Russian home jenya column

  • 2014/05/12 11:28
国際人

ロシアの家 ジェーニャ コラム

The other day, there was an episode about Russian figure skater, Plushenko’s house on Japanese TV. Gorgeous place that even Russians are amazed of.

 

But, normal Russian’s house is kind of simple. At Khrushchev’s era, a lot of “Khrushchevka” apartments were built and small 6 square meters kitchen is a sign of that times. While Russia is famous for its wideness, houses are not that different from Japan. 

o, in this matter Japan is closer to Russia than US and Europe. Everyone is dreaming about big pretty house, this dream is the same for the whole world. By the way, in Russia you have to take your shoes off when enter the house, same as Japan.

To speak of difference, Russian love to have guests. Even if you met Russian for the first time, be sure, if he invites you, he means it. It is not out of politeness, and you have to visit!

Still, Russians are pretty shy, so first time is kind of awkward for them. But from the second time you met, you are already the best friends!

Russians are also great at hospitality. Even if they have nothing left to eat tomorrow, they’ll still take out the best of their fridge to please you. Russians prefer kitchen to living to chat with friends while getting tea or beer. 

If one day you will get an invitation to Russian house, please come. You’ll have a great time!

 

 

ロシアの家 ジェーニャのコラム

  • 2014/05/12 11:01
国際人

ロシアの家 ジェーニャ コラム

先日、日本のテレビでロシアのフィギュア選手、プルシェンコさんのお家が紹介されました。豪華で広いお家で、ロシア人が見ても「すっごい!」と思います。

 

一般のロシアのお家は割と素朴な感じです。フルシチョフ時代に作られた「フルシシェーフカ」というマンションが一般的で、キッチンは6平米しかないと言う狭さ。ロシア自体、広いイメージがあるけど、お家は日本と比べてもちょっとだけ広い。

そういう意味では、アメリカとかヨーロッパより、ロシアが日本に近いかもしれない。広くて綺麗なお家は、みんなの夢の一つです。きっと、世界共通ですね!

ちなみに、日本と同じ、お家は土足禁止です。玄関で靴を脱ぎます!

違う所があげるとしたら、ロシア人は、友達とお家で集まるのは、大好きです。初めて会う人でも「うちにおいでよ」と誘った時、社交辞令ではないです。本気でこれからお家に行く事になっちゃいます。

ただ、ロシア人はシャイな人が多いので、初対面の時は照れています。2回目会ってから、大仲良しになっちゃいます。シンプルな人たちです!

ロシア人も、お・も・て・な・しが全て!自分が明日食べ物がなくなっても、お客さんのためなら、一番美味しい物を出します。

リビングより、キッチンで紅茶やビールを飲みながら、友達と話すのは、一般的。

いつかロシア人にお家に誘われたら、断らないで!来てくれたら、心から喜んでもらいます☆

清水yukaさんのハワイ大学留学リポート from hawaii

  • 2014/04/02 19:49
国際人

Aloha! こんにちは。ハワイに1年間、交換留学生として留学している清水悠加です。日本人には、常夏の楽園ハワイというキャッチフレーズで、観光地や新婚旅行として親しみのあるハワイですが、ハワイで勉学に勤しむということは、なかなかない貴重な経験だと思います。私の住むマノアという町は比較的雨が多く、天気の変化が激しく、傘が手放せないのですが、虹の町と呼ばれるように、手の届きそうなほど近くで大きな虹を見ることが出来ます。

 

ハワイの最大の特徴は、何と言っても文化の多様性です。1860年代の砂糖産業の発展に伴い、不足している労働力を補うために他国から南太平洋諸島をはじめとする、ポルトガル人、ノルウェー人、中国人、日本人、フィリピン人などがハワイに移住してきましたことが始まりです。例えば、スパムにぎり、ふりかけアヒ、ワサビと海苔で和えたポキなど日本食の要素を取り入れたグルメや、日本語を含めた様々な言語が混合したピジン・クレオールという言語など、日本の影響を受けて形成されたものが一つの文化として存在しています。また、1959年に50番目の州としてアメリカへの併合を果たしたという歴史から分かるように、アメリカ文化も存在しつつ、もちろん、他民族が移住してくる以前にハワイで生活していた原住民の文化もあります。従って、このように様々な文化が共存しているハワイでは、他国の文化に寛容で、興味を持つ人が多いように感じます。特に、日本人の先祖を持つ2世、3世、4世などのローカル達は、日本文化や日本語に熱心な人が多いです。日本人らしい容姿であり、苗字も日本人でありながら、日本語より英語を流暢に話す人もいますが、自分は日本人だから日本をもっと知りたいし、日本と繋がっていたいと話す彼らの姿は、とても印象的でした。

「日本人」留学生であり、更に、茶道、日本舞踊などの日本文化のお稽古をしたり、Politics of Multiculturalism, Food in Asian Politics, Bilingual Educationという授業をとったりしているために、日本の文化や、日本人としての意見を求められることが多々あります。明治神宮のガイドボランティアで培った知識に助けられることも度々あります。しかし、例えば、「アメリカでは失恋した時に、バケツサイズのアイスクリームを食べるのだけれど、日本人はどうするの?」、「できるだけ、なるだけ、の違いって何?」、「なんで日本人は返事に困ると笑うの?」、「日本人がパールハーバーを観光地として訪れることをどう思うか。」など、答えるのに苦労するような質問もたくさんあります。「日本」として一般化するのも難しいですし、意外と個人的経験から思い起こし、結びつけるのも大変です。日々、日本人としてのアイデンティティーを強く感じています。

個人的な経験として、日本と他文化の異なる考え方や行動に驚くことや戸惑うこともたくさんありました。例えば、生活面では、食の嗜好がはっきりして、時に偏っていることです。具体的に言うと、ベジタリアンの多さや、グルテンフリーであるために、パスタやパンを一切食べなくても、フレンチフライやクッキーは食べても良いなどです。更に驚いたことは、レストランが、個々人の好みに合った無茶苦茶な注文を聞き入れてくれることです。ハンバーガーショップでバンズをレタスに変えてくれと頼んでいるお客さんだけでなく、それに普通に対応する店員さんにもびっくりしました。学校では、授業中にお菓子やお昼ご飯を徐に取り出し、むしゃむしゃと食べ始めることや、先生を呼び捨てで読んだり、先生の意見を批判したりすること、また、自分の専攻を何回もころころと変える人の多さに初めは目を見張りました。しかし、自分が不思議に思ったことや、違和感を口に出すことで、新たな発見をしたり、妙に納得したりして、徐々にすんなり受け入れていくことが出来ました。「何で?」、「どうして?」などの疑問を対話につなげることがお互いの理解につながることを学びました。

 

様々な、日本とは異なるユニーク文化に触れると共に、日本と、そして自分自身を再認識する毎日ですが、それらを良いとか、悪いとか、比較したり、評価したりするのではなく、全てを理解出来なくても、異なりに興味を持ち、相手に寛容でありつつ、コミュニケーションを図ろうとするひとりひとりの意識や姿勢がハワイでの多文化共生を可能にしているのではないでしょうか。

Hi, how are you? Jenya is really “genki”!

  • 2013/12/01 02:42
国際人

Hi, how are you? Jenya is really “genki”!


Autumn is everywhere. I didn’t like autumn when I lived in Russia, but living in Japan for a long time made me fond of autumn. It is the season of cutest clothes and finest food. Japanese people really love autumn season, so may be I became Japanese too?
I’ve been thinking a lot about my identity lately. Am I a Russian, or Japanese?

This September, I went to Russia for the first time in 4 years. I’ve met my family and friends, I worked and even was able to visit my best friend wedding, it was eventful trip. 

And yet, I felt uneasy being in Russia. While being Russian, I felt like I am different and somehow I do look different too. I speak Russian naturally, but when I hit something I say “Itai!”, in Japanese.

Here is famous department store in Moscow’s Red Square, GUM. Many foreigners go there. I loved there back then I was living in Moscow.
When I went there this time, I felt so calm. I thought, may be I am a foreigner now.

To the flight back to Japan, I said to cabin attendant that I have residence card, and he said to me - “I can tell”! I don’t look as someone who lives in Russia anymore. I think it about face’s expression. I was happy about it, but in the same time, a little bit sad too.

And, you know, there was a person on the plane who said to me “You are that girl who does anime in Japan, Jenya, right?” There are people in Russia who can recognize me too! So happy to know!


I want to find my identity. I am sure that people who live in foreign country, and even people who came to Tokyo from regions - they can understand my feelings. 

Well, may be, your place is there you live?

 

Today’s sweets!




Sweets from Russia!  Sugar-coated cranberries

There is a fresh cranberry in sugar coating! Juice is popping out in your mouth when you chew it. Usually cranberry is pretty sour, but thanks to sugar, balance is good!

 

Event!
I am going to participate in International Anime Song event as MC and even sing a few songs!
 Please, come! 
http://anievez.com/c/archives/8152
AniCrush!!! vol.2 (東京・秋葉原)mogra秋葉原 2013年12月1日(日)15:00~

1st of December, from 15:00~ at mogra Akihabara
Look for the details here
http://anievez.com/c/archives/8152











皆さん、お元気ですか?ジェーニャは元気です!

  • 2013/12/01 02:34
国際人

皆さん、お元気ですか?ジェーニャは元気です!


すっかり秋になりましたね。
ロシアにいた頃は、秋が全然好きな季節じゃなかったけど、日本に長くいたら、秋が大好き。一番可愛いファッションも楽しめるし、食べ物も美味しい し。
たくさんの日本人が秋が好きだというので、私も日本人になったのかな?
最近、自分が日本人なのか、ロシア人なのか、アイデンティティーがぶれてきた事に気付きました。


今年の9月に、4年ぶりにロシアに行ってきました。家族にも、友達にも会って、お仕事もしてきて、友達の結婚式まで行ってきて、楽しくて盛りだく さんの旅でした。


その中で、久しぶりに帰ったロシアにも違和感があったし、自分がロシアにいる事にも違和感があった。同じロシア人なのに、浮いている。ロシア語が自然にしゃべれるけど、ぶつかった時は「痛い!」とか言っちゃう。うっかり出てくる言葉は、日本語。

 

 

外国人がよく訪れる、モスクワの赤の広場にあるデパート、GUMにも行ってきた。モスクワに住んでた頃、よく行ってたし、あの雰囲気、好きなんで す。
今回は、新しい感覚に気付いた。周りは外国人ばかりで、なんだか、すごく安心した。自分が外国人だなって思い


帰りの飛行機に乗る前に、CAに「日本の在住カードがあるよ」と言ったら「そんなの、見ればわかる」と言われました。もう、ロシアに住んでいる人 に見えないって事ですね。きっと表情が違うって事だと思います。嬉しかったような、どこか悲しかったような気持ちになった。


それでね、同じ飛行機に乗っていた人に「あなたは、声優のジェーニャでしょう」って言われた!ロシアでも、私の事を知っている人がいる、嬉しい!



自分だけのアイデンティティーを見つけたい。きっと、外国に住んでいる人にも、地方から上京した人でも、私の気持ちがわかるはずです。


住めば都、って事は正解かもしれない。

 

 

 

今日のスイーツ 



ロシアから持って帰ったスイーツ「シュガーコーテングのクランベリー」



砂糖のカラの中に、生のクランベリーが入っています。中のジュースが、ぷちっと口の中で広がる!普通に食べると、とても酸っぱいベリーなのだけど、砂糖と一緒にすれば、バランスがばっちり!



告知:
12月1日イベントのMCをやります!歌も、生アフレコもする予定!


ぜひ遊びに来てね!詳細はこちら!
http://anievez.com/c/archives/8152
国際系アニソンクラブイベント

 AniCrush!!! vol.2 (東京・秋葉原)mogra秋葉原 2013年12月1日(日)15:00~

http://anievez.com/c/archives/8152








インド人って映画好き??

  • 2013/12/01 01:46
国際人

インド人って映画好き??

平均インド人の一日の生活パターンを紹介しましょう!!

これは大学生から上ということになります。暖かい国ですから朝はわりと早く起きます。一般インド人の朝ごはんは大体似てます。サブジ「汁の無いカレー」チャパティー。「ナンよりもお腹に優しい薄い丸いパン」とホットチャイ.インド人みんなこの朝ごはんは大好きです。これがたまにオムレッツに変わるだけ。

学生は大学へ、そして大人はそれぞれの仕事場へ.中流階級はというと、

帰ってきて少し家の手伝い、晩御飯、テレビ見て寝る。毎日の人生に大きなチャレンジなどは無い.中流階級は世間に迷惑かけずに、トラブルに巻き込まれないように、安全に安全にがモットーです.親と名誉が大事。特に女の子は色んな意味で宝物(これは箱入り娘ではない、金銭面的にそんな余裕はありません)結婚するまでに何もスキャンダルの無いようにガードです。

では下流階級どうでしょう。

今はインドの学校教育の普及率もかなり上がってきてますがそれでも学校へ行けない子はたくさんたくさんいます。十分な朝ごはんも食べれず、時間になったら仕事へ。日雇い労働、力仕事、人がやりたがらないような仕事を何でもします。仕事があれば幸せです。ご飯が食べれます。その日に働いてその日に稼いでその日に食べる。ぎりぎりの生活です。しかし、貧しいけどテレビがある家庭も多いです。もしなければ、何人かでテレビのある家に移動します。テレビはみんな好き、大好き。でももっと好きなのは映画です。多くのインド人はご飯を食べれなくも映画は見たいです。明日の生きることの心配よりも今日公開した新作みたい。それも自分の好きな俳優さんとかだったらなおさら見たい。インド人は本当に映画が好きです。

インドを離れて28年目ですが、日本での生活は、食べ物も文化も言葉も全て違うのですがやっぱり我が国インドの部分で持っておきたいのは映画とそれにちなんだ音楽ですね。異国の我々インド人を支えているのはこの二つの柱です。これが崩れるとどんな国へ行っても住み難いです。いい作品が少なく、本当に見たいものはわずか。それでも毎日の日本でのストレスあふれてるライフスタイルで唯一のオアシスはインド映画です。

これに勝てるものは無い.アーメン!

サニーフランシスさんとインド旅行に行きませんか?

エア・インディアで行く 

STAND-UP COMEDIAN KAORI' ESSAY no.2

  • 2013/12/01 01:24
国際人

STAND-UP COMEDIAN KAORI' ESSAY no.2



KAORI Profile : 高村香織 早稲田大卒 日米で活躍する、日本人女性唯一のスタンドアップ・ コメディアン。 黒人音楽に惹かれ、舞台芸術や黒人文化と音楽を学ぶための黒人の大学に留学。たまたま、スタンドアップコメディをやった時にとても受けその体験が、本格的に取り組むきっかけに。

一回目のお話 ESSAY no.1

https://www.yokosojapan.net/article.php/20131006kaori-standup_life_ja

Merry Xmas!! いよいよ一年で最も楽しみなイベントがやってきましたね!

ですが、日本でクリスマスを初めて過ごす留学生のみなさん。忠告しておきます。

もし今恋人がいないのなら…クリスマスは家でじっとしていましょう。

日本のクリスマスはシングルを追いつめます。

追いつめられて20数年。実体験に基づいたアドバイスです。

Hahaha! That’s JOKE!!

クリスマスはシングルもダブルも、キングサイズも(!?)楽しみましょう。

と言うのも、日本はやっぱりまだクリスマス=恋人達のイベントというイメージが根強くありますよね。でも外国人の皆さんに聞くと、家族と過ごすという人も多くいて、「大切な人と過ごす」時という考え方が圧倒的に多い。どんな人も「大切な人」との関係を改めて深められる、そんな一日になるといいですね。

 

クリスマス商戦、なんて言葉もありますが、今年はアベノミクスで賑わいそうですね。クリスマスは、イエス・キリストの誕生日。日本の経済の救世主ともなるんでしょうか?

 

 

さて、話は変わりますが、先日、語学最大手サイト「スペースアルク」で2回にわたりインタビューを掲載していただきました!

「スタンダップコメディーでニューヨーカーを笑わせる日本人女性」

http://eng.alc.co.jp/gogaku/2013/11/kaoricomedy-01.html

「スタンダップコメディアンKaoriが伝授する英語で笑わせるコツ」

http://eng.alc.co.jp/gogaku/2013/11/kaoricomedy-02.html

クリスマスに向けて、素晴らしいゲストの方々と共演します!

12月13日(金)第40回 東京NYアメ★ドリ交流会

クリスマスパーティー

ゲスト:いちむじん (ギター・デュオ)

長井秀和氏(お笑いタレント)

Kaori(スタンダップ・コメディアン) 

開始7時、講演8時、閉会10時

Com.Cafe音倉

世田谷区北沢2-26-23 B1  03-6751-1311

京王線・小田急線下北沢駅北口・西口1より徒歩2分

 

日本の大学教育改革に一石を 北陸大学 李 鋼哲教授

  • 2013/12/01 00:37
国際人

日本の大学教育改革に一石を

 


北陸大学 李 鋼哲教授
専門:国際経済学、東北アジア経済論
朝鮮族研究研究会(代表)、北東アジア学会、関口グローバル研究会(SGRA)、北東アジア研究交流ネットワーク(NEASE-Net)幹事

 最近の『日経ビジネス』インターネット版で、早稲田大学の熱血教授、カワン・スタントに関する記事を読んで、深く感銘を受けた。


 実は、スタント教授とは昨年8月末に中国の延吉でお会いしたことがある。氏は日本の「華人教授会議」の故郷訪問団の一員として延吉を訪問していて、延辺大学副学長の招待晩餐会で、私と隣の席に座って初対面で挨拶しながら話が弾んだ。


スタント教授と名刺交換して見てビックリした。なんと日本と米国で4つの博士学位をとっているのではないか。それも工学、医学、薬学、そして教育学という幅広い異分野の学位を、何の天才だろうと思った。その勉学の精神に私は心を打たれた。スタント教授は「心を育てる教育や感動教育を実施し」、カワン・スタント・メソッドも開発していると、「早稲田大学研究者紹介」にも掲載されている。


 その早稲田大学に私の息子が昨年商学部に入学し、親としてもこれでひと安心した。ところが、入学してから2ヶ月くらい経って、息子は「大学を辞めてアメリカのカレッジに入って1からやり直したい」と言ってきた。「何言っているんだ。早稲田は日本では入りたくても入れない人がたくさんいるんだよ」。「授業がつまらないし、刺激がない」と息子は言う。「でも早稲田の学歴は日本では大変役立つのでは?」と私が言ったら、「自分にとってはここで勉強するのは時間の無駄になる」と息子は言い張る。後ほど、「国際教養学部の授業が面白いから、転学部したい」と言っていたが、申請時期を逸したので実現できなかった。もし前述で紹介した国際教養学部のスタント教授のような方に出会えたら、彼の考え方はちょっと変わったかも知らない。


日本の大学の現状に目を転じると、確かに大学の教育に大きな問題があることを改めて感じた。私も日本の大学院で10年ほど勉強、8年あまり教えているが、魅力ある講義が少なすぎると感じたことは一回だけではない。学生が勉強意欲を無くすのは、学生だけの問題ではない。教員は教育にどれくらいエネルギーを投入しているのだろうか、疑問に思うし、自問もしている。


最近、2012年の世界大学ランキングを調べて見てびっくりした。東大がやっと27位にランキングされ、早稲田と慶應はなんと351~400位にランキングされている(2013年の発表では二つの大学は400位圏から外されている)。これは現在の日本の大学教育の一角を物語っているのではないか。
それでは、なぜ日本の大学教育はここまで低落しているのか。理由はさまざまあるだろう。「今の学生は駄目だ、勉強しない」と、20数年前に筆者が日本に来てから良く聞く話だ。もちろん、時代が変わり、環境が変わると若者も変わるだろう。生活満足度が高いからハングリー精神がなくなり、勉強しない若者が増えているのも事実であろう。


しかし、若者のせいにするだけでは、日本の教育は変わらないのだと思う。変わった環境と時代に相応しい教育体制と教育方法を見つけることが大学教育としての責務ではないだろうか。そのためのイノベーションを積極的に進めるべきではないだろうか。


日本の大学教育に問題があるとしたら、学生のやる気が弱くなったのも確かであるが、根底には「先生が駄目である」と私は言いたい。有名な大学では、先生は教育より研究にかなり力を入れていると言われている。つまり教育能力の開発、授業法の開発や工夫にはそれほどエネルギーを注いでいないと思われる。私のいる地方の私立大学では「研究より教育を重視しろ」、「愛情と情熱をもって教育しろ」と言われるが、実際は教育現場ではその通りにならない。だからといって教員が研究に熱心かといえば、そうでもなさそうである。


それでは、なぜ日本の大学教員は教育に熱心にならないのかを考えなければならない。筆者の浅見では、その根底には日本社会の組織風土に問題があると思っている。毎日「改革」とか叫びながらも、保守的で、古臭くて、既得権益者の利益だけが守られている状況が、大学を含めた日本の多くの組織が活力を失う原因
ではないだろうか。


日本国の政治家や官僚、巨大企業などにも似たような現象が起こっているのではないか。「改革」、「イノベーション」、「維新」というきれい言葉は良く使われているが、それが既得権益にぶつかると何も進まない。大学の教員や経営者もある意味では既得権益者であり、自分たちの利益を犯してまで改革をしたいとは思わないだろう。

そして多数の大学では競争システムやインセンティブ・システムが制度的に整備されているのだろうか。頑張っても頑張らなくても評価や待遇はあまり変わらないし(その面では「社会主義」と言われる)、頑張っている人が逆に足を引っ張られることもある。こうした日本の大学教育を根本から改革するのに、スタント教授の取り組みは一石を投じるだろう。

特集:日本の大学はどのように変わるべきか?

学生たちは何を求めているのであろうか?

学ぶ楽しさを伝えよう!! 拓殖大学 潜道教授 

  • 2013/12/01 00:16
国際人

 

学ぶ楽しさを伝えよう!!

潜道文子教授(写真左から2番目)
と拓殖大学大学院商学研究科潜道ゼミの留学生のみなさん

WAA (WE ARE ASIAN) というアジアの人たちとの交流会の世話人を長年努めておられる拓殖大学の潜道教授にお話を聞きました。

スタント教授の印象はどうでしたか?

スタント教授を知ったのは、WAAで講演をして頂いたのがきっかけです。その当時は横浜桐蔭大学の教授をされていましたが、教育にかける情熱と斬新な取り組みに驚きましたね。しかし、スタント先生の生い立ち、また様々な人生経験があるからこそ出来る取り組みだとも感じました。また、最近の大学教員は、研究や授業だけではなく、大学内の変革プログラムや委員会などにも多くの時間を割いているのが現状で、余程の使命感がない限りスタント先生のような姿勢で全ての学生と向き合うのは難しいのではという気持ちも抱きました。

スタント教授の考えから何か参考にしていることはありますか?

私自身も授業と研究以外にも、大学内の委員会等の活動、学会活動などで、多くの時間を取られていますが、私の出来る範囲で最大限の取り組みを学生のために行っています。学生の本音を聞くために、ゼミの学生たちと食事をしたり、個人面談をしたりしながら、できるだけコミュニケーションをとっています。

また、潜道ゼミのモットーは、『あきらめない!』です。敢えて実力以上の目標を設定して、うまくいかなくても、あきらめずにチャレンジすることを身をもって経験させています。
私自身も多くの経営者や起業家に会って、ネットワークを広げ、日々新しいことを吸収するように努めていますし、また、時には学生を学外に連れ出して、多くの社会人と交流する機会を作ったりもしています。スタント教授の学生に対する接し方は参考になるところも多いですね。全てを取り入れることは難しいですが、私が一番印象に残っていることで、また私自身も心がけていることは、教員も自分自身が何かに、チャレンジしているところを学生にも見せることだと思います。

正直、休みの日も仕事に追われるほど、学内外で多くの仕事も抱えていますが、その状況でも、学生たちのことを第一に考え、また自分自身も新しいことにチャレンジして行くことは教員として楽しいことです。研究や講義以外のことに時間を取られることもしばしばありますが、それも間接的には自分のためになると思って楽しむことが大切だと思います。

潜道教授は、いつも元気でサービス精神旺盛。インタビュー当日も大学院のゼミの留学生を紹介してくれた。面倒見のいい先生には、学内外の色々な役職や業務も集まって来て、土日も仕事に追われることもあるようだ。大学の改革が叫ばれ、大学教員への風当たりも厳しい面もあるが、大学と学生の板ばさみで苦労している大学教員も多いことが理解できた。

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