2024/04/26 08:14

特集

心のバリアフリー 成田真由美選手

特集
パラリンピックの開催で東京を障害者にも優しい街にしよう!!
心のバリアフリーパラリンピックの開催で東京を障害者にも優しい街にしよう!!昔は水泳が苦手だったというパラリンピック水泳の金メダリスト成田真由美さんにお話をお聞きしました。
Q:成田さんはよく学校で講演をされるとお聞きしましたが、どんなことを子供たちに伝えていますか?

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A:ひとつは、簡単にあきらめないこと。あとは仲間を大切にすることですね。私は子供のころはプールが大嫌いでした。その私でも泳げるようになって、金メダルを取る目標を持ってからは最後まであきらめませんでした。だから誰でもあきらめなければ必ず出来ると思います。トレーニングはつらいですが、プールサイドには応援してくれる仲間がいます。その姿を見ると仲間のためにも頑張ろうという気が起こりますよね。

Q:成田さんは、大きな手術や入院を繰り返してもそのたびに、驚異的に復活して活躍されていますが、そのエネルギーはどこから来ていますか?

A:私の場合はいつもどんなアクシデントがあってもその苦しさの後に、必ずそれ以上のいいことが待っていると信じています。だからいつも諦めませんでした。逆に苦しいことがあれば、またその後にいいことが待っていると希望を持ってその苦しさと付き合っていくことが出来ました。

Q:パラリンピックでの思い出に残るシーンや出来事は何ですか?

A:アトランタとシドニーのパラリンピックで競い合ったドイツのカイ・エスペンハイン選手は、すばらしいライバルであり親友でもありました。ある時、彼女が危篤状態と知りましたが、私自身も入院中で動くことも出来ず仕方なく、5日で急いで折った千羽鶴をカイのお母さんに送りました。しかし、千羽鶴が届いたのは彼女の死の1日後でした。34歳志半ばで亡くなった彼女のためにも、また頑張ろうという気持ちになりましたね。パラリンピックの大会の後、ドイツにあるカイの墓をたずね、彼女が得意としていた背泳ぎで獲得した金メダルを墓前に供えて来ました。私が水泳を続けてこられたのもカイのようなよきライバルにめぐり会えたからだと感謝しています。カイは私の心の中で今も生きている永遠のライバルですね。

Q:東京にパラリンピック・オリンピックを呼ぶためには何が大切だと思いますか?

A:『心のバリアフリー』ですかね。障害を持つ人たちへの考え方を変えてほしいと思います。障害者は日本ではまだまだ活動が限定されています。実は私は健常者の水泳大会にも出ていますが、前例がないといわれ最初は出場できませんでした。しかし、前例がないのであれば私が作ろうと思い挑戦し続け、今では参加できるようになりました。最初はいつも最下位でしたが、出場しているうちにだんだんと順位も上がってきました。ある時、泳ぎ終えた後観客席から拍手が沸きあがったのですが、障害者というより、単なるアスリートとして拍手をしてもらったように感じて、本当にうれしかったですね。
この頃小中学校でも、障害者の生徒が健常者の生徒といっしょに学んでいるところがありますよね。そんな学校では私が講演にいっても子供たちはじろじろ見ることもなく、普通に対応します。出来れば一度、競技として障害者のスポーツを見てもらえればいいと思います。障害者の大会でも同じようにスポーツとして十分に楽しめますよ。

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心のバリアフリー。障害者の人でも、外国人の人でも自分とは少し違うと思っても積極的に受け入れることが大切だと思います。そしたらもっと心が豊かになりますね。
「私は人との出会いに恵まれています。」という成田さん。とっても明るく、何事においても積極的な人で、お話しているだけで周りを明るくするひまわりのような人でした。すばらしいお話ありがとうございました。

成田真由美さんプロフィール

神奈川県川崎市出身のパラリンピック水泳選手。アトランタ、シドニー、アテネ、北京と4大会連続出場し、合計15個の金メダルを獲得(うち13個は世界新記録付)。その圧倒的な強さから「水の女王」と呼ばれる。水泳以外のスポーツは万能の少女時代をおくるが、中学生のときに 横断性脊髄炎を発症、下半身麻痺となり以後、車椅子生活をおくる。趣味は料理とドライブ。障害者への理解を求め、全国各地で講演活動も行っている。1997年には勤務する日本テレビの番組「24時間テレビ」の中で、鹿児島県錦江湾で12キロの遠泳に挑戦。8時間かけて完泳した。大きな手術や長期の入院を繰り返しながらも、そのたび毎に困難を新しいエネルギーに変えて、周りの人たちさえも元気にしてしまうスーパーアスリート。

今どうして通訳ボランティアガイドなのか?

特集
ボランティアガイドという仕事について
 
 
思いやりのある言葉は短く簡単なものであっても、
その反響はじつに無限である。(マザー テレサ)
Kind words can be short and easy to speak,
but their echoes are truly endless.(Mother teresa)
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今どうして通訳ボランティアガイドなのか?

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世界は今、急速な国際化社会に向かって、突き進んでいます。日本も例外ではありません。大都市圏では、国際結婚のカップルが10組に1組を数え、いろいろな国から来た留学生や働く外国人の人たちを目にすることも珍しくなくなりました。しかし、一般的にはまだまだ日本に住んでいる外国人の人たちと親しく付き合っている人は少ない状況です。ましてや海外からの観光客との接点などはほとんどない人が大半ではないでしょうか。
ここ数年は1700万人以上の日本人が海外に旅行やビジネスで渡航しています。そこで多くの人たちは現地の普通の人たちの『やさしさ』や『思いやり』の気持ちに感銘を受けて帰国しています。

けっして、日本と比べると豊かとはいえない国の人たちがいきいきと生活していて、外国から訪れている自分たちを歓迎してくれる。

そろそろ、私たち日本人もこころをオープンにして、日本に住んだり、訪れたりしている外国人の人たちを暖かく迎え入れる必要があるのではないでしょうか。通訳ボランティアガイドの業務はその歓迎の気持ちを伝えていく大切な使命を持っています。
 
ボランティアガイドという仕事について

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皇居東御苑大手門にて

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明治神宮参道にて


東京シテイガイドクラブの深谷さんに通訳ボランティアガイドについてお聞きしました。

通訳ボランティアガイドを始めた動機は何ですか?

私もそうですが、多くの通訳ボランティアガイドの皆さんは海外で外国の人たちに親切にしてもらった経験を持っています。その親切に日本に来る外国人の人たちを案内することで恩返しをしていこうという気持ちで活動されている人が多いですね。

東京シティガイドクラブはどのようなブラブですか?

この東京シティガイドクラブは『東京シティガイド検定』という試験に合格した人たちの有志が集まって出来たクラブです。最初は得意の分野別に分かれて研修や勉強会をすることから始めました。勉強会を続けるうちに『東京』という大都市についてもっと勉強してみたいという気持ちがわいてきました。みんなで街を歩きながら東京の持つ歴史、文化、風土に直に触れることの楽しさ、メンバー同士の交流もとても楽しくて知的な満足感も得ながら外国人観光客の人たちにも喜んでもらえるすばらしいクラブです。


外国人の観光客はどのように案内するのですか?

勉強会で知識をつけ、自信が持てるようになると、次はこの喜びを少しでも他の人たちにも伝えてあげたいと思うのは自然の成り行きだと思います。現在は23のモデルコースを作り海外の人たちを案内しています。観光客だけではなく、在日の外国人、留学生の団体など日本に住んでいる外国人の人たちを案内することも多いのですが、日本の文化についてあらためて感じることの出来る体験が出来たととても喜んでもらっています。

東京観光を通じた文化交流本当に楽しいですよ。こんなに楽しく、知的で、語学の上達にもなる経験はなかなか他では体験できないと思います。
新しい『東京の魅力』も発見できるし、日本の文化に対してもっと興味も沸いてくると思います。また一番うれしいことは、案内した人たちが本当に喜んでくれることですね。
人にこんなに喜んでもらえることが身近に出来て、文化交流にもなる。通訳ボランティアガイドって本当に楽しいですよ!

メンバーはシニア層や社会人がほとんですが、若い人たちも十分に楽しめますので、外国人の友人を誘って一度ツアーに参加してみてください。そして一度、あらためて『東京』を外国人の人たちと一緒に体験してみてください。
(注:日本人の方だけでの外国語での案内はしていませんので、必ず外国人の人たちと一緒に参加してください。)

あと、外国人で困っている人を見たらぜひ声を掛けてあげてください。
その一言が相手にとってどんなにうれしいことか、ほんの一言でその国の印象が大きく変わることもありますから。

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NPO 法人 東京シティガイドクラブ事務局
〒113-0024 文京区西片1-15-15
春日ビジネスセンタービル10F  (東京観光財団内)
TEL・FAX 03-6912-1518
http://tcgc.5.pro.tok2.com/index.html
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観光庁でインターンとして活躍する留学生

特集
『住んでよし、訪れてよし』の国づくりを目指して
観光庁で2008年12月より3ヶ月の予定で中国、韓国、アメリカ、イギリスの選ばれた留学生たちが、インターン(行政体験研修)をしている。『開かれた観光庁』を目指す取り組みの一環として外国人の視点を観光行政に活用し、外国人留学生のキャリア形成支援や観光行政に対する理解を深めてもらうのが目的だ。
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中国、韓国、アメリカ、イギリスの選ばれた留学生たちへのインタビューはこちら
観光庁の業務に関連する以下の課題について、観光庁職員からのレクチャーや関係者へのヒアリングを交えつつ研究を行います。

(1)外国人観光客の受入のための環境づくり(観光地域振興課)
関東エリアにおいて、外国人観光客に人気のあるモデルルートを選定し、その受入体制が、外国人観光客にとって「理解しやすく」、「使いやすいもの」であるかとの観点からの研究を行う(12月に実施予定の「外国人によるひとり歩き点検隊」にも参加)。

(2)在留外国人の視点からの観光プロモーション手法の開発(国際観光政策課)
我が国に住む外国人のネットワークを活かした観光プロモーション手法や、日本人が気づいていない外国人に評判の観光スポット等の発掘など、在留外国人の視点からの観光プロモーション手法の研究を行う。

(3)観光プロモーション手法の比較研究を通じた戦略策定(国際交流推進課)
日本に事務所を置く各国政府観光局へのインタビュー、インターネットによる情報収集、文献調査等を通じ、日本と外国の観光プロモーション手法に関する比較研究を行う。

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『観光とは自分の生活文化にほこりを持つこと。
住んでいる人たちが楽しそうに暮らしているのを見て観光客が集まってくる。』



島田 晴雄氏 千葉商科大学学長 
観光立国推進会議ワーキンググループメンバー


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1943年生まれ。慶應義塾大学大学院修了後、米ウィスコンシン大学で博士号(労働経済学)を取得。以後、MIT(マサチューセッツ工科大学)、フランスESSEC(経済経営グランゼコール)の客員教授を歴任。OECDやILOのアドバイザーを務めるなど、わが国有数の国際派エコノミスト。政府税制調査会特別委員、観光立国懇談会委員、内閣府特命顧問なども歴任。学術研究の傍ら、新聞、雑誌、テレビなどでも活発な言論活動を行っている。著書は『雇用改革 「雇用の質」を改善せよ』(共著)(東洋経済新報社 2007年)『成功する!「地方発ビジネス」の進め方』(かんき出版 2006 年)など多数。


外国人の留学生の活用について:

『外国の文化を理解している人たちが観光産業に入るといい。研修実習制度をもっと今以上に業界団体も取り入れるといいであろう。』

学生へのメッセージ:

『外国人の留学生は問題意識があるからいいが、日本人の学生は問題意識がない人が多い。』『これから、日本人の活動の中心はますます海外になっていく。海外を見ないような
学生はこれから生きていけない。外国人の友達もいっぱい作って英語だけではなく
中国語やスペイン語も勉強しよう。そして世界に出て行こう!!』

中国、韓国、アメリカ、イギリスの選ばれた留学生たちへのインタビューはこちら

観光は国際化、地域活性化のキーワード

特集
観光学科 鈴木教授にお話を伺いました
外国の人たちといっしょに日本の郷土のよさを再発見する旅に出てみよう。
桜美林大学 鈴木教授
呉英姫さん(学習院大学)
いよいよ、10月1日に観光庁がスタートします。
今回は、『観光立国』を目指す、日本の観光に向けての取り組みを大手旅行会社の経験を生かして観光業に様々な提案を投げかけている鈴木教授に中国人留学生の呉英姫さんがお話をお聞きしました。
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地域の時代が到来!!
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1:観光の重要性についてお聞かせ下さい。

日本を元気にするため、特に地域産業を活性化するためには、『観光』は非常な重要なキーワードです。日本は最近までアウトバンド(日本人が海外に行くこと)が多く、インバウンド(外国人観光客を日本に迎えること)が非常に少なかったのですが、日本国内に観光客を海外から迎えることは日本の真の国際化にも非常に有効なことですね。色々な国からお客さんが来ると地域にも活気が出て、みんなが自分の故郷に自信を取り戻すきっかけになると思います。
あと、観光は色々な産業を活性化する起爆剤にもなります。観光客を迎えるお店や宿泊施設、
新しいおみあげの開発なども考えられます。

2:日本の一番いいところは何だと思いますか?

この小さな国土に北海道から沖縄まで各地域で多種多様な特色があるところですね。四季折々の自然や郷土の料理もすばらしいですし、温泉にしても各地で本当に特色があります。日本人特有のホスピタリティーももっと日本人が外国人を理解して、地域に誇りを持てば、それ自身が大きな観光資源になりますね。

3:日本が観光立国になるためには何が一番必要だと思いますか?

外国人の人たちといっしょに日本のすばらしいところを見つけ出す努力をすることだと思います。自分たちが普段、当たり前になって見逃しているものでも外国人の人たちにとっては、とっても魅力のあるものかもしれませんね。
旅行業界の公共の組織や大手の企業などももっと、外国人の人たちがリーダーとして活躍する場をもっと作っていくことが必要ではないかと思います。また日本に長期で滞在している留学生や外国人の人たちに住み心地のいい国だと思ってもらうことも大切ですね。
彼らが日本を好きになって帰国してくれれば、それが1番のPRになります。


4:観光業界に興味のある学生たちに何かメッセージをお願い致します。

旅行のプロを目指してがんばってもらいたいですね。私のところの学生でも
旅行の資格をとって、がんばって大手の旅行会社に入った中国人の留学生もいます。
彼は、入社3年目にして北京オリンピックの時に現地で重要な役割を果たしました。
日本人の気がつかないことでも外国人であれば分かることがたくさんありますよね。
どんどん経験を積んで日本の会社でマネージャーを目指してください。
これから将来、皆さんの活躍する場所は必ず増えていくでしょうから、その時に
主役になれるようにがんばってください。

5:座右の銘を教えていただけますか?

とにかく、百聞は一見にしかず。とりあえず、どんなことでも頭で考えるだけではなく
体で経験することが大切だと思います。やりたいことがあったら、とにかく、実行してみましょう!!

鈴木勝 教授プロフィール

鈴木勝 教授プロフィール1967年 早稲田大学商学部を卒業し、JTB(日本交通公社)入社京都支店での経験を経て、責任者としてシドニ-に5年、北京に4 滞在 JTBワールド・オセアニア部長、取締役アジア部長などを経て8年前から、“サラリーマン貫徹派”教授として、大学の教壇で学生相手に「国際ツーリズム振興論」etc.を講義。現在、インバウンド&アウトバウンドの双方向観光が均衡&拡大する「観光立国ニッポン」造りに取り組む。

自然に対する感謝が大切!

特集
― 環境問題には国境がありません!! ―
映画「KIZUKI」の監督 瀬木直貴氏インタビュー
インタビュアー
王秀麗さん
中央大学
自然に対する感謝が大切!
映画「KIZUKI」の監督 瀬木直貴氏インタビュー
― 環境問題には国境がありません!! ―
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Q:映画監督になるきっかけは何ですか?


A:公害で有名な三重県四日市市で生まれた私は家族旅行で長野に行った時に、その自然の豊さに魅了されて自然の中で暮らしたいという気持ちになりました。また、小学校4年生の時に教科書で見た、公害の悲惨さを訴える水俣病の写真をきっかけに、報道の道に進みたいと思うようになりました。
しかし、大手の新聞社の試験には受からなかったので、大学時代に、アルバイトをしていた映画の製作会社にそのまま入社しました。そこで、スタッフにも恵まれたお陰で通常10年はかかるところ、わずか2年半で監督になれました。あまりの速さで監督になったので、本当に映画が好きかどうかと自分に問いかけてみようと思い、26歳で監督をやめ、7ヶ月間世界旅行に出かけました。
言葉が通じにくい環境の中で自分自身をあらためて見つめ直してみました。そして、1秒間に24枚の写真が入る映画なら、写真以上の『思いを伝える』可能性があるんじゃないかと思い、日本に戻り助監督からやり直しました。そして、映画が大好きになりました。

Q:「KIZUKI」にこめた特別な思いを聞かせて下さい。


A:人間の行動の矛盾、心の葛藤に焦点を当てました。今回の作品はドキュメンタリー映画ではありません。人間ドラマを中心にして、裏面にある社会問題を抉り出すように作りました。人間は生きていくうえで、必ず何かを作り、資源を消費していく。しかし、資源を消費しなければ生きていくことが出来ません。人間はこのような矛盾を抱えています。今回の作品は4つのストーリーからなり、主人公のそれぞれが持っている矛盾や葛藤を描いているので、ストーリーに自分を照らし合わせて考えてみることが出来ると思いますよ。

Q:中国の環境問題についてどう思いますか?


A:映画には石垣島の漂着ごみをみんなで拾うシーンがあります。その中で、8~9割は海外からのもので、中国語やハングル語の文字が並ぶごみが多くあります。それは、中国や韓国が一方的に悪いと言うのではなく、環境問題には国境がないということです。このことはぜひ理解してほしいですね。国境がないから、環境問題は世界中の人が何か行動を起こさなければ意味がない。

Q:留学生たちへのメッセージ


A:現状では、残念ながら、留学生が集まる地域ではごみの分別などがきちんとされていないことがあります。それぞれの環境、文化、生活習慣は違いますが、やはり環境問題には国境がないから、どうしていけばいいかを改めて考えてみてほしいです。

Q:座右の銘は何ですか?


A:うん。座右の銘かどうかわかりませんが、「感謝」―自然に対して、相手に対して、家族に対しての感謝の気持ちを持ち続けることです。

瀬木直貴監督プロフィール

瀬木直貴監督プロフィール1963 年 三重県生まれ 大学を卒業後 プロダクション勤務を経てフリー 地域の自然とコミュニティを舞台に継続的に映画を撮りつづけ、前作「Watch with Me 卒業写真」は末期医療のあり方に正面から挑み、映画・演劇雑誌『ぴあ』で観客満足度1位(昨年6月)を記録するなど社会派の監督として、映画業界のみならず、教育、まちづくりの分野でも注目されています。 瀬木監督プロフィール

NHK 英語でしゃべらナイト インタビュー

特集
どんなに自分が恵まれているか良く考えてみてください。
コメディアン・タレント・俳優として活躍する
パックンことパトリック・ハーラン氏
英語を話すことに関しての壁を壊したいんです
マレーシアの留学生
エビアンさんがインタビュー
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Q:日本の第一印象はどうですか?

A:第一印象はあまりアメリカと変わらない感じでした。もっと違うものを想像していましたからね。みんな着物を着ているわけではないし、家も車も想像していたより大きかったですね。食事はアメリカより日本がずっといいですね。日本は暮らすには、本当に素晴らしい国だと思います。

Q:非漢字圏の国から来られて日本語の学習はどう取り組みましたか?

A:漢字カードが役に立ちましたね。どこに行くにも持っていきましたよ。
バスの中でも仕事の最中でも。特に読むことに力を入れました。2年で2000文字を
クリアしました。漢字を覚えると日本語の能力は大きく伸びますよ。


Q:日本人が英語に上達するには何が必要だと思いますか?

A:日本を脱出しよう!外国で生活するのがベストですね。秘密の方法なんてないと思いますよ。英語もテニスをするのと同じで簡単に上達する方法はありませんね。練習するしかありません。

Q:日本に来てカルチャーショックを受けたことは何ですか?

A:行儀やマナーについてのアメリカと日本の違いの大きさですかね。日本の水準ではあまり良く思われないかも知れませんが。例えば、いすに手を置くとか、足を組むとか、目上の人の隣に座って、『元気?』なんて日本人は言わないですよね。日本人はいい意味で礼儀にうるさいところがありますね。あと、よく家の中で頭を打ちましたよ。(笑)

コメディアン・タレント・俳優として大活躍するパックン

パトリック・ハーラン氏(パックン)
コメディアン・タレント・俳優として活躍。アメリカコロラド出身。
ハーバード大学比較宗教学科を卒業、同年に来日。
1997年,吉田眞氏と漫才コンビ『パックン・マックン』を結成。
現在はテレビやラジオにてマルチタレントとして活躍。
NHKの『英語でしゃべらナイト』のレギュラー出演はもちろん、
爆笑問題との共著『パックン英語原論』も話題になっている。

melody.さんインタビュー 

特集
音楽的にも文化的にも豊富な経験を持ち、
若くて華やかにVJもこなすアーティストmelody.!
サラジェーン・シーバート
melody.さんインタビュー
melody.が司会を務めるNHK番組・J-MELOを取材。彼女のハワイ時代の音楽的キャリアに加え、ハワイ生まれの日本人という立場についてもインタビュー!
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Q:ご自身が司会を務めるJ-MELOと他の日本の音楽番組の一番の違いは何だと思いますか?
A:はっきりと違うことは、J-MELOの放送は全て英語だということです。あとは、他の番組は日本人向けに制作しているのに対し、この番組は日本文化のことはあまり知らなくてもJ-popなどの日本の音楽には興味をもっている外国人のために作っていることが一番の違いだと思いますね。J-Popだけでなく、クラシック、ジャズ、伝統的な音楽までジャンルを越えて紹介しています。番組を見てくれた人はきっと本当の意味での日本の音楽を感じ取ってくれるはずです。
世界中の人たちに、日本のことをもっと知ってもらうことが私たちの仕事だと思っています。私も日本ではなくハワイで育ったので、日本の伝統文化を"外国人“の視点から見ることができるんです。だから私もいつも新しいことを学んでいる気持ちなんです。なので私にとってシンプルに、外国人にも分かりやすく説明できるんです。
Q: J-MELOでは今まで沢山のアーティストの方々と共演されていますが、特にどんなエピソードが心に残っていますか。

A: 一番は沖縄で新良幸人さん、下地勇さんの2人とコラボレーションしたライブですね。私の母が沖縄出身で、毎年夏休みには親戚に会いに沖縄を訪れていたので、沖縄の伝統音楽と文化は私にとってすごく馴染みがあるものなんです。でも、それまで沖縄で歌ったことはなかったので、初めて親戚や祖母の前で歌うことができて最高に幸せでした。この2人の沖縄のミュージシャンはとてもソウルフルで素敵な方々でした。それに、沖縄では時間の流れがすごくゆっくりです。東京とは違って音楽は楽しむもので、“仕事”ではないということがすごく新鮮でした。

銀座ファイブ

特集
東京メトロ銀座駅直結
外国人に優しいショッピングモール
国際化を目指して
日、英、中、韓国語版パンフレット
多言語WEBを展開
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東京メトロ銀座駅C1出口に直結している銀座ファイブでは日本人だけではなく外国人にも優しいショッピングモールとして日本語、英語、中国語、韓国語版の多言語パンフレットとホームページの作成を行い11月5日にパンフレットが完成した。
最近は訪れる人の中に外国人居住者や旅行者が激増し、銀座周辺の地図と路線そしてお店紹介が英語だけではなく中国語、韓国語もあれば便利だという訪日外国人の要望を取り込んだようなパンフレットとなっている。このパンフレットの一番の特徴はインタビュアーにアメリカ人、台湾人、韓国人を起用して『外国人の視点』 から描いたものであるということ。今までの情報誌の多くがお店側からの情報発信であったものに対しこのパンフレットは利用者である外国人の立場から発信していくという具合にシフトチェンジをしたのだ。銀座に寄った時は、読み物としても面白く語学の勉強としても役立つ多言語パンフレットをぜひ手に取ってみてはいかがだろうか?
外国人旅行者の目的のトップが『買い物』であり、外国人旅行者の半分以上が東京を訪れている。彼らが首都圏で訪れる場所でトップは新宿だが次いで2位は銀座である。ここ最近の国土交通省のビジットジャパンキャンペーン(Yokoso japan)の積極的なPRに伴って年々外国人旅行者が増えてきている。また海外では色々な国でYokoso JapanのCMが流れている。 このYokoso Japanは2010年までに1000万人外国人旅行者を呼び込む目的で活動しているのだ。
外国人訪日数をあげてみると・・・
2006年9月573627人
2007年9月689500人
と、20.2%の大幅な伸び率
今後外国人に優しい街作りはさらに必要となってくるだろう。

ブライアント『先生』のバスケットボール

特集
日本での挑戦と人生という試合への教訓
東京アパッチのコーチジョーブライアントさんにインタビュー
【訪問者】
エイビアン・ジュナス

吉川 珠恵
ジョーブライアントは‘先生’としても知られる東京アパッチの207cmの長身コーチ。NBAの選手時代には、その技術と柔らかな動きで‘ゼリー’との異名と共に有名に。息子を神戸ビーフにちなんでコービーと付けた事からも彼の日本への興味が伺える。日本の料理とサービスを愛してやまないブライアントも今年で日本生活は3年目。ただ残念なのは大きすぎて日本では買い物は楽しめないということだとか。
暖かくフレンドリーなコーチは常に笑顔で私たちの質問に答えてくれた。
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長身で迫力があるがとてもユーモアな人柄
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バスケットボール選手になったきっかけは?
最初は実は野球をしていたんだけど、背がたまたま大きかったから自然にバスケをやるようになったんだ。けどバスケでなら奨学金で大学にいくことができたのが一番の理由だね。現実は厳しくて子どもを大学に行かせるのには大金がかかるから。

あなたの息子コビーさんの名前は神戸ビーフにちなんで付けられたと聞いたんですが。いつから日本に興味があったのですか?
本当だよ! アメリカである日神戸という名前のレストランで神戸ビーフを妻と食べたんだけど、意味を聞いたら有名な肉の名前で、町の名前でもあると聞いておもしろいなと思ったんだ。
子どもが生まれたらジョーとかトムとか普通の名前じゃなくて何か面白い名前を付けたいねと話していたんだ。変わった名前がよかったんだよ。
日本に来ることを決めた理由は?日本の文化で好きな所は?

もちろん日本文化には興味があるよ。年をとればとるほど沢山の国へ行って文化を知りたいと思うようになったんだ。ヨーロッパに8年住んだんだけど、アジアで仕事をするチャンスが舞い込んできた時は何も考えず、すぐに飛びついたよ!
まず日本料理はすばらしい、何種類かなら寿司にも挑戦したよ。後は日本人のプロ意識とサービスには驚かされるね。ただ今だに地下鉄を歩くのには苦労するよ。いつも頭をぶつけちゃうよ。

ジョーブライアントさんのプロフィール

東京アパッチのヘッドコーチであり元NBAプレイヤー。そして現NBAスーパースターであるコービー・ブライアントの父親でもある。いつでも子供たちに大人気の東京アパッチコーチ!

中野ブロードウェイ

特集
全国、いや世界中から今注目を浴びている
『外国人の人たちにもやさしい街』
【インタビュー】
中野ブロードウェイ
中古漫画やアニメなど、ここでしかないコレクターズアイテムを扱うお店が集まる「中野ブロードウェイ」。古くからあるお店と独特の趣味のお店が混在する場所として、全国、いや世界中から今注目を浴びている。
 

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★中野ブロードウェイ振興組合の青木理事長
★ブロードウェイを側面から支援する中野市役所の鈴木参事
★世界中からマンガとアニメのファンを集める『まんだらけ』で働くフランス人のジェルミーさん
★自称フランス一の『OTAKU』で中野区の多言語館内ガイドの製作にも携わった、セバスチャンさん
★中国の女性にブロードウェイの魅力を伝える市野みゆきさん
★留学生と日本人学生の交流を促進する学生団体をネットワークするSCNの塚崎さん、その他ブロードウェイで行われた国際交流イベント『絆』に来ていた外国人の人たちにもひとことお話を聞きました。
 
★中野ブロードウェイ振興組合の青木理事長の話

中野ブロードウェイの魅力って?
ブロードウェイの魅力はなんといっても、いわゆる趣味の店と古くからあるお店が意図的ではなく自然と調和しながら独特の雰囲気を保っているところだ。アニメやマンガのお陰で世界中から人が来ているわりには、あまり観光地化されていないし、普通に地元の人たちが晩ごはんのおかずを買ったりしている。その辺がなんとも庶民的だ。
また、本当にいろいろな店があるので何度来ても新しい発見があると思う。
中野ブロードウェイの未来について。
これからは、新しいことにどんどん取り組んで、他の商店街にいい影響を与えることができるよう、外国人の方々とも協力して未来のブロードウェイを若い人たちがもっと盛り上げていけるような環境を整えていきたい。7月16日には多言語の館内ガイドを作ってくれた
センサップから、外国人のたちにも参加してもらって『絆』と銘打って国際交流のイベントも八丈島の太鼓の演奏もとり入れて行った。これからも外国人の人たちの力も借りながら、ブロードウェイを盛り上げていってほしい。中野の区役所の人たちにも広報や経済面での支援もとっても力強い。みんなで協力していつまでも愛されるブロードウェイであってほしい。

★ブロードウェイを側面から支援する中野市役所の鈴木参事

中野ブロードウェイの外国人に対する一連のプロモーションについて
区の行政も関わりについて

区内の商店街は、まちの魅力づくりに大きな役割を担っている。ブロードウェイのように、中野の顔とも言えるモールでは、他とは異なるオリジナルな価値を提供していくことが大切だ。世界のブロードウェイになりつつある状況を聞いて、このような多様性を受け入れ、それに対応する環境を整備することは、モノを売るだけでなく、ホスピタリティにあふれた“コミュニティーのあるまち”としても魅力が増すと考えている。
そうした、ブロードウェイの前向きな取り組みは、行政としても、積極的に応援していく。
 

中野ブロードウェイ 理事長と事務局長

(左の方が)青木理事長(右の方が)金子事務局長