2025/06/21 18:01

国際人

高島平団地から嬉しいお知らせ

国際人

 

高島平団地から嬉しいお知らせ

看護留学生と地域の高齢者、地域再生の有志の交流の場が駅前に誕生!!

村中代表と地域再生の有志の方々
左から3番目が設計の雙田さん(首都大学東京)

高島平がまた動き出した。2010年12月17日、高島平再生プロジェクト会議の村中義雄代表(地元高島平新聞社創業者)はじめ地域再生の有志の人たちの想いが集結して、『カフェ・高島平駅前』がオープンした。当日は、ピンクのジャケットで地元では有名になって来た?団地に住む中国からの看護留学生20名も元気に参加。地域再生の取り組みに注目するUR関係者やマスコミ関係者、留学生の国家試験の受験サポートをする国際看護師育英会、協力企業の代表者など大勢集まり、カフェに入りきれないほどの盛況であった。カフェ内の備品はURより中古品を譲ってもらい、設計は高島平団地に暮らす建築を学ぶ雙田寛平さん(首都大学東京大学院生)、荒井美帆さん(日大建築工学科学生)、大東文化大の学生や留学生のOGがボランテイアで参加。高齢化に悩む地元を元気づけようという企業や個人の気持ちが形になった。年明けから団地住民との「フリートークの会」や料理教室などが行われ、地域に暮らす人達が、『お互い支え合う暮らし』を取り戻すべく活動を本格化する。カフェの交流の主役は、留学生と高齢者であるが、その交流をサポートする地域の日本人の若者が増えてきたのは素晴らしいことだと思う。

2004年より、大東大の山本教授(当時)が地域や教授有志ともに進めてきたこのプロジェクトも、今では若い人たちがどんどん育ってきて次の段階に進もうとしている。日本人と留学生(多文化)・高齢者と若者(多世代)のふれあいが時間をかけて着実に実を結んでいる姿を見てとても清々しい気持ちになった。

留学生達の通う国書日本語学校の小林校長
前列左から2番目)と看護留学生
 

高島平再生プロジェクトついての論文を 
書いている日本大学の荒井さん(左端)と看護留学生


『2月には看護師の国家試験があります。日本の高齢者のためになりたいと、合格を目指して猛勉強を続ける看護留学生の人たちをぜひ応援してあげてください。』(グローバルコミュニティー留学生支援担当 宮崎計実)


コミュニティーカフェ運営者からのお願い

 


コミュニティーカフェの運営はすべて民間の個人の出資やボランティアで賄われています。持続的な運営の為にはスポンサー企業・団体様のご支援が不可欠になります。総戸数10,170戸の高島平団地を舞台にした市場調査・高齢者の方々への直接的なヒアリング、他では得難いパブリシティーなどの独自のメリットをご提供することが出来ると思います。お気軽にお問い合わせください。
問い合わせ先:コミュニティーカフェ・高島平駅前
住所:175-0082 板橋区高島平2-33-4-109 
電話:03-3934-1821
あるいは、高島平新聞社 
03-3936-1314 shinbun@takashimadaira.co.jp まで
高島平再生プロジェクト公式HP 
http://ec-company39.com/takap/index.htmll

3KEYS 児童養護施設への学習ボランティア

国際人

 

 

3KEYS 児童養護施設への学習ボランティア

 

3keysは、児童養護施設への学習ボランティアの派遣を通して、児童養護施設の子どもたちと大学生というあまり接する事のない二者の交流の場を作ることを活動内容とする団体です。児童養護施設の子どもたちが平等の教育機会を得ることによって、自ら人生の選択肢を狭める事なく、たくさんの可能性を感じられるようになることを目指していきます。

 


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
親による虐待、その親の背景にある貧困、
そして教育環境に恵まれない子供たちはまた貧困へ
そのカギとなるのは、教育。
あなたは児童養護施設という場所を知っていますか?
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 


日本には30000人を超える子どもたちが児童養護施設に暮らしています。
東京だけでも6000人。その背景にあるのは、親の虐待や経済的理由。そして、虐待の裏にあるのは、親の不安定な就労、シングルペアレンツの過酷な状況など社会における格差問題です。その子どもたちもまた、教育環境に恵まれず、貧困層に陥るという悪循環が、私たちが暮らす日本に残っています。(3kyes 紹介文より)

 


3KYESのホームページで学習ボランテイア募集中です。

 http://3keys.jp/
 

世界の子供と手をつなぐ学生の会 CCS

国際人

 

 世界の子供と手をつなぐ学生の会 CCS

(Club of Children and Students

working together for multicultural society)


8万人の外国籍児童が、現在日本の学校に通っているが、
その多くは的確な学習指導を受けられないのである。

 


CCSは、外国籍の子どもたちや中国帰国者、日系南米人、国際結婚間の子どもなど、日本社会ではマイノリティである「外国の文化的背景をもつ子どもたち」 をサポートしているNGO団体です。私たちは、子どもたちが自分のルーツに誇りをもち、世界中のどこにいても自分らしく胸を張って生きていってほしいと 願っています。そして、彼(彼女)自らが自己実現するだけでなく、全国に存在する同様の子どもたちのロールモデルとしての役割を果たしてくれることを願っています。加えて、日本の学校に吹き込む「新しい風」として日本の子どもの意識を変えていく主体となり、「多様性」や「個性」が尊重される多文化共生社会 の実現に大きく貢献すると期待しています。学生主体のNGO団体として、学生もボランティア活動を通して多くを学び、地球市民としての意識を高め、 子どもとのパートナーシップを築いていきたいと思っています。子どもたちとサポートに携わるCCSが、日本の子どもたちに良い刺激をもたらし、学校 のみならず背後にある日本社会全体に対して働きかけ、世界の教育の底上げとより良き世界にむけた変革の一旦を担いたいと思っています。(yokosojapan.net 担当者インタビューより)
 
世界の子供と手をつなぐ学生の会

ホームページで学生ボランテイアを募集しています 

http://www.ccs-ngo.org/
 

スタントメソッド no.4  あきらめない気持ちが奇跡をおこす

国際人


あきらめない気持ちが奇跡をおこす
  
今回は、アジアエンパワーフォーラム(11月7日・アジア会館)でスタント教授と共に
壇上に立って経験を話してくれた、高木さんと岡原さんを紹介しよう。



岡原さん(写真右)と高木さん(写真左)は仲のいいクラスメートだが、二人の教育環境はかなり違う。
岡原さんは、宮崎の地元の高校を優秀な成績で卒業し、得意の英語を生かし海外に飛び出して活躍したいと早稲田大学国際教養学部を選んだ。しかし、周りは英語がネイテイブの帰国子女や英語の授業になれている留学生たちが多く、得意なはずの英語にも自信をなくし人生の目標を失いつつあった。その失意の彼女を救ったのは、スタント教授の英語での電子回路の講義だった。そこで、学ぶことの本来の楽しさに出会う。スタント教授の学生に対する情熱や自身の苦労の末に教職についた話などに心が打たれた。失っていたやる気を取り戻すことが出来た。今はイギリスでの留学生活を終えて、モーチベーションのクラスを取っている彼女は言う。 『先生の情熱は冷めていた私の心を動かしました。先生自身がうつ病になるくらい大変苦労されたからこそ、心の痛みを抱えている人をほっておけないんだと思います。一人の学生も見捨てない、限りない情熱と大学の教育を変えるぐらいの強い意志をもった人だと思います。』

17年間をアメリカで過ごした帰国子女の高木さんは、授業中はまじめに話を聞いているがどんな感動的な話をきいても、他人事に聞こえてしまい、どうしてもモーチベーションが上がらなかった。そして最後の授業が終わった後、スタント教授に呼ばれしぶしぶ話を聞いた。そこで、2時間以上色々なことを話したが、一生懸命にノートを取りながら、学生の話を聞き、理解しようというスタント教授の熱い気持ちに少しずつ心を開いていった。人見知りの彼女には、『高木さんはリーダーシップがあるよ』という言葉がとてもうれしかった。スタント教授の『あきらめない』気持ちがここでも奇跡を起こした。今ではクラスの交流会を企画するなど、早速リーダーシップを発揮している。

次月号よりスタント・メソッドの体現者の岡原さんと高木さんに、スタント教授の影響を受けた先輩や同級生に直接お話を聞いてもらう形で、このコーナーを進めて行きたいと思います。お楽しみに。

 

 

日本で起業している外国人の人たち

国際人

 

日本で起業している外国人の人たち


起業家にやさしい社会システムが必要


インドの貿易商(シャム・ピアラオークさん)


インドコーヒーを日本に広めようと活動。日本に住む外国人のほとんどは日本の生活や文化が好きだが、半面、日本社会が閉鎖的と感じている人も多い。ましてや外国人が起業するとなるとまだまだ大変だ。まずは、永住権を持っていないと信頼してもらうことが難しく、シャムさんも最初の顧客との信用を築くまでに何年も地道に人間関係を作っていった。しかし、日本社会では、外国人だけではなく日本人でも起業して生活を安定させるのは簡単ではない。起業する人たちをもう少し応援する風土が必要だと思う。カナダ、シンガポール、香港などは、外国人でも自分のビジネスを起こしやすい社会システムがある。日本もどんどん人口が減っていきこのままでは税収も少なくなる一方だと思うので、日本でのビジネスに意欲のある外国人にもっとチャンスを与えればいいと思う。私達も日本で生活をして納税し、日本社会にも役に立っているのだから。




中国に『利他の心の稲盛哲学』を伝える

㈱世代継承活学社の蔡龍日氏


20年以上前に留学生として来日。日本企業での勤務を経て、中国人留学生の就職支援・生活支援のために起業する。また、京セラ創業者の稲盛氏の経営哲学に感銘を受け、勉強会などに参加するうちに、翻訳や通訳の仕事で関わりを深めていった。そして、現在でも稲盛氏の中国語通訳として活躍し、中国の経営者の間でブームになっている稲盛氏の経営哲学を広める活動に尽力している。蔡氏によると、最近の中国国内の反日デモなどの報道は一部の人たちのことであり、大多数の中国人はその活動を静観しているという。そして、多くの中国人が日本に興味を持ち、友好関係を持ちたいと考えているので、ぜひともその人たちと交流をしてほしいということだった。


9年間毎週開催する韓国語勉強会を運営 

    

 9年たっても行列が出来るほどの人気の韓国語勉強会


児島 賢治氏

韓流ブームのずっと以前、9年前から日本人と韓国人の交流会を毎週土曜日に新宿大久保で開催している日韓交流会の火付け役。1対1のフリートークスタイルで、韓国語と日本語を教えあう独自の方式で、日本人と話したい新宿界隈の日本語学校に通う韓国人学生の間で評判になる。会費は場所代の100円のみという究極のコストパフォーマンスで、今では韓国語を勉強している人たちの間で大きな話題に。しかし、児島さんもこのイベントを継続していくにはいつまでもボランテイアで手伝ってくれる人に頼っていてはと事業化のパートナーを募集している。興味のある方は、kenchan126@hotmail.com 児島さんまで

――――――――――――――――――――――――――

新大久保韓国語勉強会


開催場所:大久保地域センター(JR新大久保駅より徒歩10分)
時間:毎週土曜日18:30~
午後の5時45分より整理券の配布。午後6時30分に開場。一旦整理券を受け取られましたら、午後の7時までに入場してください。
(大久保地域センターが全館特別なイベントなどで使えない日がありますので、念のためHP(新大久保韓国語勉強会で検索して下さい)でチェックしてください。)



100円で参加できる中国語勉強会 IN 新大久保


フリートーク 下北沢で初心者用のクラスもあり(完全予約制)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3637194 (MIXI)
http://yuumiya.blog40.fc2.com/blog-category-19.html (HP)
 

アジアエンパワーメントフォーラムに参加した留学生の感想

国際人

 

アジアエンパワーメントフォーラムに参加した留学生の感想



NICKさん 筑波大学(マレーシア)

時間が長かったので疲れましたが、スタント教授の話や、通訳ボランテイアガイドの学生の発表などとても印象的でした。私達のTEAM8の団体も自分達の活動を紹介できていい思い出になりました。これからは新しい代表として、TEAM8をこれまで以上に盛り上げていきたいと思います。



スチントヤさん レイクランド大学 (中国モンゴル自治区)

本当に色々な分野で活躍されている人たちの話が一度に聞けてよかったです。中々あのような機会はないのではないかと思います。私も多文化共生のセッションで少しだけ発言の機会をもらいましたが、インターンを経験できたことをみなさんの前であのような形で発表できたことは大変うれしかったです。外国人がおかれている環境を日本人の参加者の人たちにも知ってもらったのは有意義だったと思います。



トエ・サンジャさん 東京富士大学(ミャンマー)

インドネシアの看護士や介護師候補生をサポートしているガルーダサポーターの人たちの活動にとても興味を持ちました。制度の問題など色々と解決しなければいけない問題はありますが、あのような使命感を持った人たちがいると知って安心しました。私も留学生インターンシップについて少し話す機会をもらいました。とても緊張しましたがいい思い出になりました。



文傑さん 中国朝鮮族の東京大学研究生 


私は中国朝鮮族の文傑と申します。中国国籍ですが、民族のルーツは朝鮮半島の南にあります。来日してそろそろ4年になりますが、中国、韓国、日本、どの国でもマイノリティーとして生きてきましたので、比較的ニュートラルな考え方や見方などを持っていると思います。
中国では周りの人に23年間お世話になり、日本では4年弱日本の方々にお世話になりました。朝鮮族という朝鮮半島のアイデンティティーは自分の本当の姿を教えてくれました。
東アジア3カ国にはとても感謝していますが、それぞれ良いところもあれば、改めなければならないところもあります。また、程度の違いはあるかも知れませんが、根本的な価値観はすごく似ていると思います。しかし、現状では、その3ヶ国の人たちがお互いの違いを意識しすぎるように思います。皆ポジティブな考え方や見方などを忘れてしまったのではないでしょうか。
私は来日してから、生活のためにずっとアルバイトに追われ、行きたくてもこのような交流会に参加する機会がありませんでした。しかし、今回のアジア・エンパワーメント・フォーラムに参加することができ正直感動しました。素晴らしい主催スタッフの熱意とメッセージや各学生団体の方々の立派なプレゼンテーションに感動しました。やはり平和と共生を愛している人が多いなあと感じました。
フォーラムのキーワードである「エンパワーメント」の意味合い通り、政治ができないことを民間人が知恵を出し合って長年努力し、一歩一歩しっかり進めるべきだと思います。
今も山元学校の山元学長の「多くの国にたくさんの友人を作ろう!作れば、友達の国が好きになるし、友達のことが心配になる」というお話をはっきり覚えています。
「敵を作らず、敵にならず、友になり、友を増やす」のが大切ではないかと思います。
同じような考え方が「孫子の兵法」にもありますが、個人レベルだけでなく、国同士でもこのような考えが必要ではないかと感じます。

 



学生の国際交流団体を取材した
グローバルコミュニティー学生リポーター 阪本美菜子さん(津田塾大学)

中国の急激な経済成長や、最近話題をよんでいるTPPの存在など、世間一般的にアジアとしての共同体のあり方が近年になって改めて考えられるようになってきていると感じる。そんな中参加した今回のフォーラムであったが、特に印象に残ったのが、日本の可能性をもっとアジアの人たちに広めていきたい、またアジアの人たちと協力しながらさらなる可能性を見出したいという人々の取り組みである。もちろん大使の方や民間企業の方など、社会人の方たちのお話も大変有意義なものだったが、自分と同じ学生という立場にありながらも主体的に活動を行っている人々と出会えたことは、私にとって大きな収穫であったように思う。このフォーラムにおいて、様々な立場、活動を行っている人々が集まり、互いにつながりを持てたことはそれぞれの団体にとっても今後の活動にさらなる可能性を広げたのではないだろうか。私も今回のフォーラムで知りえたことをさらに学び、これからの活動にいかしていきたい。



 

アジアエンパワーフォーラムに参加した国際交流学生団体

国際人

 

アジアエンパワーフォーラムに参加した国際交流学生団体

LEAF Linking Asia For The Future 日中韓・東アジア国際フォーラム


LEAFは、日中韓を舞台に年に一回のフォーラムを開催している団体であり、成立して今年で3年目を迎える。学生が集って議論をし、ともに活動を行うことで、絆を深め、東アジアに共通する根本的な問題の解決をはかることをねらいとしている。毎年、各分科会では経済、文化、教育をテーマに、講師を招いて学生の討論を深めている。先日代替わりをし、次代LEAFを引き継いだばかりの大石さんは、来年度の活動はネットワーク、アクションを軸に、さらなる活動の幅を広げるとともに、話し合うだけでなく、社会に向けての発信も行いたいと今後の展望を述べた。

Team8

 

筑波大学において、日本学生と留学生で構成されたTeam8は発足して今年で2年になる。その活動は留学生との交流をはかったり、フリーペーパーを発行したりと様々である
が、特に留意したい点は、イベントを通したその場限りにおける交流ではなく、もの作りや料理といった共同作業を行い、その後につながる持続性をもった関係を留学生と日本人学生との間に築いているという点だ。Team8の代表を務める草刈緑さんは、さらに地域との交流も深め、ゆくゆくは外国人としてではなく、一市民としての交流が行われるようにしたいと述べた。今後は、筑波大学に在籍する留学生のニックさんが代表を引継ぎ、WEBとイベントの2本立てを図ることで、大学外にも活動を広め、さらなる飛躍を目指す。



ALSA JAPAN

1996年に発足した、法学生を中心に活動している団体である。その活動は主に国内活動と国際活動に分けられ、前者では、週に一回の討論、後者では一年に一回、ALSAに加盟している11の国と地域とでの交流会・勉強会を行っている。企画、運営も学生で行っており、学生のうちから確かな協調性を身につけ、相互の信頼を築くことで、将来に繋がる場の提供を行っているといえるだろう。今後も国際問題に対する幅広い視点の獲得を志し、さらなる活動を期待したい。

 

Global Community 観光ボランティア

この団体は、外国人が多く訪れる、日本の歴史・文化をあらわす明治神宮を拠点に、英会話をしたい、日本文化を発信したいと思う様々な学生たちが集って活動している団体である。実際には、ベテランのガイドさんから英語で実際の案内をうけたり、明治神宮を訪れた外国人相手に観光案内体験をしたりしながら、通訳ボランテイアが初めての学生でも気軽に参加できるようになっている。代表の谷岡さんは、ただ単に英語を用いるだけではなく、英語習得のその先にあるものに重点をおき、触れ合った外国人・留学生とのその後の繋がりも大切にしている。来年度にはその活動を全国に広めていきたいとの展望を述べた。

アジトモ50

「それぞれ異なったアジアの地域に友達を50人つくろう」というコンセプトのもと、日本も含めたアジア51地域が参加する、アジア最大のフェスティバルを開催する団体である。その背景には、各国・各地域に友達をつくることで、他人事を自分事として問題をとらえる意識を持たせようというねらいがある。その記念すべき第一回が、今年度10月1日から2日間に渡って開催され、30地域以上からの参加があり、当日は50ブース以上の出店、6万人もの人々を動員した。来年度は7月30日と31日、代々木公園で行われるということで、アジアという地域のまとまり、意義について考えるよりよい場になるであろう。

日中学生会議

1986年から成立している伝統をもつ団体である。長い歴史を持ちながらも、代が変わるごとに毎年新しい試みがなされており、今年度第29回は『語りあう「心」、魅力ある「私たち」未来を切り拓く学生のシナジー~』というスローガンのもと、8月8日~25日に渡って中国で開催された。各分科会では核心に触れるような深い話し合いを行い、学生ならではの熱い討論を通して日中間の友好を深めることができたそうだ。今年度の報告会も終え、現在は第30回の実行委員も決まり、来年度に向けて着々と活動を行っている。記念すべき第30回は日本で行われるそうで、参加者の募集も行っている。

(文:阪本美菜子 津田塾大学)

各学生団体の発表は、どれも学生らしく理想に燃えたすばらしいプレゼンテーションだった。今後は、それぞれの国際交流の学生団体がアジアエンパワーメントフォーラムを通してお互いに協力し、日本に住む留学生ともっと連携することで、よりパワーアップして『アジアの未来・自分たちの将来』に対して社会的に発信していってほしいと思う。おとなの社会は、組織が出来上がりすぎて、利害関係の調整など本来大切にしなければいけないことを見失っていると思う。もうそろそろ、自分達の力で日本の社会を変えていこうという気概のある学生達が主役になる時代ではないだろうか。



国際医学生連盟 日本(IFMSA-Japan)

世界的な医学生の組織IFMSAには基礎交換留学、臨床交換留学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の常設委員会があり、様々なプロジェクトやワークショップを世界各国で運営している。Asia Community Health Projectは、フィリピンやインドネシアで現地の医学生と協力しながら、公衆衛生の向上のための活動をしている。ボランテイア精神で、途上国の為に役に立ちたいと考える学生達の発表は、すでに立派な医師や看護士の姿に見えた。さすがに医学生の団体だ。医療の分野で学生時代にこのような体験をしていれば、将来、日本の国に海外から多くの医療人材が入って来たとしても立派に協力して、活動してくれると思った。彼らがなぜか大人に思えたエピソードがある。それは、今回の医療学生たちをサポートした小池さんとのやり取りで強く感じた。彼には、学生特有の浮ついたところがない。病院でインターンをしているみたいで、医療現場の厳しさを目の前で見ているのだろう。その彼に指導された下級生達はおのずと医学生であることの社会的意義を感じながら学生生活を過ごしているのだと思う。医療に関わっている人たちがとてもまぶしく見えた。
 
 

通訳の悩み

国際人

通訳の悩み

日中韓の国際会議の通訳をしていると、全ての通訳者と同じように、専門用語は最も大きな悩み、最も体力を費やす部分です。しかし、もう一つ違う悩みがあります。

呼称問題、つまり同じ地域或いは海域に対する呼び名がこの三ヶ国で違うということです。たとえば、「東シナ海」は、中国では「東海」、韓国では「東中国海」と言います。また、「日本海」は中国でも「日本海」ですが、韓国では「東海」。「尖閣諸島」は中国では「釣魚島」、竹島は韓国では「独島」となります。

それぞれの呼称にはその国の歴史や政治的な要素が色濃く残っているため、間違って通訳すると、誤解や不快感を招きかねません。

以前、韓国で日中韓3ヶ国会議の同時通訳をやっていた時のこと。私は日本語から中国語に訳す担当、韓国側の通訳は日本語ができないので、私の中国語を聞いて韓国語に訳していました。つまり、リレー通訳です。

日本人の発表者が「東シナ海」に関する発言をされていたので、私は中国語で「東海」と訳しました。それを聞いた韓国側の通訳者は韓国の「東海」と理解し、そのまま韓国語で「東海」と訳してしまいました。正しくは「東中国海」でなければならなかったのです。韓国側の参加者は東シナ海ではなく日本海と理解し、話しのつじつまが合わず不可解な思いをしたと言うことです…。

このような学術シンポジウムや文化交流など政治色のあまりない国際会議或いは政治的に敏感でない呼称に関しては、聞いている方々が理解しやすい呼称に通訳しますが、その逆の場合は、発言者が使っている呼称をそのまま使わなければなりません。

「尖閣諸島」や「竹島」がその例で、これについては、日本側の発言時にはそのまま、中国語側の発言時には「釣魚島」、韓国側の発言時は「独島」となるでしょう。

聞いている側の理解を優先するのか、それとも話している側の意思を優先するのか、時と場合によって的確に判断しなければなりません。通訳の悩みどころですね。
 
%E5%BC%B5%E6%99%AF%E5%AD%90.JPG

張景子さんプロフィール・・北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・

元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー 
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表  立教大学 兼任講師
日中・日韓・日中韓3国の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務
東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演

張景子さんのエッセイ集
 

1. 語学の達人

2. 美の延辺料理はいかが? 【縁香館】

3. 韓国語を学ぶ学生に聞きました

8. 国籍は単なるチーム分けのカテゴリー

10. 観光立国に必要なのはやはり言葉

 

幸せになる国際結婚 NO5

国際人
幸せになる国際結婚— 「こうであるべき自分」からの飛躍

私の友人で国際結婚をし,4〜5年アメリカに住んだ後に日本に帰って来た人がいます。彼女に初めてあった頃,彼女は少し鬱気味だと訴えていました。アメリカでの生活と,日本での生活にギャップがありすぎて調整できずにいるということでした。

しばらく,私とつきあううちに彼女は,「貴方をみていて,自分を取り戻す事ができたわ。ありがとう。」とすっかり明るい顔で言いました。私が,人がどう思うかを気にする事なく,着たい服を着、分からない事ははっきりと質問をし,周りに気兼ねなく日々の生活をしている様子を見て,(本人はそれなりに気をつかっているつもりなのですが)かつて自分もあのように自由だったと言う事を思い出したと言うのです。その日彼女は青い大きな花柄のついたスカートに、同じ青い色のきれいなネックレスをして素敵に晴れやかに現れました。「以前の私だったらこんな派手な服を着ていたら,何と思われるかしらと気をもんで目立たないようにして,結局自分らしさを出せないでいたのよ。」と,自分が着たい服を着る喜びを隠しきれない様子でした。

日本には、古来の美しい文化があり,世界に誇れる日本の良さも沢山あります。けれども一旦人間関係に話が及ぶと、「暗黙の了解」やら,「あるべき姿」「お決まりの言い回し」「本音と建前」などなど。。。どうも分かりにくく,面倒くさいおつきあいの手続きが必要となります。それで結果として「型にはまった世の中」ができてしまっているように思います。

今は世界の情報が瞬時に手に入る時代になりましたから,日本の外では、こんな「型にはまった生きかた」をしなくても良いのだと言う目が開かれてくる人たちも沢山出て来ています。
ある、インターネットのサイトで,「外国人とばかり恋愛する女子の本音」という記事が載っていました。理由を探っていくと,つきあう相手である外国人が正直あるいは率直なので,つきあいがわかりやすいという意見が大半ということでした。別れるときもハッキリしていて面倒じゃないことが一番の理由でした。

「こうでなければならない自分」を演じる必要のない国際結婚に、人気が集まってきているのもうなずけます。ただ,別れる時もハッキリしていて,面倒でないからと言って,簡単に別れてしまうのはもったいと思います。せっかく自分の文化とは違う目で自分を見てくれる人と一緒になったのだから,新しい自分を発見し,さらに自分に磨きをかけて,世界に通じる国際人としての心の自由な日本人が、沢山増えていってほしいと思います。


905_life_03.jpg


特定非営利活動法人 多文化家庭支援センター

王禅寺事務所:川崎市麻生区王禅寺西8−12−30


お問い合わせ whitehouse@y3.dion.ne.jp (事務局長 エインズワース 千明)
ホームページ http://mcfsc.page.tl/


%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B.jpg



1:幸せになる「国際結婚」のすすめ

2:本当に幸せな結婚とは?

3:アメリカでの子育て 出産

4:アメリカでの子育て 育児

国際結婚 国際人 総集編


家族の思想

儒教的死生観の果実


家族の思想のレビューを見る


加地伸行著《立命館大学教授》

血と生命の連続を核とする儒教的死生観こそ日本人の原感覚である、

という立場から、現代の家族をめぐる諸問題を明快に解きほぐす。

『儒教とは何か』『儒教沈黙の宗教』などの著書があり、独自の儒教研究で名高い著者が、祖先からの血の連続・生命の連続に最大の価値をおく儒教的死生観こそが、日本人の家族の思想の根本であり、日本人の拠り所とすべき精神であると論ずる。