2024/05/02 13:15
国際人
通訳の悩み
通訳の悩み
日中韓の国際会議の通訳をしていると、全ての通訳者と同じように、専門用語は最も大きな悩み、最も体力を費やす部分です。しかし、もう一つ違う悩みがあります。
呼称問題、つまり同じ地域或いは海域に対する呼び名がこの三ヶ国で違うということです。たとえば、「東シナ海」は、中国では「東海」、韓国では「東中国海」と言います。また、「日本海」は中国でも「日本海」ですが、韓国では「東海」。「尖閣諸島」は中国では「釣魚島」、竹島は韓国では「独島」となります。
それぞれの呼称にはその国の歴史や政治的な要素が色濃く残っているため、間違って通訳すると、誤解や不快感を招きかねません。
以前、韓国で日中韓3ヶ国会議の同時通訳をやっていた時のこと。私は日本語から中国語に訳す担当、韓国側の通訳は日本語ができないので、私の中国語を聞いて韓国語に訳していました。つまり、リレー通訳です。
日本人の発表者が「東シナ海」に関する発言をされていたので、私は中国語で「東海」と訳しました。それを聞いた韓国側の通訳者は韓国の「東海」と理解し、そのまま韓国語で「東海」と訳してしまいました。正しくは「東中国海」でなければならなかったのです。韓国側の参加者は東シナ海ではなく日本海と理解し、話しのつじつまが合わず不可解な思いをしたと言うことです…。
このような学術シンポジウムや文化交流など政治色のあまりない国際会議或いは政治的に敏感でない呼称に関しては、聞いている方々が理解しやすい呼称に通訳しますが、その逆の場合は、発言者が使っている呼称をそのまま使わなければなりません。
「尖閣諸島」や「竹島」がその例で、これについては、日本側の発言時にはそのまま、中国語側の発言時には「釣魚島」、韓国側の発言時は「独島」となるでしょう。
聞いている側の理解を優先するのか、それとも話している側の意思を優先するのか、時と場合によって的確に判断しなければなりません。通訳の悩みどころですね。
張景子さんプロフィール・・北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・
元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表 立教大学 兼任講師
日中・日韓・日中韓3国の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務
東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演
張景子さんのエッセイ集
1. 語学の達人
10. 観光立国に必要なのはやはり言葉
幸せになる国際結婚 NO5
私の友人で国際結婚をし,4〜5年アメリカに住んだ後に日本に帰って来た人がいます。彼女に初めてあった頃,彼女は少し鬱気味だと訴えていました。アメリカでの生活と,日本での生活にギャップがありすぎて調整できずにいるということでした。
しばらく,私とつきあううちに彼女は,「貴方をみていて,自分を取り戻す事ができたわ。ありがとう。」とすっかり明るい顔で言いました。私が,人がどう思うかを気にする事なく,着たい服を着、分からない事ははっきりと質問をし,周りに気兼ねなく日々の生活をしている様子を見て,(本人はそれなりに気をつかっているつもりなのですが)かつて自分もあのように自由だったと言う事を思い出したと言うのです。その日彼女は青い大きな花柄のついたスカートに、同じ青い色のきれいなネックレスをして素敵に晴れやかに現れました。「以前の私だったらこんな派手な服を着ていたら,何と思われるかしらと気をもんで目立たないようにして,結局自分らしさを出せないでいたのよ。」と,自分が着たい服を着る喜びを隠しきれない様子でした。
日本には、古来の美しい文化があり,世界に誇れる日本の良さも沢山あります。けれども一旦人間関係に話が及ぶと、「暗黙の了解」やら,「あるべき姿」「お決まりの言い回し」「本音と建前」などなど。。。どうも分かりにくく,面倒くさいおつきあいの手続きが必要となります。それで結果として「型にはまった世の中」ができてしまっているように思います。
今は世界の情報が瞬時に手に入る時代になりましたから,日本の外では、こんな「型にはまった生きかた」をしなくても良いのだと言う目が開かれてくる人たちも沢山出て来ています。
ある、インターネットのサイトで,「外国人とばかり恋愛する女子の本音」という記事が載っていました。理由を探っていくと,つきあう相手である外国人が正直あるいは率直なので,つきあいがわかりやすいという意見が大半ということでした。別れるときもハッキリしていて面倒じゃないことが一番の理由でした。
「こうでなければならない自分」を演じる必要のない国際結婚に、人気が集まってきているのもうなずけます。ただ,別れる時もハッキリしていて,面倒でないからと言って,簡単に別れてしまうのはもったいと思います。せっかく自分の文化とは違う目で自分を見てくれる人と一緒になったのだから,新しい自分を発見し,さらに自分に磨きをかけて,世界に通じる国際人としての心の自由な日本人が、沢山増えていってほしいと思います。
特定非営利活動法人 多文化家庭支援センター
王禅寺事務所:川崎市麻生区王禅寺西8−12−30
お問い合わせ whitehouse@y3.dion.ne.jp (事務局長 エインズワース 千明)
ホームページ http://mcfsc.page.tl/
1:幸せになる「国際結婚」のすすめ
2:本当に幸せな結婚とは?
3:アメリカでの子育て 出産
4:アメリカでの子育て 育児
国際結婚 国際人 総集編
家族の思想
儒教的死生観の果実
家族の思想のレビューを見る
加地伸行著《立命館大学教授》
血と生命の連続を核とする儒教的死生観こそ日本人の原感覚である、
という立場から、現代の家族をめぐる諸問題を明快に解きほぐす。
『儒教とは何か』『儒教沈黙の宗教』などの著書があり、独自の儒教研究で名高い著者が、祖先からの血の連続・生命の連続に最大の価値をおく儒教的死生観こそが、日本人の家族の思想の根本であり、日本人の拠り所とすべき精神であると論ずる。
観光立国に必要なのはやはり言葉
数年前に小泉元首相が「観光立国」を呼びかけ、現政権の菅首相も新成長戦略としてそれを一つの目標に掲げています。10年後の外国人観光客数を2,500万人にまで増やすと明言。現在の4倍近くの人数です。
それは言うまでもなく、急増している中国大陸の観光客を念頭においた目標です。日本百貨店協会によりますと、4月の来店客数は37.6%、売り上げも37.3%、それぞれ増えているとのこと。その8割を中国大陸の観光客が占めていますが、ここにきて必要不可欠として浮上したのが言葉の問題です。
町中の公共機関の案内などを英語だけでなく、中国語でも標記することはもちろんのこと、観光地・電気製品のショップ・デパート・飲食店…観光とリンクしているあらゆるところに中国語の説明書やそれを話せる店員が必要になってきました。
今、東京の大手デパートに行けば、中国語のやり取りを耳にすることが多くなり、中国人の店員さんをあちこちの売り場で目にすることができるようになっています。
コミュニケーションに言葉は大事ですが、観光にも言葉は不可欠と言えるでしょう。
日本は観光地としての魅力を充分備えています。しかし残念ながら、今、日本を訪れている外国観光者数は世界で28位、アジアで6位。あの小さな島の香港でさえ年間2千万人ぐらいの観光客が訪れているのです。香港が2千万人を超えているのに、日本が超えられない理由はない。いや、とっくに超えているべきです。
遅まきながら、広大な中国大陸に広がっている日本観光のブーム、日本経済の活性化に一役買うに違いありません。それに備えて中国語を身に付けておけば、きっと思いもよらない嬉しい活躍のチャンスが訪れることでしょう。
張景子さんプロフィール・・北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・
元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表 立教大学 兼任講師
日中・日韓・日中韓3国の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務
東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演
張景子さんのエッセイ集
1. 語学の達人
10. 観光立国に必要なのはやはり言葉
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観光庁でインターンとして活躍する留学生
『Yokoso Japan』から 『Japan endless Discovery』へ
訪日観光を海外市場でPRする際などに使用するキャッチフレーズ・ロゴとして、2003年のビジット・ジャパン・キャンペーン開始以来使用してきた “Yokoso! Japan”を「モデルチェンジ」することとし、このたび新しいキャッチフレーズ・ロゴを選定しました。
この“Japan. Endless Discovery.”という新キャッチフレーズは、「尽きることのない感動に出会える国、日本」という意味合いで、海外の方々に何度も日本にお越し頂き、その都度、桜に代表される我が国の豊かな自然、あるいは歴史、伝統文化や現代の文化、食、地域の人々の暮らしといった日本の多種多様な観光資源を是非深く知って頂きたいという気持ちを込めています。(観光庁ホームページより)
中国への対応:日本とオーストラリア
現在、急成長を遂げている中国は、どの国においても度々激しい社会的議論の的となっている。この記事では、日本とオーストラリアで起きている議論と、両国における中国に対する対応や感情について考えてみたい。
中国の国力向上は、国際的に大きく二つの見方で受け止められている。一つ目は、中国政府が主張している「平和的台頭」である。これを支持する日本やオーストラリアにいる人々は、中国の台頭は特に経済的利益を多くもたらすと考えている。日本の場合、前述した中国人からの観光収入がその一例である。また中国の発展に伴う天然資源への大きな需要は、天然資源を多く保有するオーストラリアにとって、最近の世界金融危機からの影響を免れた理由の一つであった。
二つ目の考え方は、いわゆる「中国脅威」である。日本では最近、中国海軍艦隊の沖縄付近における外洋訓練や、中国軍ヘリの海上自衛隊の護衛艦への異常接近などが、中国への懸念を更に深刻化させている。オーストラリアでも、中国の国営会社がオーストラリアの鉱業会社へ投資することによって市場進出を狙っていると疑う人が少なくない。
いずれの考え方にせよ、21世紀において中国という国を無視することはできない。現状では、国粋主義や偏見などによって、中国政府への感情と中国国民への感情を区別せずに誤解や短絡をすることが少なくない。たとえ中国の政治制度などに反感を持っているとしても、その区別ははっきりとするべきである。そうすれば、国民間の相互理解がより深まりいい関係を築くことが出来るだろう。
ランス・トロングさん
2月までグローバルコミュニティーの留学生インターンとして、変革の時代の日本を生で体験したジャーナリズム専攻のランスさん(モナッシュ大学)からのリポートです。
日本とオーストラリアにおける中国人滞在者の増加について
中国の経済的な発展、受け入れ国のビザの緩和などもあり、日本とオーストラリアでも
中国人の滞在者が増加している。2009年度の在日外国人の登録者数218万人のうち中国人・台湾人は、68万人に及び、それまで一番多かった在日韓国・朝鮮人の人たちの数を上回った。また約4万人の日本人が国際結婚をしているが、1万人以上が中国人のパートナーである。(2009年入国管理局データより)
一方、4人に1人が外国生まれという多文化・多人種国家オーストラリアでは、1989年の中国の天安門事件後に、当時のホーク首相が中国本土からの学生を歓迎し、それ以来中国本土や台湾からの移民が急増。2009年で、21万人か中国本土、7万人が香港、25000人が台湾で生まれている。またインドネシアやベトナムなどからの移民も含めると中国系の人口は67万人になり、ほぼ日本に住む中国人・台湾人の数と同じになる。
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO.5
Lavalla Ryusuke san
異文化に少しずつ慣れていく段階が大切!!
ラバラ龍介君は、アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれ日本で育った。インターナショナルスクールに通っていて英語はネイティブだったので、卒業後は、ニューヨーク州の地方の大学に進学。しかし、いくらアメリカ人の父を持つといっても、親元を離れて初めての海外生活は思っている以上に大変だった。学生寮での共同生活。回りはほとんど欧米系の学生で感じる孤独感。冬はマイナス15℃にも下がり、車がなければどこにもいけない。都会生まれの龍介君には、単調な田舎の生活がどうしてもなじめず日本に帰国することを決意した。
日本の大学への編入も考えたが、やはり仕切り直してもう一度、父の国アメリカに挑戦しようとレイクランド大学・ジャパンキャンパスを選んだ。日本国内で親元から通え、学業に専念できる環境は当時の彼には合っていた。クラブ活動などにも関わり、いつもの積極的なryusukeに戻った。日本語と英語が母国語のryusuke君は、英語で苦労している日本人の学生にはまぶしい存在だ。Ryusuke君はいう。『今思うと、僕はアメリカ滞在中少し、心を閉ざしていたように思います。英語は出来ても、環境の違いに対応する能力が欠けていたのかもしれません。私のように高校卒業後すぐに渡米するのは、いろいろな意味で大変ハードルが高いですが、やり直すチャンスはあります。私は、レイクランド大学・ジャパンキャンパスでそれを見つけました。もし、今、留学先でどうしようかと悩んでいる人がいれば、僕のように一度やり直してみるのも一つの方法だと思います。もちろんこれから留学を考えている人は、無理なくステップを踏んでいくことをお奨めしますね。』
レイクランド大学・ジャパンキャンパスでは、全てのクラスが少人数で先生と生徒の距離が非常に近く、授業中も何度も発言を要求される。その環境の中でどんどん積極的になっていく学生も多いという。留学前に、英語力だけではなく積極性も身につけて、留学に備えよう。
その他大勢の学生の体験談が読める レイクランド大学ジャパン・キャンパスのHP
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 1
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 2
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 3
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 4
明治神宮ゆかりの偉人たち
「道義なくして何の国家だ。この国民性を人類的、世界的視野に立って
政治と教育によって立て直すことが大切だ。」
The national mentality should be redressed from a human perspective and a global stance particularly in the fields of politics and education.” ( A Master of Fostering People — Yoshiharu Tazawa)
このとき、彼自身の胸に久しく培われて来た道義感が、猛然として戦闘態勢をとりはじめたのである。「道義なくして何の国家だ。日本は東洋のならず者になってはならない。この国民性を人類的、世界的視野に立って政治と教育によって立て直すことが大切だ。」このことが彼自身の将来を指向する原点ともなった。
卒業後、内務省入省。明治神宮造営局総務課長に異動後、全国から青年団員を集め、彼らの勤労奉仕で明治神宮を造営することを提案し実行に移した。現在の明治神宮や外苑の木々(いわゆる「神宮の杜」)は造営時に全国の青年団員が持ち寄ったものであることは知られているが、これは田澤のアイデアによるものである。全国から集った青年団のこの活動は、田澤の主唱の下、1925年(大正14年)の大日本連合青年団結成および日本青年館建設へとつながっていく。(財団法人田澤義鋪記念会公式ホームページ参照)
明治神宮創建のきっかけは、国民の声からはじまった。全国から10万本の献木。のべ11万人の若者達の勤労奉仕。造営のための国民の寄付など日本人の美しい心の伝統があります。その思いを引き継ぐのは私たちです。
明治神宮鎮座90年記念展
「――壮大なる杜づくり――明治神宮の創建」【第2部】
会 期: 平成22年7月10日(土)~9月26日(日)
時 間: 9:00~16:30(入場は30分前まで)
会 場: 明治神宮文化館 宝物展示室
拝観料: 一般 500円 大学・高校生 200円
(宝物殿との共通券)
移民国家 オーストラリアからのレポート NO.2
大学とは、多文化・多民族という概念において、一般社会を反映しているミクロコスモスである。オーストラリアと日本の両国では、年々留学生の人口が増加すると共に、両政府も積極的に彼らを受け入れようとしている。今回、両国の大学での留学生に関する現状と一般社会との関係を、様々な点から考えてみたい。
最初に両国での留学生の現状を様々な側面から見てみよう。まず両国の留学生に対する対応は、概ね好意的だと言えるだろう。しかしこの歓迎的なムードが、不安を抱えてやってくる留学生達にとって、どれだけ心強いことか現地学生は忘れがちである。
その一方で、両国の大学に留学生を積極的に歓迎し、受け入れようとする現地学生がいるのにもかかわらず、留学生の増加につれ、彼らの存在が他の学生にとって特別な存在ではなくなり、むしろ無関心や反感が生じるという危険性がある。忘れてはいけないのは、大多数の留学生が外国に行って勉強するのは、その国に何らかの魅力があるためである。しかし、希望と共にその国に渡っても、現地学生からの無関心な対応によって、その国に対するイメージが否定的になってしまう。これは、国にも大損失となる。また、両国の一般社会と多文化・多民族との関係も見ると、少数民族に対する同じような対応は、彼らの持っているその国へのイメージを悪化させるだろう。
次に、両政府の留学生に関する政策を考えてみよう。留学生が国にもたらす利益は多いのだが、両国の政府から見ると、留学生を経済的枠組みの中で考えすぎる傾向がある。留学生の社会に対する経済的利益は確かではあるが、そればかりに目を向けてしまうと、国の「教育」、というサービスを過剰に商品化してしまう可能性がある。オーストラリアと日本のいわゆる「ソフト・パワー」の一つは、両国の教育制度などへの信頼性である。商品化によって教育の水準が下がってしまうと、そのソフト・パワーの影響力も弱ってしまう。同じように、一般社会で外国人の労働者などを経済的資源とだけ捉えてしまうと、その国における労働環境の魅力などもなくなってしまう。
オーストラリアと日本の大学は留学生だけでなく、現地学生にも有益な教育環境を提供していると言えるだろう。しかし、これは必ずしも改善の必要がないというわけではない。また、一般社会と多文化・多民族との関係といった観点から見ると、両国の大学における留学生の現状から様々な教訓が得られるのではないだろうか。
ランス・トロング
2月までグローバルコミュニティーの留学生インターンとして、変革の時代の日本を
生で体験したジャーナリズム専攻のランスさん(モナッシュ大学)からのリポートです。
オーストラリアと日本の留学生数の比較
移民国家 オーストラリアからのレポート NO.1
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO.4
Miss Yu Ching Wang 台湾/高雄 出身
とても親日的な国として知られる台湾。
日本で生活をしながら日本文化に触れてみたいという学生も多い。台湾のアメリカンスクールで学んだワンさんもそのひとりだ。
日本語や日本のアニメ・ファッションなどの文化に触れながら、英語で授業が受けられるレイクランド大学・ジャパンキャンパスは彼女にとって理想的な環境である。
この9月よりカリフォルニア州の州都サクラメントにほど近い名門大学UC・デイビス校に通うワンさんのように、今ジャパン・キャンパスに通う留学生は約3割。日本人学生にとっても、日本に関心のあるいろいろな国々のクラスメートと英語の環境でいっしょに勉強できるのはとても恵まれた環境だ。
国際化を謳う日本の大学は多いが、本当の意味での国際的な環境のもとで教育を受けるのは難しい。また、いきなり海外の大学の授業についていくのはかなりの準備が必要とされ、実際に途中で退学して日本に帰っている学生も少なくはない。慣れない国での英語授業、それも日本の大学と違い課題も非常に多い。
まずは、日本での留学を考えてみるのもいいかもしれない。ワンさんのような優秀な学生たちと日本で友達になり、一緒に日本を楽しみながら英語で勉強が出来るレイクランド大学・ジャパンキャンパスにはその理想的な環境が揃っている。
その他大勢の学生の体験談が読める レイクランド大学ジャパン・キャンパスのHP
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 1
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 2
レイクランド大学ジャパン・キャンパスリポート NO 3
幸せになる国際結婚のすすめ
世界的なアスリートの誕生を夢見て
何年か前に「国際家庭の子供たちの悩み」の聞き取り調査のために100人近い国際家庭の子供たちにアンケートをとりました。
結果は予想を遥かに超えて、子供たちが様々なことで悩んでいることが分かりました。いじめや差別の悩みもたくさんありました。そんな中で、「いじめ?ない。差別?されたことない。困っていること?別に。」と言い切る女の子がいました。お母さんが日本人でお父さんはアフリカ人です。学校は楽しいし、お友達もいっぱいいる。と言います。
日本でも最近では、実に多種多様な文化を持った人たちが増え、アフリカ系の人たちも沢山いて、上記のような回答があっても珍しくないかもしれません。しかし、この聞き取りを行った頃はまだそんなに、アフリカ人とのミックスの小学生などあまりいない頃だったので、意外な回答だったのです。そして彼女だけではなく、その妹たちも同じように答えました。この家庭に興味を持った私は、彼女たちのお母さんにどんな子育てをしているのか聞いてみました。
「彼女たちには、この縮れた髪の毛がいかに魅力的か、繰り返し話して聞かせます。この黒い肌もすべての人種の中で一番強くて健康的であることを教えています。少し厚めの唇は、情熱の証であることを褒め讃えるのです。」
なるほど、自分に流れる血筋についてこのように教えてもらっていれば、多少どこかで誰かが陰口を叩いていようと、ゆるぎない自信と誇りを持つことができるのだなあと、感心したものです。
彼女たちはその後もクラスの人気者としてすくすくと成長し、アフリカの父の血筋を受け継いで立派なアスリートたちになっています。高校も大学もスポーツ推薦で進学しました。
周囲の人たちは、間もなくこの魅力的な縮れ髪や健康的な漆黒の肌を持ち、情熱的な唇をした日本代表のオリンピック選手たちが現れることを今か今かと待ち望んでいます。「血は遠い方が良い」と言われます。せっかく国際結婚で、人種の壁を越えて生まれてきた子供たち。そのことに誇りを持てるように育てることで、彼らの才能が遺憾なく発揮されれば、さらに優秀な人材をたくさん社会に送り出していくことができると、この家庭を通じて、また確信を持つことができました。
特定非営利活動法人 多文化家庭支援センター
王禅寺事務所:川崎市麻生区王禅寺西8−12−30
お問い合わせ whitehouse@y3.dion.ne.jp (事務局長 エインズワース 千明)
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1:幸せになる「国際結婚」のすすめ
2:本当に幸せな結婚とは?
3:アメリカでの子育て 出産
4:アメリカでの子育て 育児
国際結婚 国際人 総集編
家族の思想
儒教的死生観の果実
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加地伸行著《立命館大学教授》
血と生命の連続を核とする儒教的死生観こそ日本人の原感覚である、
という立場から、現代の家族をめぐる諸問題を明快に解きほぐす。
『儒教とは何か』『儒教沈黙の宗教』などの著書があり、独自の儒教研究で名高い著者が、祖先からの血の連続・生命の連続に最大の価値をおく儒教的死生観こそが、日本人の家族の思想の根本であり、日本人の拠り所とすべき精神であると論ずる。