スタントメソッド その5 家族から受けた愛情の有り難さを知った

スタントメソッド その5
Miss JIANG QIAN (中国)
interviewed by Miss Reiko Takagi
家族から受けた愛情の有り難さを知った
高木さん(左)と 江さん(右)
江セイ(jiang qian)さんは、高校卒業後、日本企業に務めた父の影響もあり、日本への留学を決意。英語が好きだったので、通っていた高校からの紹介で、英語で授業が受けられる早稲田大学を選んだ。1年の時にスタント教授と出会い、その熱意に心を打たれた。今回は、同じ国際教養学部で学ぶ高木礼子さんが江さんのお話を聞きました。
江さんは、中国の高校を卒業後、すぐに早稲田に入学。英語の授業も大変だったと思うが、日本語も、『あいうえお』から勉強したという。見かけからは想像できないバイタリティーで努力し、今ではすっかり日本語も上達してインタビューもすべて日本語で事足りるほどであった。英語は小学校5年より本格的に勉強したそうだが、今の中国では、子供たちの多くは小学校に入る前から英語を勉強しているという。すでに3ヶ国語をマスターしている彼女の夢は、心理カウンセラーになること。そう思ったのも少なからずスタント教授の影響もあるのであろう。
彼女が、スタント教授の授業を始めて受けたのは1年の時。そこで、スタント先生の熱心に学生たちに語りかける姿に心が動いた。中国語も話し、元は同じ留学生の立場でもあったスタント先生に親しみを感じるようになった。スタント教授の多くの辛い経験や成功体験を聞き、自分は家族に恵まれてとても幸せで、平凡だと感じたという。しかし、私からみると、彼女が日本で勉強していること自体とても大きなチャレンジだ。ましてや、彼女は学生という身分ですでに結婚して、一児の母でもある。子供は、中国のおかあさんのところで預かってもらって自分は日本に残って勉強を続けている。家族みんなが彼女の勉強を応援している姿に強い家族の絆を感じた。
彼女が、スタントメソッドに触れて強く感じたことは、『勇気を持って前向きに生きること』、『誰からも学ぼうとする謙虚な気持ち』だそうだ。そして、母になって、両親への感謝の気持ちを心から感じることができるようになったと嬉しそうに語った。すでに私たちより何歩も先を歩いている彼女は大きく人間的に成長したのだと思う。
私の江さんに対する第一印象は、皆の発表を真剣に聞いて適格な質問をする、いわゆる「優等生」だ。しかし一緒に話をするうちに江さんの家族に対する思いなど、授業では見えない部分を知ることができて楽しかった。家族に感謝の気持ちを伝えることは一見当たり前のようだが、実際は非常に難しい。今回の取材を通して思ったことは、スタントメソッドは家族や大切な人から受けた愛情で成り立っていることだ。スタント先生は、生徒の心に火をつけることが出来る。だがそれは、生徒の心が大切な人々から愛情を受けて育っているからだと感じた。私も江さんを通じて、家族の大切さを改めて気づかされた。
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著者 カワン・スタント氏:早稲田大学臨床教育科学研究所所長
貧しい家庭環境、インドネシアの内戦、度重なる日本での迫害。しかし、それにもめげず、「工学」「医学」「薬学」「教育学」の4つの博士号を取得。その才 能は日本ではなくアメリカで開花し、88年米デュレクセル大学工学部準教授、90年トーマス・ジェファーソン医科大学医学部準教授を兼務、93年に恩師の 頼みで再来日。桐蔭横浜大学工学部教授に就任し、「学生のやる気を引き出す」教育法を確立。Nikkeiビジネスでの紹介記事が大ブレイクし、教育界のみ ならず、社員教育に悩むビジネス界からも注目される。また、日本のみならず、母国インドネシア・シンガポール・マレーシア、中国の政府や関係機関からも熱 烈なラブコールを受け、それぞれの国で講演。その様子は、現地のマスメディアでも大きく取り上げられている。
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