な人たちといえるでしょう。

これから本格的な多文化社会を迎える日本では、彼ら在日中国朝鮮族の人たちから学ぶことはたくさんあるのではないでしょうか?(編集者  宮崎計実)

1:ムジゲの元編集張長 文英花さん

2:最新の通信技術で日中の架け橋を目指す―韓 学鋒さん

3:-中国朝鮮族のためのコミュニティーサイトの仕掛け人- shimoto 金正男さん

4:日中両国で国家レベルのプロジェクトに関わるJPM社長の許永洙氏

5:国際結婚ベストカップル 笠井信幸氏 全貞善氏 (中国朝鮮族)
 
 

 

 
 

グローバルコミュニティー2009年10月号

編集者より

最短で誰でも就活・恋愛の達人になれる。

編集者より
アマゾン(amazon.co.jp)で総合2位!紀伊国屋書店新宿本店「ビジネス書週間ランキング」第4位! 達成

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トップセールスのDNA ~営業人生DEAD★ALIVE
岡田基良 (著)


この本の特徴は心の持ち方を非常にわかりやすく、小学生でもわかるように書かれているところだ。
読んだらすぐに誰でも実践できる方法も満載だ。『みんな大好き』『美点発見』『命に感謝』など素直に実行すれば、誰でもコミュニケーションの達人になれる。読み終えると、人生ってなんて希望に満ちて楽しいのかととっても幸せな気分になれる本だ。トップセールスすなわち誰にでも好かれる人になるための必読の一冊。

グローバルコミュニティー2009年6月号の記事

編集者より

グローバルコミュニティー 8月号

編集者より

「日本の心」(作家・境野勝悟)より

編集者より
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「日本の心」(作家・境野勝悟)より


『蟹工船』という小説を書いた小林多喜二という作家がいます。
この人は戦前、思想・社会運動を取り締まる特高警察に検挙されました。
取り調べといっても実際には、竹刀やムチで打たれたり、
投げられたりする毎日で、
目は腫れ、口は裂け、髪の毛もずぼっと抜けるなどのひどい拷問でした。

多喜二はやがて東京・多摩の刑務所に入れられますが、
北海道の小樽にいる多喜二のお母さんに、
5分間だけ面会が許されることになりました。


字の読めないお母さんは、刑務所からの手紙を読んでくれた人に、
「5分もいらない。1秒でも2秒でもいい。
生きているうちに多喜二に会いたい」
と訴えました。
貧乏のどん底だったので、
近所の人になんとか往復の汽車賃だけを借りて雪が舞う小樽を発ち、
汽車を乗り継いで指定時間の30分前に刑務所に着きました。

看守がその姿を見て、あまりにも寒そうなので火鉢を持ってきました。
するとお母さんは、
「多喜二も火にあたっていないんだから、私もいいです」
と、火鉢をよたよたと抱えて面会室の端に置きました。
今度は別の看守が朝に食い残したうどんを温め直して差し出しました。
お母さんは車中、ほとんど食べていません。それでも、
「多喜二だって食べてないからいいです」
と、これも火鉢のそばに置きました。

時間ぴったりに看守に連れられて面会室に現れた多喜二は、
お母さんを一目見るなりコンクリートの床に頭をつけ、
「お母さん、ごめんなさい!」
と言ったきり、顔が上げられません。
両目から滝のような涙を流してひれ伏してしまいました。

わずか5分の面会時間です。
言葉に詰まったお母さんを見かねた看守が、
「お母さん、しっかりしてください。
 あと2分ですよ、何か言ってやってください」
と言いました。
ハッと我に返ったお母さんは、
多喜二に向かって、この言葉だけを残り2分間繰り返したそうです。

「多喜二よ、おまえの書いたものは一つも間違っておらんぞ。
 お母ちゃんはね、おまえを信じとるぞよ」

その言葉だけを残し、お母さんは再び小樽に帰りました。

やがて出獄した多喜二は、今度は築地警察署の特高に逮捕され、
拷問によりその日のうちに絶命しました。
太いステッキで全身を殴打され、
体に何か所も釘か何かを打ち込まれ、亡くなったのです。

もはや最期の時、特高がまだステッキを振り上げようとすると、
多喜二が右手を挙げて、しきりと何かを言っているようです。
「言いたいことがあるなら言え」
と特高が水をコップ一杯与えました。
すると、多喜二は肺腑から絞り出すような声で言いました。

「あなた方は寄ってたかって私を地獄へ落とそうとしますが、
 私は地獄には落ちません。
 なぜなら、どんな大罪を犯しても、
 母親に信じてもらった人間は必ず天国に行く
 という昔からの言い伝えがあるからです。
 母は私の小説は間違っていないと信じてくれました。
 母は私の太陽です。
 母が私を信じてくれたから、必ず私は天国に行きます」

 そう言って、彼はにっこり笑ってこの世を去ったのでした。

お母さんは、字はひらがなぐらいしか読めません。
したがって、多喜二の小説は一行も読んではいないのです。
しかし、自分の産んだ子は間違ったことはしていない。
かあさんはおまえを信じている、と言ってくれました。
そういうお母さんに対し、多喜二は「母はオレの太陽だ」と言ったのです。

ここにおられる女生徒の皆さん、
あなた方はあと十年もすれば愛する人を見つけて結婚なさると思います。
どうかそのとき、その愛した男性に対して
「お父さま」とおっしゃってください。
どうか「尊い人」と言ってあげてください。

男性も女性から尊い人と言われれば、本当に命をかけて、
あなた方の命の安全と幸福のために汗を流して頑張ります。
人間のこの父母である夫婦が尊敬しあい、
いたわりあわなければ、子供が健全に育つはずがありません。

だから、皆さんの世代になったら、
ぜひ日本人の母になってください。
カミ様になってください。
男の生徒さんは、たくましく、
優しい日本人の男になってください。

そして、だれも真似できない太陽を胸に輝かせた
自分というものをしっかり確立してください。
それが、皆さんの永遠の心棒です。

「日本の心」(作家・境野勝悟)より

「料理の心得」 久司 アベリーヌ 偕子

編集者より
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Cooking Attitude by Aveline Tomoko Kushi
「料理の心得」 久司 アベリーヌ 偕子 より



Besides having good-quality food and proper cookware, to be a good cook, the right attitude and frame of mind are also necessary. Here is another check list.
よい材料と適切な調理器具を用意した上で、良い料理人であるには、正しい態度と気持ちが必要です。 皆さんで以下の項目を確認してみましょう。 

1. A cook should leave all worries, problems, and angers behind as he or she relaxes mind and body into a peaceful, calm state of being. A cook’s thoughts and emotions are mixed into the food and have an effect on anyone who eats it. Here are some things, among others, to remember while cooking.
料理人は、全ての悩み、問題や怒りを捨て去り、平和で、穏やかな状態へと心と身体を落ち着かせましょう。 料理人の思考や感情は、調理された食べ物の中へと混入し、食した全ての人に影響をあたえます。 ですから、料理人は料理をしている間は下記のことに心をとめましょう。

A) Pour love and healing vibrations into the food, and imagine that whoever eats it will become healthier and happier.
愛と癒しの波動を食べものに注ぎ込み、それを食する誰もが更に健康で幸せになると想像しましょう。

B) Imagine that the food has the power to help individuals realize their dreams, and that with this tool comes the ability to vitalize and inspire whole civilizations. This is actually true.
食べものはひとりひとりの夢をかなえる力があり、そしてこの考えが、全ての文明を活性化し啓蒙する力を導く道具であると想像しましょう。 これは真実のことです。

C) Give thanks to the farmer, trucker, storekeeper, nature, the food itself, cookware companies, and anyone else who has made it possible to have these wonderful ingredients and utensils.
お百姓さんや、配達したくれた運転手さん、お店の店員さん、自然、そしてその食べものはもちろんのこと、調理道具を作っている会社、素晴らしい材料や調理器具を私達に与えてくれた全ての人々に感謝の気持ちをささげましょう。 

D) A cook can imagine that he or she is composing a symphony or painting a masterpiece as colors, textures, tastes, and smells are arranged into beautiful and dynamic combinations. Anyone who cooks should work to release his or her creativity and intuition. These develop with experience, so be patient and persistent.
料理人は、交響曲の作曲家や、名画を描く画家のように、色彩、歯ごたえ、味覚、嗅覚を美しく大胆な組み合わせで配列することを想像できます。 誰もが自分の創造性と直観を開放して料理をいたしましょう。 経験と共にこれらは発達します。 根気よく、辛抱強く続けましょう。

E) Realize that there is always more to learn. One should never become arrogant and think that he or she now knows it all. Be open and learn from everyone. We all have different perspectives and ideas and therefore we all have something to offer.
さらなる学びが常にあります。 どんな時も、けっして全てを知ったと横柄になるべきではありません。 心を開き、全ての人から学びましょう。 私達は皆、異なる観点や考えを持っていますから、何らか提供できるものがあるものです。

2. Clean and organize the kitchen and surroundings before, during, and after cooking.
キッチン周りは、調理を行う前、調理中、調理後においても、清潔にし、整頓いたしましょう。

3. Long hair should be tied back to prevent it from catching on fire as well as from falling into the food. Wear a clean apron and roll up long sleeves.
長い髪は後ろで結び、火がついたり、食べものに落ちたりしないようにいたしましょう。 
清潔なエプロンを着用し、長い裾は、まくりあげましょう。

4. Work quickly, calmly, and efficiently, economically making the most of one’s time. Avoid munching while cooking as this will really slow things down.
すばやく、落ち着いて、効率よく、時間を有効に使いながら、調理をおこないましょう。 
調理中のつまみ食いは避けましょう、この行為は実は進行を遅らせてしまいます。

5. Keep other activities and distractions to a minimum and concentrate all energies on the task at hand.
他の活動や気をそらすものを最低限にとどめ、目前の事柄(料理)に全てのエネルギーを集中させましょう。

6. When making a menu, first look at all leftovers and older vegetables and use these first. Do not waste any food. Avoid buying more perishables than needed. Check supplies first before going shopping.
献立を考えるときは、まずどんな残り物や使いかけの野菜があるか確認し、それらを優先して使いましょう。 食べものを粗末にせず、必要以上に買うのは避けましょう。 
買い物に出かける前には、家に何があるか確認いたしましょう。

7. Develop intuition and common sense in order to appropriately adapt meals to the weather, the season, the people for whom one is cooking, and one’s own needs. A cook should be aware of the daily needs and changes of others, his or her own moods, and any other influencing factors for that particular place and time.
天候、季節、誰に調理しているか、その人自身の必要としているものなどを適宜食事に取り込むために、直観と良識のある判断力を育てましょう。  料理人は、食べる人が毎日必要なものや変化、気分、食べる時や場所などその他影響を与える物事に常に意識しなければなりません。

8. Keep meals simple. Do not mash together a lot of different ingredients into one dish. Go light on seasonings and use them mainly to draw out and enhance the natural flavors of food.
お食事は簡素にいたしましょう。 
たくさんの材料を一品に混ぜ込むことはやめましょう。 
調味料は控えめにし、主に食材の自然な味を引き出すために、より引き立てるために使いましょう。

9. Decorate food beautifully, set the table using appealing tableware, and make the dining area comfortable and aesthetically pleasing. This enhances appetite and the dining experience.
食べ物を美しく盛り付け、素敵なテーブルコーディネートをして、ダイニングルームを快適で心から楽しませるように整えましょう。 これにより、食欲を促進し、食空間の体験を盛り上げます。

10. Take the time and place to relax, sit down, and peacefully enjoy meals with appreciation. Chew food thoroughly, the saliva helps digestion. Also it is best not to eat unless one is truly hungry.
お食事をするときは、落ち着ける場所に座り、感謝の心とともに、穏やかに時間をかけて、食事を楽しみましょう。
よく噛んで食べることにより、唾液が消化を助けます。
そして、本当にお腹がすいている時だけ、食事をするのがもっともよいことなのです。