スタントメソッドを学んで No.2 授業から知った父の愛

スタント教授の授業から知った父の愛
樺島純子さん(早稲田大学国際教養学部4年)
小中高の約12年間をタイ、シンガポールで過ごした樺島さん。日本の大学のなんとなく楽をして過ごす雰囲気にあまりなじめなかった。彼女は自分の興味のあることを中心に単位を取るうち、シラバス(講義内容一覧)にあったスタント教授の熱いメッセージに出会った。
『アメリカ留学中に、英語の授業を理解して単位を取ることが、いかに大変なことか肌で感じていたので、日本に帰ってからも自分を厳しい環境におこうと思った。スタント教授の授業はとても厳しいが、しかしその厳しさは、学生への愛情だと思うことが出来るようになった。』
『幼いころ、シンガポールに家族で赴任した際、父は勤めていた会社の清算業務を一手に引き受けて日々奮闘していた。家族にあたったりすることもあり、幼かった私はそんな父を好きになれなかった。どうしてこんな家族に生まれたのだろうと思うこともあった。しかし、スタント先生の“困難には積極的に立ち向かい困難と友達になりなさい”という言葉で目が覚めた様な気がした。あの時父は、私達家族のために一生懸命に戦ってくれていたのだ。今は、素直に父に感謝できる自分がいる。
スタント先生の言葉は心に深く残ることが多い。それは先生自身が、戦い続けた心の葛藤を包み隠さず私達に話しているからだと思う。これから大学院に進んで、特にアフリカの子供達の教育に関わりたいと思っている。いろいろな経験をさせてくれた両親に感謝しつつ、途上国の子供達のために頑張って行きたい。』
授業を通して、生きるために必要な知恵や力を教えるスタント・メソッドの授業スタイル。自分の言葉で本気で語りかけるスタント教授の姿勢に共感する学生も多い。その言葉によって樺島さんも父に対する気持ちを克服し、感謝して受入れることすら出来るようになった。どんな苦労もそれを乗り越えた先の幸せのためにあることを、身をもって体験できることこそスタント・メソッドの醍醐味だ。
「できない大学生」たちが、なぜ、就職で引っ張りだこになったか
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「負け組み」だと思っていた学生たちが、スタント教授の講義を受けると変わっていく。優良企業の採用担当者や、社長までもが、「おたくの大学生が欲しいのですが」とやってくる。あきらめない教育者の本気の姿勢が学生たちに本当の自分を取り戻させる。どんな状況でも生徒を信じてベストを尽くす魂に訴えるスタント教育法がわかりやすい事例で紹介されている。就職に悩む若者だけではなく、現役の教員の人たちにもぜひ、読んでほしい1冊だ。
著者 カワン・スタント氏:早稲田大学臨床教育科学研究所所長
貧しい家庭環境、インドネシアの内戦、度重なる日本での迫害。しかし、それにもめげず、「工学」「医学」「薬学」「教育学」の4つの博士号を取得。その才能は日本ではなくアメリカで開花し、88年米デュレクセル大学工学部準教授、90年トーマス・ジェファーソン医科大学医学部準教授を兼務、93年に恩師の頼みで再来日。桐蔭横浜大学工学部教授に就任し、「学生のやる気を引き出す」教育法を確立。Nikkeiビジネスでの紹介記事が大ブレイクし、教育界のみならず、社員教育に悩むビジネス界からも注目される。また、
日本のみならず、母国インドネシア・シンガポール・マレーシア、中国の政府や関係機関からも熱烈なラブコールを受け、それぞれの国で講演。その様子は、現地のマスメディアでも大きく取り上げられている。
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スタント教授インタビュー
スタントメソッドを学んで No.1